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小保方氏「STAP細胞はあります」でも第三者が検証可能な科学的根拠を明らかにせず

2014.04.13 Vol.615

 新型万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の論文不正問題で、理化学研究所は1日、調査委員会の最終報告書を公表し、重要な画像に捏造と改竄があったと不正を認定した。調査委の最終報告によると、不正と認定されたのは小保方晴子・研究ユニットリーダー(30)の3年前の早稲田大の博士論文の関連画像から流用された画像4枚と、一部が切り張りされたDNAの解析画像。

 調査委は不正を行ったのは小保方氏1人とした。共著者の笹井芳樹理研発生・再生科学総合研究センター副センター長と元理研の若山照彦山梨大教授については、不正はなかったとしながらも、データの正当性と正確性を自ら確認しなかったとして責任は重大とした。同じく共著者で理研の丹羽仁史氏に不正は認められないとした。
 これに対し、小保方氏は8日に不服を申し立て。9日に大阪市内で記者会見を行い、「未熟で多くの人に迷惑をかけた」と謝罪する一方、「悪意を持って論文を仕上げたわけではない」と不正を否定した。

 理研の調査委の会見は論文で指摘された6項目の疑惑についてのみ語られ、肝心のSTAP細胞が存在するのか、といった疑問にはなんら答えることはなかった。この報告書を受けての理化学研究所の野依良治理事長らの会見も、小保方氏一人にの責任として幕引きにしたいという空気も感じられたもので、理研の姿勢やガバナンスに対する批判はやむことはなかった。肝心のSTAP細胞に関しては「理研の研究者が検証を試み、外部の再現実験にも積極的な情報発信を心がける」(野依氏)とした。検証実験には1年程度の時間を要するという。

 一方、小保方氏も取り違えた写真の「真正画像」はあるとしながらも、会見で公表することもなかった。細胞の存否については「200回以上作製した。STAP細胞はあります」と主張。第三者がSTAP細胞作製に成功しているとしながらも、報道陣に氏名を求められると「個人名になってしまうので。あまりにも公の場なので…」と口ごもり、結局、その名が明らかにされることはなかった。


小保方氏は個人のパソコンで仕事をしていた!?

 小保方氏はこのような状況を引き起こした原因について「学生のころから研究室を渡り歩き、研究にかなり自己流で走ってきたことは、私の不勉強であり、未熟さであり情けなく思っている。今回の疑義については、第三者的観点で弁護士に協力してもらい晴らしたい」と語る。

 調査委の報告で3年間で実験ノートが2冊しかないと指摘された点には「4〜5冊ある。写真は大量に、間違いなく何百枚とある」とした。しかし再現実験やノートの公開をする気はあるのかという質問には「公開実験については私の判断では決められることではないので答えられない。実験ノートについても秘密実験もたくさんあり、すべての方に公開するつもりはない」という。

 しかし今後について、「自己流で走ってきてしまったので、ゼロからではなくマイナス100からだと思って、科学や研究に向き合っていくチャンスがあればいいと思っている」と現在自らが置かれている状況を理解しているのであれば、第三者が検証可能な科学的根拠を明らかにすることは必須と思われるのだが、会見では「あるある」というだけで一切示されることはなかった。

 また今回の一連の会見で驚かされたことは、小保方氏が私物のパソコンで仕事をしており、私物ゆえに調査委がパソコン本体の提出要請ができず、データ提出をお願いしたという点と、小保方氏側に調査委に未提出の実験ノートがあるという点だろう。

 民主党政権下で行われた事業仕分けで理研は仕分け人の蓮舫氏に「2位じゃダメなんですか?」と言われ、反論した過去がある。そんなところが情報漏えいに対する危機管理が全くなされていなかったということに驚いた人も多かっただろう。

 また小保方氏もこれだけの疑惑がかけられているのに、すべての資料を提出しないという行為には疑問が残る。

 国から多額の研究費を引き出そうと思うのなら、そこらへんの倫理観はしっかりしてほしいところだ。

1st Album『フューシャ』は「私たちの小さな歴史」Salley

2014.04.12 Vol.615

 童話の世界観と踊れるロックが組み合わせられた『赤い靴』でデビューしたユニット、Salleyが、初のアルバム『フューシャ』をリリース。アルバムは彼らの新たなスタート地点ともいえるものだ。

「10代のころの自分を裏切らないものを作っていたい」Gotch(後藤正文 -ASIAN KUNG-FU GENERATION-)

