山田真子vsKiho戦の裁定に関する異議申し立ての回答を発表。判定は覆らず、12月大会で再戦決定。山口代表はジャッジ5人制などの再発防止案も発表

山口代表は「異議申し立ては通常は判定を不満とする対戦相手、所属ジムの会長なりが出すもの。運営プロモーションが異議申し立てを出すというのは前代未聞というか、多分一度もないと思う。なぜそこまでしたかというと、今年からUNLIMITEDの大会をやっていく中で、JMOCさんといろいろルール、ジャッジ、採点基準に対してミーティングを重ねてルールを作っていた。JMOCさんと話している中で、僕は倒しににいく姿勢というものを最大限評価していこうということを言っていた。これはKNOCK OUTのRED、BLACK、UNLIMITED、この3つのルール共通の採点基準。KNOCK OUTというイベントの名の通り倒しにいく姿勢が評価されるということを公表した。そういったものを定義していたにもかかわらず、今回の判定というのはKNOCK OUTとしての存在意義を問われるぐらいの判定内容だったかなと思っている。団体が考える判定基準というものが明確にルールブックに載っている。団体がこういうふうな競技にしていきたいという考えの中でルールを制定して、それを審判団にお渡しする。お渡しした以上は一切口を出してはいけない。これがやっぱり三権分立で主権を犯さないという、重要なところだと思う。なので本来であれば運営が“この判定はちょっとおかしいんじゃないか”ということはしてはいけないことだと思うんですけれども、KNOCK OUTとして今年新たに採点基準を明確に打ち出したということもあって。ジャッジの方たちとはミーティングはしているんですけど、今一度、KNOCKOUTとしての判定基準からちょっとずれているんじゃないかなと思ったことから、僕は出させていただきました」と語った。
また今後の対策として「再発防止としていろいろな取り組みをしていきたい。やはり人間が出すジャッジなので100%ということはない。毎回絶対必ずあると思う。今回は注目の高いタイトル戦、Kiho選手がKNOCK OUTジム所属ということでこういうふうに大きな問題になったんですけれども、それ以外でも判定がおかしいというのは、どんな団体、どんな競技でもあることだと思うが、それに対して放置せずに改善に向けて、少しでも減らしていくのが僕らの役目と思っている。今までも審判団とはルール面、ジャッジ面、判断基準については興行が終わった後に綿密に話し合ってきたが、これからもそれを重ねると同時に、今回の2名の方の判断基準はKNOCK OUTのBLACKルールとしては運営としては納得がいかないものであるために、審判部長に対しては、ちょっとメンバーの人選を考えてくださいという申し入れをした。審判部長に和田(良覚)さんを任命するのはKNOCK OUTの運営なんですが、ジャッジを誰にするかは和田審判部長の権利で、僕らに指名する権利はない。なので、和田審判部長にはその部分をちょっと申し入れしました。それから今後、タイトルマッチにおいてはDEEPさんがやられているように5名のジャッジを検討しています」と再発防止策を語った。