名古屋ウィメンズマラソンは1秒差で田中が小原制す
たった1秒。されど1秒。陸上競技の厳しさを垣間見せた名古屋ウィメンズのゴールシーン(写真:長田洋平/アフロスポーツ)
リオデジャネイロ・オリンピック女子マラソン代表の最終選考会を兼ねて行われた「名古屋ウィメンズマラソン」(3月13日、名古屋)。日本勢最高位をかけ田中智美と小原怜が37キロ手前からゴールのナゴヤドームまでデッドヒートを繰り広げたが、田中が振り切り2時間23分19秒で日本勢最高の2位でゴールした。小原は1秒差で涙をのんだ。
田中は昨年、横浜国際で優勝したが「レース内容が物足りない」という理由で世界選手権の代表に落選。それだけにここで小原に敗れるわけにはいかなかった。まさに執念での先着。ゴール後は涙を浮かべて天を仰いだ小原は「あと一歩だった。自分の力が足りなかった」と1秒差を悔やんだ。
2大会連続の五輪出場を目指した木崎良子は10位に終わった。
また今大会に、「最後の五輪挑戦」と表明して臨んだ2004年アテネ五輪金メダルの野口みずきは5.5キロ付近で早々と先頭集団から脱落。23位に終わったが、レース後「最後の10キロは花道のようだった。最高の42.195キロでした」と万感の思いで話した。