「今年の漢字は湯!」の原田龍二が思う秘湯巡りの魅力「温泉は付随するシチュエーションが大事。道中の一緒に行く人、食べるもの…」
今は何も身につけなくなった。ふんどしだけ。あれが最高にカッコいい
このさらけ出し始めたのはいつごろからですか?
「ずいぶん前ですね。以前、『世界ウルルン滞在記』に出させてもらって、あれって最後泣くじゃないですか。僕は他のタレントさんが泣いているのを見た時に“泣くのってみっともないな”と思ってたんですよ。で、いざ自分が行ってみると最後に大泣きしちゃうんですよ(笑)。そこで、もうこういうことをやったら恥ずかしいなとかカッコ悪いなっていうことが全く気にならないような旅をさせてもらったんですよ、何回も。それで鍛えられましたね。さらけ出すというよりも、そのままを見せるというか、出せるっていうんですかね。飾らないということですね。飾れば飾るほどカッコ悪いっていう図式が僕の中で出来上がっちゃっている」
そこが分かったんですね
「分かりましたね。昔はピアスを付けたりね、いろいろなものを付けてたんですけど、もう何にも付けなくなっちゃいました。ふんどしだけです。あれが最高にカッコいい姿だって僕は25年前にベネズエラのヤノマミ族の村に行った時に気づいたんですよ。彼らと1週間生活した時に男はみんな裸にふんどしなんです。まさに赤ふんなんですよ。テレビが来るからその格好をしたわけじゃなくて、ずーっとその格好でジャングルで生活している。それを見た時に、布一枚なのにカッコいいと思っちゃったんですよ。かといってこっちでそういう格好はできないですよね(笑)。唯一この番組ではできるっていう、こんなにうれしいことはないですよね。ディレクター2人を巻き込んでますけど(笑)」
テレビで全裸になるわけにはいかないですから。最近では水着のようなものを着用して露天風呂に入るケースもあるようですが、仕方ないにしても温泉を楽しめてないようにも思えます。
「僕、ある旅番組で急きょ露天風呂に入ることになったんです。でも風呂に入る予定はなかったから何も持ってきていない。どうしようかな?と思った時にその露天風呂はブナの山林の中にあったんですが、その葉っぱを引きちぎって、それで隠して入りました。それがすごくいいなって思っちゃったんですよ。後にも先にもそういう形で入ったのはその時だけだったんですけど、やっぱり人工的なものは限りなく少ないほうがいいなと思います。できれば普段家で入っているみたいに温泉につかりたいですよね」
通常回でも常に全力と言うのは重々承知のうえで、今回の年始スペシャルの見どころを。
「やっぱりメインは式根島になるんですね。島にはいくつかの温泉があって、御釜湾海中温泉、松が下雅湯、足附温泉、地鉈温泉の4つの温泉がメインになるんですけど、もうそれぞれに魅力がある。今回は僕とくりりんが行ったんですけど、相当翻弄されています。もちろんいい意味でですよ。魅了されているというか、もっと深い衝撃がありました。番組を見てもらえれば“この2人は相当やられたな”って思うと思います。あと、番組を見たら“どんな島なのかな?”ってみんな式根島を調べると思います。僕も初めて行きましたし、下調べをしないで行っていますから“こういう温泉があるのか”と感動しました。なのであの温泉をいろいろな人に味わってもらいたいなって単純に思います。景色も行った人にしか分からないものだったので、ぜひ皆さんにも自分と同じような感覚を味わってもらいたいなって思いますよね。この感覚はいつも思っているんですが、今回の式根島は特にそう思いました」
最後に原田さんにとってこの今年1年を象徴する漢字を一文字上げていただけますか?
「湯! 間違いないです(笑)」
【日時】1月1日(木)14~15時〈TOKYO MX1〉
【出演】原田龍二 ほか
【配信】TVer・YouTube・Rチャンネル
【URL】 https://s.mxtv.jp/variety/harada-yuitsumuni/

