“ビッグファイブ” から生命進化の歴史をたどる!国立科学博物館で特別展「大絶滅展」開催
生命史で起きた5回の「大量絶滅(通称:ビッグファイブ)」をテーマにした特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」が、東京・上野の国立科学博物館で開催されている。
上:特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」の映像展示「大絶滅スフィア」/下:総合監修の矢部淳さん(左)とスペシャルナビゲーターの福山雅治
国立科学博物館では初の開催となる「ビッグファイブ」から生命進化の歴史をたどる特別展で、生命史全体をテーマとした特別展も10年ぶり。同館に所属する古生物研究者全員と火山の研究者を合わせた10人が監修し、ビッグファイブの最新研究を紹介する。総合監修を務めた同館生命史研究部進化古生物研究グループ長の矢部淳さんは「大絶滅と聞くとネガティブな印象を持つ方が多いと思うが、大絶滅を通して生き残った生き物が多様に繁栄した結果として現在の世界がある。そういった側面を紹介しようと考えて今回の展示を作り上げた」と挨拶。
「数億~数千万年前の過去をつまびらかにするのは難しいところもあるが、世界中の研究者が研究に取り組んで随分多くのことが分かってきている。今回の展覧会では、その最新研究を “なぜ、それが分かったのか” というエビデンスを含めて紹介しようと作り上げてきた。思い返すと約4年間ほどこのチームでデザイン、映像などさまざまなことに取り組んできた。その中でモロッコでの現地調査も行い、まさに我々の思いが詰まった展示となっている。会場に入ると明るい、楽しいと感じると思うが、そういった印象を含めて皆さんに楽しんでいただける展示になれば」