2014.04.12 Vol.615

ロックバンド、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル・ギターでありながら、無料新聞『THE FUTURE TIMES』の編集長、他アーティストのプロデュースも行いながら、社会活動にも精力的に関わる。後藤正文は、八面六臂の働きをしている。そんななか、初のソロ名義のアルバム『Can’t Be Forever Young』を完成させた。「やりたいことをやっただけ」という本作から、後藤の胸の内を探る。

罵れるアイドル「スルースキルズ」&「潜入アイドル」 みづきあかり

2014.04.12 Vol.615

 ロンドンブーツ1号2号の田村淳のツイッターによるプライベート企画「淳の休日」から生まれた「スルースキルズ」は世界初の“罵っていいアイドルユニット”だ。スルスキのライブは客席から浴びせられる「帰れコール」からスタートする。「私たちにたまっているストレスをどんどんぶつけてください。“消費税コノヤロー”とか “このブス”といった汚い言葉を投げかけて、ストレス発散をしていただければ」というのはメンバーで“下衆”のキャッチフレーズを持つみづきあかり。このスルスキ、楽曲も衣装もツイッターのフォロワーによって決められる。どういうこと?

「大人の楽しい遊びに賛同してくれる方。もしくは自分の眠っている才能を表に出したいんだけど出す術を持っていなかった方々が私たちを使って発表していただけたら。曲はたくさん寄せられた中から、淳さんがツイキャスで流して、フォロワーさんの反応をみてから歌う曲を決めていきます。ツイッターのフォロワーさんが気軽にプロデュースをできるアイドルというコンセプトなんです」

 5月5日には1周年記念ライブを開催する。よし、行ってみるか。そして彼女にはもうひとつ「潜入アイドル」という顔もある。現在、週刊実話での隔週連載をはじめとしたさまざまな媒体で潜入ネタを披露している。最近特に秀逸だった潜入ものってどんなものが?

「マニアックな趣味の方向けの風俗の面接か、もう今は閉鎖されてしまったんですが“乱交混浴温泉”ですね」

 そして現在、USTREAMで毎週土曜の24時から「ゲスナックあかり」なる番組も生配信中。「雑誌には出せないネタ、テレビではできないことをネットの特性を生かしてやらせてもらってます」とのこと。サブカル界に確固たるポジションを築きつつあるみづき。要注目だ。

今週の一言 2014.3.28〜2014.4.10

2014.04.11 Vol.615

 大阪市の橋下徹市長「皆さん、愛人の2、3人を住まわせて」(7日、講演で)→発言への批判に「シャレの冗談の極み」(8日、会見で)
→そう目くじら立てるような流れじゃなかったみたいだから、今回は大目に見ましょうよ。
 坂上忍が前日に酔ったまま生放送のMCを務めたことについて「たくさん、叱ってください」(8日、自身のブログで)→そのハラハラ感からか「面白かった」という声も多いようなのに、視聴率は各曜日の中で最低だったとか。頑張れ坂上忍!!
 化粧品会社「DHC」の吉田嘉明会長「お金を返済した上で党首を辞任した行為は立派と言えます」(7日、コメントで)
→まあ…そうだわな。
 サッカーのオランダリーグ、フィテッセのFWハーフナーが今季限りでの退団を明言「オランダリーグ、もう飽きちゃった」(6日)
→そんなにつまらんのか!?
 放送倫理・番組向上機構(BPO)「放送と青少年に関する委員会」の汐見稔幸委員長が日本テレビ系のドラマ『明日、ママがいない』について「全体として視聴者に受容される内容になっていった」(8日)
→あくまでドラマですし。
 山中伸弥京都大教授「ほったらかしは危険。私もそうだったが、30代の研究者は実験の方法は上手になっているが、さまざまな点で未熟」(4日、衆院内閣委員会に参考人として出席し)
→一人の事例でこう言われちゃうわけさ。

初音ミクと一緒に踊るTVCM撮影に世界中からファンが大集結

2014.04.11 Vol.615

 PS3/PS Vita用ソフト『初音ミク −Project DIVA− F 2nd』の発売を記念して、発売日の3月27日、世界10か国から初音ミクファンが集結し、画面の中の初音ミクと一緒に踊るテレビCM撮影イベントを開催した。

