今年もやってまいりました!黒田勇樹の独断と偏見による“クロデミー賞2026”発表![後編]【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
黒田勇樹です。
まあ3月下旬なので当たり前といえば当たり前なんですが、すっかり春めいてきました。花粉症の皆さん、もう少しの辛抱です。タンクトップで歩いている方、ちょっと早すぎます。
そろそろ次の仕事のお話もしたいところなのですが、もう少々お待ち下さい。
では今週も始めましょう。
去年好評だったので、今年も筆者の独断と偏見による、2025年度の映画を振り返ろうという当企画。
公正を期するため、選考基準は「この連載で扱ったもの」と、定めます。
気になった作品は、是非過去の記事などで詳しくご確認下さい。
去年は12月にやったけど、3月も「年度末」だから、いいよね!忘れてたわけじゃないんだからねっ!
相変わらず、ノミネートが多いので前後編の後編です。
ロードムービー部門
筆者は大のロードムービー好きで、人生で最高に好きなのはデビッド・リンチ監督のストレイト・ストーリー。ロードムービーの傑作ドライブ・マイ・カーでも、この映画は越えられないと思っています。
今期のノミネートは『旅の終わりのたからもの』と『五十年目の俺たちの旅』。
「五十年目の〜」は、ちょっとロードムービーとはズレるかもしれないけど、タイトルに旅ってついてるし、なによりこの作品自体がしてきた50年の旅のゴールなのでこちらへ。
ロードムービーに必要なのは「登場人物の背景」なんですよね。つまり「歴史」。
どちらの作品も、「旅の終わり〜」では、アウシュビッツなどの歴史、「五十年目の〜」は、青春時代。歴史がギュウギュウ詰めでした。
そういう観点でいうと、50年前のTVドラマの続編なので圧倒的に「50年前の本人たちの映像」があるという要素はとてつもないストロングポイントでした。それの料理の仕方もとっても上手だったし。
ロードムービー部門大賞は『五十年目の俺たちの旅』と、させて頂きます。
ザ・芸能界部門
カテゴライズするの難しいのですが、この2作は長く芸能界にいる筆者から見ると「強烈に芸能界の臭いがする作品」なんです。
かたや大人気シリーズの完結編としての映画化、しかも様々なトラブルを乗り越えての上映という背景。もう片方は、海外進出を果たした人気女芸人の初監督作品。
劇場版『緊急取調室 THE FINAL』、ゆりやんレトリィバァ初監督作品『禍禍女』この2作です。
どっちも、凄く正しいお金のかけ方をしていた印象。一度撮っていた映画を出演者の不祥事で1回、社会的な時勢で1回、取り直し続けて公開した「緊急〜」、奇想天外な映画好きであろう芸人さんのイマジネーションを完璧に実現させた制作陣(良いスタッフにはお金がかかります)。
大賞は…『緊急取調室 THE FINAL』ですかね。本当にお疲れさまでした! ゆりやん監督には、次回作の期待が高すぎるのでまだ、賞はあげません。
さて、今年もこの瞬間がやってまいりました。
黒田が選ぶ黒田による黒田が今年度観て一番面白かった映画「クロデミー賞」大賞の発表です!
『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』!!!
『ペンギン・レッスン』『ワン・バトル・アフター・アナザー』を押しのけての大賞です!
「一瞬で全身が少年の気持ちになれた」、選出理由はこれにつきます。筆者が映画に求めているもの、目指しているもののすべてが詰まっていました。
他に上げた2作は「大人になったからこそ面白い作品」なので今回は次点とします。大人は皆観て。でもトワイライト・ウォリアーズは、老若男女全員観て!!
なんかよくわかんないけど、主人公たちが、それぞれ特徴的な武器や戦闘スタイルを扱うんだけど、そのうちの1人のスタイルが「バイク」!そうだよ!俺達は仮面ライダーの頃からバイクが大好きなんだよ! そして王道の香港アクションの連続!俺達は子供の頃からジャッキーが大好きなんだよ!
年度的には去年の映画だけど、そんな細かいこと無視してでも大賞にしたい1作でした!
ああ、今年はどんな映画に出会えるかな。皆様も、是非「自分デミー賞」やってみて下さい。映画を観るのがどんどん楽しくなるぜ!
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1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。
公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23

