那須川天心が井上拓真と初の世界戦。「キャリアの中で一番負けるかもしれないと思えるカード。負けを受け入れる覚悟も持ってるからこそ俺が勝つ」

初めての世界戦ということについては「準備は常にしています。決まったから用意するというより、この約2年半ずっと準備をしてきたつもりです。同じスタイルで戦ったこともないですし“この選手だからこういうことをしよう”とかっていうのもないですし、本当にこういう試合のためにいろいろな準備をしてきたという自負はありますので、ここでしっかりと花を開かせたいと思っています」と語ったうえで「今回は拓真選手にしっかりと自分の幽霊を見せたいなと思っておりますので、その辺もご注目ください」と続けた。
この「幽霊」については会見では「想像してもらえれば」と語るにとどめたが、会見後の取材では「“幽霊の正体見たり枯れ尾花”という俳句がありまして、その意味を解釈していただければ理由は分かるんだろうなということで」と補足。
会見では井上に勝っているところについては「誰にだって長所短所はあると思う。長所の中にも短所がありますし、短所の中にも長所があるので、そこを知っているというのが僕の強みかなと思います」と語り、警戒点については「僕の中で拓真選手は今のボクシングそのものだと思いますので、全てを警戒してボクシングを倒しにいきたいと思います」と」語った。
また会見後の取材では「自分のキャリアの中で、キックや全てを含めて一番負けるかもしれないと思えるカードだなとは思っています。そこは自覚しています」と井上を過去最強の相手と認めたうえで「もちろん負けることは一切考えてないですし、負けないですけど、負けたからといって“僕からすべて奪えると思うなよ”っていうことは常に思っていますし“負けることもあるんだろうな”っていう、その受け入れる覚悟も僕は持っていますから、だからこそ俺が勝つのかなって思います」と語った。