撮影取材の旅にトラブルは付き物【アフロスポーツ プロの瞬撮】
スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
撮影取材には、どこか旅の側面がある。そして旅にトラブルは付き物だ。
これまで国内外を問わず、自分の過失も含め、さまざまなトラブルに遭遇してきた。
当時は現地で大変な思いをするのだが、振り返ってみると、良い出来事よりも、むしろトラブルの方が
色濃く記憶に残っている気がする。
最近のトラブルといえば、札幌での大雪だ。札幌・大倉山ジャンプ場では、スキージャンプW杯の男子大会と女子大会が続けて開催された。先に行われた男子大会は、時折晴れ間ものぞき、風の状態も良好で、まさに最高のコンディションだった。
しかし翌週の女子大会では、寒波が日本列島を直撃する。
序盤こそ少し晴れていたものの、次第に札幌は大雪に見舞われ、最終日にはギャラリーバスが運行中止になるほどの状況となった。最終日の競技は1本目が終わった時点で打ち切りとなったが、そこまで大会を成立させた運営側の苦労は、相当なものだっただろう。
本題のトラブルはその後に待っていた。
大会終了後、空港へ向かおうとしたものの、電車もバスも高速道路もすべてストップし、空港へのアクセスはほぼ遮断された。そもそも大倉山ジャンプ場までタクシーが来られず、多くの報道関係者がプレスルームから脱出できない状況だった。当然、その日のうちに帰京することは不可能となり、翌日ようやく動き出した電車に乗って、なんとか空港にたどり着いた。フライトの振替や変更も大きな混乱を伴い、自分1人で全てを対処していたら帰京するのはもう1日送れていたのではないかと思うくらいだった。多くの方に助けられ、トラブルを乗り越えていると改めて実感した。
現在は、ミラノ・コルティナ冬季五輪の取材のためミラノに滞在している。
昨日ミラノ空港に到着すると早速、鉄道会社のストライキの影響で、空港から市内へ向かう電車がすべて運休していた。いきなりの出来事に少し面食らったものの、しばらく待っていると、大会側が手配してくれた市内行きのバスに乗ることができ、事なきを得た。この程度のトラブルは、まだかわいいものなのだろうか。
ミラノには1日だけ滞在し、その後すぐにノルディック競技の会場であるヴァル・ディ・フィエンメへ向かう予定だ。道中で大きなトラブルに見舞われなければいいが、たとえ何か起きたとしても、それもまた旅の一部として楽しめればいいと思っている。それもまた撮影仕事の醍醐味だ。
■カメラマンプロフィール
撮影:長田洋平
1986年、東京出身。かに座。
早稲田大学教育学部卒業後、アフロ入社。
2012年ロンドンパラリンピック以降、国内外のスポーツ報道の現場を駆け回っている。
最近では平昌オリンピック、ロシアW杯を取材。
今年の目標は英語習得とボルダリング5級。
★インスタグラム★
https://www.instagram.com/yohei_osada.aflosport/?hl=ja
1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。
■アフロスポーツHP
https://sport.aflo.com
https://www.aflo.com
https://www.facebook.com/aflosport
https://www.instagram.com/aflosport
https://twitter.com/aflosport

