「今年の漢字は湯!」の原田龍二が思う秘湯巡りの魅力「温泉は付随するシチュエーションが大事。道中の一緒に行く人、食べるもの…」
冬に温泉で冷えた体を温める。至福の一瞬
オファーを受けた時は番組の内容についてはどういう説明を?
「あまりなかったですね。“温泉番組です”ってだけ言われて“じゃあ楽しくやりましょう”で終わりました(笑)」
仕事のオファーが来たら、だいたいそういうイエス&ゴーといった姿勢なんですか?
「そうですね。僕は頭を使わない人間なので、本当に感覚だけです。その感覚をすごい信じていますね」
TOKYO MXでは「バラいろダンディ」のMCを務められていました。やはりここだと弾けやすいとかさらけ出しやすいといったところがあるんですか?
「確かにそれは根底にあるかもしれないですね。ずっとお世話になっているので、安心して仕事ができる場所ではあります。他のところでもさらけ出しますけど何かが違いますよね。安心感が違うのかな。勝手知ったる方も多いですし、まず僕がどんな人間かというのを理解してくれていると思いますね、どの番組よりも」
年が明けて1~3月くらいは寒い時期のロケになりますよね?
「よくスタッフと話すんですけど、やっぱり寒い時のほうが温泉は相性がいいですね。寒い時のほうが温かい温泉を体が求めますから、冬はもうその冷えた体を温めるというのは至福の一瞬ですよね。今回の式根島も宿でご飯食べた後に温かい温泉までちょっと寒い思いしないといけない。でも温かい温泉が待っているから行けるんですよね。それが今の時期ならではの温泉の楽しみ方っていうか、向き合い方っていうんですかね。でも夏は夏でまた景色が違うじゃないですか。フレッシュでエネルギッシュな景色を見ながら入るっていうのも醍醐味ですよね」
できることなら全国の全部の野湯は無理でも北海道から沖縄まで47都道府県は制覇したい?
「そうですね。生きている間にいろいろなことをしたいですね。月1回なので、すごく待ち遠しいんです。温泉に行けるのもそうだけど、まずこのスタッフたちに会える。そしてどこかは分からないけど、この人たちと温泉に行ける。僕はとても単純なので、それが野宿でもいいし、食べ物も菓子パン一個でもいい。すっごく寒くて死にそうでも全然平気。文句は言わないと思います。それが一生続くわけではないからと思っちゃうし、いろいろなことに執着しないんで」

視聴者プレゼントのサイン入り式根島Tシャツ
あるものを受け入れるということですね。
「そうです。“いつか死んじゃうんだったら楽しもうぜ”っていう話ですね(笑)。もうシンプルですね、めちゃくちゃ。それはディレクターさんとかにも話してる」
いいチームですね
「いいチームになりましたね。最初も相性よくいけるなと思いましたけどね、僕のアンテナでは。間違ってなかったなと思います」
やっぱり番組ってそういうチームの中の信頼感などが大事ですよね。
「大事ですよね。まず、こっちが信用しないとダメだし、信用してもらわないとダメだし、こっちを分かってもらわないとダメだし。なのでカッコはつけないですね。若い頃はずっとカッコつけてたっていうのもあるんですけど」
普通にカッコいい俳優でしたから。
「いい部分だけを見せようみたいなね。それはもう若気の至りというか、そこを通過してずいぶん経ちますので、とにかくさらけ出す。“俺、こういう人間です”っていうのを全部出す。カッコいいカッコ悪いの尺度じゃなくなってきましたね。僕もいろいろなものを見るときに、やっぱりその人のことが分からないとどんだけカッコよかったりしても全然興味が引かれないんです。だからさらけ出してる人ってカッコいいなと思います。つまり、さらけ出すには時間がかかるっていうことでしょうね。若いとなかなかさらけ出せないじゃないですか。さらけ出し方が分からないのかもしれないけど」

