人間国宝・坂東玉三郎「どんなに開発されようと、人間の肉体と魂の許容量は変わらない」
歌舞伎俳優で人間国宝の坂東玉三郎が11月26日、都内で行われた「銀座アスター100周年記念イベント」に登壇した。
「銀座アスター100周年記念イベント」に登壇した坂東玉三郎
長年、銀座アスターをひいきにしている玉三郎は、同店との出会いを「1991年頃、開高健さんの奥さんで詩人の牧羊子さんが “今度、新しい銀座アスターができるから来てね” と、日本橋賓館(現在は閉店)で皆さんに紹介する会があって、そこに招待されたんです。本当に素晴らしい料理をいただいて、ここができてから通うようになって。しょっちゅう伺ってました」と語る。
「歌舞伎座が近いですし、僕たちの仕事は銀座界隈が多いですから。ここに来ては劇場に行ったり帰りに寄ったり、あるいは打ち合わせに来たり、お弁当もいただいて。今は15時30分~17時に休憩時間があるので、お弁当をお願いしてテイクアウトするようにしています」
1992年、故・篠山紀信さんが撮影した銀座本店の新築オープン記念ポスターが登場すると「(並ぶと)恥ずかしいですけど、こちらに衣装や調度品がたくさんあったので、それを使ってやりましょうということで制作しました。衣装とか椅子とかいろんな集めたものがあって、それを全部使ってみたいということで始まったんです。とにかくこういう衣装が着られることがうれしかった」と照れ笑い。

