中国の輸入停止に揺れる国産水産物、それより困る「養殖できない環境」新橋でシーフードフェア

 ホタテをはじめとした国産水産物を食べて応援できる「発見!うまいもの隊 シーフードフェア in 新橋SL広場」が11月20日、JR新橋駅西口 SL広場にてスタートした。

「発見!うまいもの隊 シーフードフェア」で提供される青森県陸奥湾産の「ほたて焼き」

 今年で3回目を迎える「発見!うまいもの隊 シーフードフェア」(昨年まで「ホタテ祭り in 新橋SL広場」として開催)は、東日本大震災の影響で打撃を受けた北海道・三陸・福島の水産事業者を支援するイベント。日本の水産物の輸出量は回復傾向にあるが、一部の国では特定地域産の水産物の輸入を停止する状況が続いているほか、夏の高水温による養殖ホタテの大量死など新たな危機にも直面している。

 さらに昨日、中国政府が日本産水産物の輸入を事実上停止したことが明らかに。中国は東京電力福島第1原発の処理水放出に伴い、2023年8月に日本産水産物の輸入を全面停止。今月、約2年ぶりに日本産ホタテの輸出が再開されたばかりだった。停止の理由は日本側が技術的な資料を提出していないことだと主張しているが、台湾有事を巡る高市早苗首相の国会答弁に反発した対抗措置だと見られている。

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