志村けんさん追悼で往年のドリフ映画4本を放送

(写真提供:イザワオフィス)
 コメディアンの志村けん(しむら・けん、本名・康徳=やすのり)さんが3月29日、新型コロナウイルスによる肺炎のため死去した。享年70歳。

 25日には一部スポーツ紙が志村さんの入院を報じ、日本列島に激震が走った。

 同日、所属事務所のイザワオフィスが志村さんの容体を発表。

 それによると志村さんは17日に倦怠感があり自宅で静養していたが、発熱などの症状が出たため、20日に病院に搬送され重度の肺炎と診断された。その後に行われたPCR検査の結果、新型コロナウイルスの陽性と判明。21日から集中治療室で処置を受け、人工呼吸器などを着けたが、意識は戻らなかったという。

 国内で著名芸能人が感染を公表後、死亡したのは志村さんが初めてだった。

 志村さんは3月に入ってからもテレビ番組の撮影に参加するなど入院する直前まで第一線で活躍しており、志村さんの訃報は、新型コロナウイルスが身近な恐怖であることを感じさせた。
 志村さんは昭和25年、現在の東京都東村山市の生まれ。ドリフターズの付き人を経て49年に正式メンバーとなった。TBS系のコント番組「8時だョ!全員集合」でコミカルな「東村山音頭」を披露し人気者に。童謡「七つの子」の替え歌「カラスの勝手でしょ」、加藤茶さん(77)との「ヒゲダンス」など、小さな子供にも分かるギャグで番組を支えた。

 同番組終了後も、フジテレビ系「志村けんのだいじょうぶだぁ」や、顔を白く塗った「志村けんのバカ殿様」など多くのレギュラー番組を抱えた。

 30日以降、各局で追悼番組が放送されたのだが、WOWOWでは4月19日と26日に「松竹ドリフ映画」4作品を追悼特集として放送する。

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