遂にフィナーレ!劇場版『緊急取調室 THE FINAL』を変な目で観て感動してみた!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
黒田勇樹です。
改めて明けましておめでとうございます。もう7日だけど。
新年早々ですが、三栄町LIVE「朗読劇『豆知識男VSライフハックガール』」の稽古が始まりました。どんな作品に仕上がるのか、僕も興味津々です。
1月27日からスタートです。ご興味のある方はぜひ。
では今週も始めましょう。
12年、5シリーズ続いた大人気ドラマ『緊急取調室』が、THE FINALと銘打って作られた劇場版。社会情勢や出演者のスキャンダルによる、度重なる公開延期を重ねた本作が、やっと僕らの目の前にやってきてくれました。
「やっと観られる」という感動と「これを観たら終わっちゃうんだ」という、変な感情が入り混じって、鑑賞中、ずっと涙がこぼれていた気がします。
可視化された特別取調室で被疑者と対峙する捜査一課の取調べ専門チーム「緊急事案対応取調班」通称・キントリを舞台に行われる異質の刑事ドラマ。ドラマシリーズもほぼ会話による駆け引きでストーリーが進んでいきます。
あとは、もうどの話から観ても面白いし、映画から入ってドラマに行ってもいい。最高だぜサブスク時代!と、いうことで観れば楽しみ方がすぐわかる。そんな、どエンタメ作品です。
今回、筆者はあえて「作る側として感動したところ」をいくつか書き留めておこうと思います。
あまりバックボーンは気にせず観たい派なのですが今回は再三の延期後ということは無視できませんでした。「最初に作ろうと思っていたものは作れたのだろうか?」。
社会情勢への配慮や、キャスト変更による再撮や脚本の修正。十分に「作品がぼやける」可能性をはらんでいます。若干の不安を抱えて劇場に向かいましたが、杞憂でした。“鋼”みたいな作品でした!何度も叩いて、折り返してまた叩いて、そうやって作られたことが画面から伝わってくるとても強度のある作品だったと思います。
「ピンチはチャンス」とは、よく言ったものでこのチームはそれを全力で掴み取っていました。芸能界でまことしやかに噂される「代役をやると、売れる」石丸幹二さんが、これ以上売れたらどうなるんだとも思いますが、噂を信じたくなるほどの名演技でした。来年はハリウッドに行って頂きたい!
演出も素晴らしく「いつも部屋から出ないキントリをどうやって2時間魅せる映像作品にするんだろう」と、思っていたのですが「危機的な災害の対応に追われる総理大臣を取り調べる」という設定が物凄く機能していました。
歴史的な台風で化学工場が爆発したりするんですが、もうこれはハリウッドで鉄板とされている「嵐」「爆発」。そして「時間制限」全部が入ってるんですよ!
そういうシーンを入れて目も飽きさせず、メインのストーリーはきちんと取調室の中で進展していくという、まさにシリーズの集大成であることを感じました。
最後に、キャストたちの配置の上手さ。おなじみのメンバーからゲスト、過去出演キャラなど「これでもか」と出てくるのですが、これって一歩間違うと「無理やり出したんだな」と思うような「ストーリーの関係のないシーン」になって冷める危険があるんですが、一切無し。全員が適材適所、完璧に活躍していて、脚本を書く立場の人間からすると、将棋の名人戦観てるみたいでした。王手の瞬間のカタルシス、堪らないですよ。
あんまりキャストが豪華だから「エンドロールの並びどうするんだろう?」と今度は制作側の目線でヒヤヒヤしましたが、これもなんか「そう、この人はここだよな」という順番だったので、出演陣への愛を感じました。
意外と、あの名前の並びって「その演者の格や扱い」を表す指標として業界人は見ているので、けっこう大変な作業だったと思います。
「・」とか改行、(友情出演)(特別出演)など、色々調整してキャストへの敬意を表すとでもいうんですかね。
今作は「specialthanks」のクレジットで、最後まで泣かされました。
1本の映画としても、シリーズのフィナーレとしても最高の1作だったので、是非、皆様劇場へ!

