野球×家族×運命!実話をもとにした映画『栄光のバックホーム』に、2時間ずっと泣かされた【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
黒田勇樹です。
11月20日に秋葉原で特撮監督の國米修市監督とトークショーを行ってきました。國米監督は映画『もしも、僕の彼女が妖怪ハンターだった。。。』シリーズの監督で、僕はその第1作目から出させていただいておりまして、そんな感じで呼んでいただきました。
いろいろと真面目な話からバカな話まで、とても楽しいイベントでした。久しぶりに人前に出たので、ちょっと緊張しました。嘘です。
懇親会もあって、ファンの皆さんと直接交流できて、これもまた楽しかったです。来てくださった皆さん、ありがとうございました。
では今週も始めましょう。
死んじゃうんですよ! 主人公が死んじゃうことはもう全員が知っている状況で映画が始まるんですよ!
ストーリーは、2013年、阪神タイガースにドラフト2位指名され、翌年からプロ野球界でプレーした、横田慎太郎選手の人生を描いた物語。
とってもきらきらした青春や野球人生をおくる様が描かれるんですが、死んじゃうんです。開始5分ぐらいかな? 初めての寮の食堂で「牛丼とうどん!」って、注文するキラキラした笑顔を、好きになっちゃって「こいつ死んじゃうんだ!」と、もうそこから涙が止まりませんでした。
ただ、安心して下さい。後半になるにつれ「彼の人生は、儚いものではなく、多くのものを残し、彼自身も幸福な最期を迎えた」と、思えるストーリーです。
名選手たちを名優が演じていたり、実際の映像が差し込まれたりとか、見どころを挙げればきりがないのですが、それはあくまでも「感動を底上げする要素」。「実話と言われたところで、本当にそうだったのか、美化されているのか」は、その場にいなかった筆者には判断できないのですが、少なくともモデルになった横田選手と同じ左打ち左投げ松谷鷹也さんをキャステングされたスタッフの方に盛大な拍手を送りたいです。松谷さんは生前の横田選手とも親交があったそうで、その上でこの大役を見事に果たされたことも涙腺をつついてきます。
エンドロールは、覚悟しておいて下さい。
「バックホーム」、これは横田選手の奇跡のワンプレーを指す言葉として扱われているんですが、これに対して「奇跡じゃない、努力だ」というくだりにも、また涙。
筆者は、この「バックホーム」は、ダブルミーニングだと思っています。
映画の中では明言されませんが「帰る場所がある」とも、受け取れるのではないでしょうか? 公開直前にここまで書いていいのかと、自分でも思っているのですが、まるで問題ない。だって「事実がネタバレ仕放題」なんだから!
とにかく、一人の男の人生と、それを後世に残そうとしているスタッフ・キャストの情熱を、是非、劇場でご覧下さい!!

