駅前の焼き肉店に公衆喫煙所!? 設置に思い「飲食店は地域に愛されないと続けていけない」

SDGs17の目標達成のヒントとなる話題を各界の著名人やビジネスパーソンが語り合う「シリーズ:未来トーク」。今回は、目標11「住み続けられるまちづくりを」に関わる取り組みとして、「焼肉ホルモン食樂 北仙台駅前店」(宮城県仙台市)店長の小松佳樹さんに話を聞いた。
◆ ◆ ◆

「焼肉ホルモン食樂」は、「焼肉冷麺やまなか家」「牛たん徳茂」など東北地方を中心に飲食店やホテルを展開するKYコーポレーション(岩手県北上市)が手がける焼き肉店。焼肉冷麺やまなか家出身の店長が独立する際に誕生したサブブランドだ。
「一人で気軽に立ち寄れる大衆焼き肉店という位置付けで、食樂という店名は創業社長のお母様が当時西根町(現在の八幡平市)で営んでいたホルモン店『食楽園』からいただきました。どなたでも入りやすいように、店内は昭和の懐かしい雰囲気をモチーフにしています」
昭和レトロなブリキ風の看板やポスター、スーパーボールなどが飾られた店内は「出店当時は内装をスタッフが手作りしたり、お客様がポスターを持ち込んでくださったり。スーパーボールはお子様にくじ引きで差し上げているのですが、お食事が終わったお子様が夢中になる様子は微笑ましく、ご家族からも “懐かしいですね” と好評です」と笑う。
「人気メニューはしろ(豚ホルモン)で、青森、岩手、秋田産のホルモンが毎日チルドで届いて、店舗でさばいて当店秘伝のたれで仕上げています。とにかく分厚いお肉が食べたい方には、新三大名物の極厚 和牛カルビ、極厚 牛上塩タン、大判 牛はらみがおすすめ。盛岡冷麺の麺を使用した季節限定のビビン麺は、毎日食べても飽きないたれの味にこだわっています」
そんな同店が、地域に根ざしたお店として新たに始めた取り組みが店頭に設置した公衆喫煙所だ。「以前から店舗のお客様に利用していただいていた喫煙所を、“誰でも喫煙所” にリニューアルして地域の方々に通年で開放することにしました。路面店に公衆喫煙所を設置する取り組みは全国で初めてだと聞いています」という。