 踊り手の中にはfacebookで300万超のいいね!を獲得する世界的な人気を誇るコスプレアイドル・アローディア、テレビゲーム評論家のジョン・カミナリといった名だたる初音ミクファンも参加。事前に練習を積んできたという参加者たちは、お披露目会で初めて、緊張した様子でPS Vitaを形どったステージに登場。音楽がスタートすると、PS Vitaをプレイしながら、笑顔を絶やすことなく約3分間のダンスを見事に踊りきり、初音ミクとの夢の共演が実現した。

 アローディアは「楽しかったです。初音ミクとみんなと共演ができたことがすごくうれしい」と撮影を振り返った。

KEYWORDで見るニュース 2014.3.28〜2014.4.10

2014.04.11 Vol.615

国民投票法改正案
 与野党8党が3日、憲法改正手続きを確定させる国民投票法改正案で正式合意。8日に衆院に共同提出した。国民投票年齢を法施行4年後に「20歳以上」から「18歳以上」に引き下げるのが柱。改正案は今国会中の成立が確実なことから、改憲の中身をめぐる与野党間の論議にいよいよ焦点が移る。
 また与野党は国民投票年齢との整合性を図るため、公職選挙法の選挙権年齢や民法の成人年齢の「18歳以上」への引き下げへ向け、協議を続けることで合意している。
ウィンドウズXP
 米マイクロソフト(MS)の基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」のサポートが9日に終了。調査会社のIDCジャパンが7日発表した予測では、ウィンドウズXPを搭載するパソコンは6月末時点でも、国内の全稼働台数の7.7%にあたる592万台が残る見通し。
 MSはこれまで、ウイルスが侵入しやすい弱点を修正するなどのプログラムを提供してきた。10日以降はそれがなくなり、XP搭載のパソコンは新たな攻撃にさらされやすくなる。
ハズレ馬券
 昨年、インターネットで購入した馬券の払戻金を申告せず脱税したとして、所得税法違反(単純無申告)の罪に問われた男性が「外れ馬券は所得を生み出す原資で経費になる」と主張。大阪地裁もこれを認め、司法判断では「外れ馬券は必要経費」とされたが、今度は北海道の男性公務員が札幌国税局の税務調査で、外れ馬券の購入費を経費として認められず、6年間に競馬の所得約4億円以上の申告漏れを指摘されたという。
 国税庁は「営利を目的とする継続的行為から生じた所得以外の所得」を一時所得に当たるとしており、競馬や競輪の払戻金は一時所得に当たるとしている。しかし最近のネットのシステムを使い、利益を得る目的で継続的に馬券を購入する場合は、一時所得の定義から外れ、外国為替証拠金取引(FX)などに近く、得られた利益はFX同様、「雑所得」に当たるのではないかとみる専門家も多い。
教育勅語
 文部科学省は8日、明治23(1890)年発布の「教育ニ関スル勅語」(教育勅語)の原本を、52年ぶりに確認したことを明らかにした。今後、歴史的な資料として国立公文書館に移管し、修復のうえ公開される見通しだ。
 文科省によると、教育勅語の原本は昭和37年の「学制公布90年記念式典」で東京・日本橋のデパート白木屋に特別展示された記録があるが、その後は所在不明になっていた。しかし平成24年、東京・上野の国立博物館の保管庫で木箱に入っているのを文科省職員が見つけ、当時のメモなどと照合して原本と判断した。
自誓(じせい)会
 民主党の細野豪志前幹事長は7日、同党で初めて他グループとの掛け持ちを禁じた自身の派閥「自誓(じせい)会」の設立パーティーを開き、自身を含む衆参12議員が参加した。
 細野氏は昨年9月に派閥結成を決意し、前原誠司前国家戦略担当相のグループ「凌雲会」との掛け持ちを禁止することで、たもとをわかった。設立パーティーで細野氏は「民主党の過去と決別すべきところは決別して、われわれ自身が変わらなければならない」と強調。1月に9人だったメンバーは現在12人に拡大し、近く参院議員1人も加わる予定で、代表選出馬に必要な推薦人20人の確保が射程に入ってきた。

宮崎あおいがシャンプーCM「髪が長くて良かった!」

2014.04.11 Vol.615

 宮崎あおいが7日、都内で行われた、新ヘアケアブランド「クリア」のCM発表会に出席した。日本人の髪質にターゲットをあてた革新的なヘアケア製品で、宮崎は「シャンプーのCMは初めてなんです。髪が長くてよかった!」と、キラキラした笑顔を見せた。

