RAG POUND、”ど直球”KRUMPで渋谷を揺さぶる〈渋谷音楽祭 2025〉

SHOOT @渋谷音楽祭実行委員会

 ここで、BGMが鳴り止む。楽しかったライブもあっという間に最後の曲となってしまった。SHOOTより「ラストパフォーマンスの前に重要な発表がある」と神妙な面持ちでアナウンス。ファンは一瞬驚いた表情を見せたが、その後表情は一変、喜びの笑顔に。「11月7日に新曲がリリースされます!」と発表されたのだ。

 今回発表となった RAG POUNDの新曲「ANTE UP!!」は、HIP HOPを語る上で欠かせない伝説の一曲、M.O.P.「Ante Up」としては初のオフィシャル日本語カバーとなっており、HIP HOPリスナーやダンサー界隈の注目必至の楽曲となっている。

 メンバーとオーディエンスでコール&レスポンスの練習が終わった後は、いよいよ期待の新曲をお披露目。DJのLucas Valentineが、オリジナル「Ante Up」おなじみのintroから、RAG POUNDの新曲「ANTE UP!!」につなげると、KTRとSHOOTが「まだまだ盛り上がっていこうぜ!」「手上げろ!」と会場のボルテージを最高潮にあげていく。RAG POUNDの楽曲らしく「やるからには負けられないただそれだけ」「仲間と共に掴む勝利」など熱く強いリリックが並び、サビ部分では「Ante up! やってやろう Ante up! オレらテッペン獲る!」と印象的なフレーズが爆発。ファンのハンズアップとレスポンスに応え、最後にはメンバー全員がシャツを脱ぐパフォーマンスも。LDH所属グループらしく、鍛え上げられた肉体美で存在感を思う存分発揮したところで会場の一体感が最高潮へ。観客からの大歓声の中、このスペシャルなライブは幕を閉じた。

 

@渋谷音楽祭実行委員会

 公演後、SHOOTは「渋谷の中心地である宮下公園で僕たちの新曲を披露できるとは想像もしていませんでした!集まってくださった皆さんには感謝しかないです」。KTRも「今日初めてRAG POUNDを見たという方も、楽しんでもらえていたらうれしいですね。これを機に僕たちやKRUMPにも注目していただけたらと思います」とコメントを寄せた。

「渋谷音楽祭」は、シティコンセプト『YOU MAKE SHIBUYA』をテーマに、多様な価値観、多様な人生を送る人々が、多様なジャンルの音楽に出会い、交流し、混ざり合うシティフェスティバル。今年で20周年を迎えている。