 CMは、インターナショナルなチーム編成で行われ、4日間にわたりタイで撮影。美しくて強い、キリリとしたカッコいい女性像を描き出している。「自分でも見たことのない感じで、照れくささがあります。かっこいいCMになっていてよかった」。CMのなかでは流れるように美しい髪を披露している。「自分の髪の毛が生きているみたい。(撮影中は)髪がとてもきれいで、自分の髪の毛が好きになりました」と、振り返った。

 さまざまな国籍のスタッフが入り混じる現場では「つたない英語」でコミュニケーションをとっていたというが、「カメラの前だとニュアンスで分かるんですけど、食事の場になると日常会話になるのでグッと難しくなります」とし、英語にも挑戦してみたいと語った。

 同ブランドは、女性向けと男性向けの「クリア フォー メン」の2つのラインが用意されている。男性向けでは、サッカーのクリスティアーノ・ロナウド選手が務める。CMは現在放送中の「卒業編」に続き、別バージョンも後に放映開始となる。ロナウド選手が出演するCMは24日からオンエア。

5・5修斗 ルミナ引退式の日に宇野薫vs土屋大喜

2014.04.11 Vol.615

 プロフェッショナル修斗公式戦「プロフェッショナル修斗25周年記念大会」(5月5日、東京・後楽園ホール)で「土屋大喜vs宇野薫」の一戦が行われることが9日、発表された。

 今大会は25周年に加え、“修斗のカリスマ”佐藤ルミナの引退式が行われる。そんな特別な日に最もふさわしいカードといえる。

 宇野はかつてルミナと2度の激闘を繰り広げた。2人の戦いは修斗の枠を越え、格闘技界から大きな注目を集めた。修斗の存在を大きく広めた黄金カードといっても過言ではない。そんな宇野はルミナの引退が発表された3月16日に、「尊敬するルミナの最後に少しでも力になりたい」と出場を直訴した。

 対する土屋はルミナの愛弟子。16日の大会で肩を脱臼しTKO負けを喫したばかりとあってコンディションが心配されるが、「肩の状態は良い。二度と無い最高のタイミング」と対戦を熱望、このカードが決まった。

 ルミナと宇野の初対戦は99年。2人は2度戦いルミナは宇野に勝利することはできなかった。15年の時を経て、土屋がルミナが手に入れることができなかった「勝利」を収めるのか、宇野が“3連勝”でピリオドを打つのか…。見どころと感じどころの詰まった一戦だ。

ヤンキース田中がデビュー戦飾る

2014.04.11 Vol.615

 プロ野球楽天から米大リーグ、ヤンキースに加入した田中将が4日、敵地カナダのトロントで行われたブルージェイズ戦に今季初登板し、7回を3失点、無四球で8三振を奪って勝ち投手となった。

 ヤンキースは1回に2点を先制。田中将は1回の先頭打者にいきなり本塁打を浴び、2回にも2点を失ったが、味方打線が逆転に成功。試合はヤンキースが7−3で勝ち、田中将がメジャー初登板で初勝利を飾った。日本の楽天で99勝しており、日米通算100勝を達成した。

ミズノが原宿に新コンセプトショップ「NOHARA BY MIZUNO」オープン

2014.04.11 Vol.615

 スポーツメーカーのミズノが原宿に「Sports Living room」をコンセプトにした直営店「NOHARA BY MIZUNO」を5日、オープンした。
 このNOHARA BY MIZUNOは代々木公園がほど近い表参道に位置し、スポーツやファッションを楽しむ人が気軽に足を運べるロケーションとなっている。

 最新のスポーツウェア、シューズといった最新アイテムの販売はもちろん、スポーツの前後にチャージできるヘルシーなフードメニューを用意したカフェ、代々木公園で運動をした後に汗を流すことのできるレンタルロッカーとシャワー施設を併設。またヨガ、ランニングクリニックといったさまざまなコンテンツを揃えたフィットネススタジオも完備と、来店する人の気分で、さまざまな使い方ができる。

「気軽に立ち寄れる友達の家」をイメージして作られたというだけあって、通常のスポーツ用品店とは一線を画し、外から見るとまるでカフェのたたずまいだ。

「RUN & FITNESS STATION」ではシャワーを7基(女性用4、男性用3)、更衣ロッカーを102台(女性用48、男性用54)揃え、NOHARA会員は500円(年会費5000円)、ビジターでも700円で利用できる。

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