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1・25 WRESTLE-1「新春喧嘩祭り」で稲葉大樹vs大谷晋二郎

2017.01.09Vol.682スポーツ
 WRESTLE-1の土肥孝司&熊ゴローのプロデュースによる「新春喧嘩祭り」(1月25日、東京・新宿FACE)の全対戦カードが決定。8日のWRESTLE-1後楽園大会で発表された。  稲葉大樹がZERO1の大谷伸晋二郎とシングルマッチで対戦する。2人はWRESTLE-1とZERO1の対抗戦が行われていた時期に2度対戦。当時、まだまだキャリアの浅い稲葉だったが、大谷相手に善戦しその後の大きな飛躍のきっかけとなった。  WRESTLE-1王者にも輝いた稲葉が成長の跡を見せるか、もしくは大谷がまだまだ高い山となって稲葉の前に立ちはだかるのか…。注目度の高い一戦となる。  土肥と熊ゴローは大日本プロレスの関本大介、岡林裕二組と対戦。その他も全戦WRESTLE-1の若手軍である「NEW ERA」が他団体勢と対戦するカードとなっている。  WRESTLE-1内ではなかなか結果が出せていないNEW ERAだが、この大会で果たして浮上のきっかけをつかむことができるのか…。

2017年はボクシングも熱い!井上vsロマゴン、村田の世界挑戦実現に期待

2017.01.09Vol.682格闘技
年末恒例のボクシングの世界戦。2016年は30日には2つ、31日には5つの世界戦が行われた。  なかでも大きなインパクトを残したのが30日に世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級王座を防衛した井上尚弥。井上は元世界ボクシング協会(WBA)王者の河野公平を挑戦者に迎え、6回1分1秒、TKO勝ちで4度目の防衛に成功した。井上は1Rから河野を圧倒。6R、逆転を狙い前に出てきた河野にカウンターの左フックを決めダウンを奪う。打たれ強さに定評のある河野はなんとか立ち上がったが、井上は連打で畳み掛け、フィニッシュした。強打ゆえに拳を痛め、練習に打ち込みすぎるあまり腰痛を患うなど、2016年は不本意なファイトが続いた井上だったが、完璧なKOで締めくくった。2017年には、世界4階級制覇王者のローマン・ゴンザレスとの対戦が期待されている。  同大会ではロンドン五輪金メダリストの村田諒太が「世界前哨戦」と位置付けられた一戦でブルーノ・サンドバルに3回2分53秒、KO勝ち。こちらはついに世界挑戦が現実のものとなりそうだ。  31日には長く“大晦日の顔”ともいえる活躍を続けてきた前スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志が、世界ボクシング協会(WBA)ダブル世界戦でスーパー王者のジェスレル・コラレスと対戦。  昨年4月に対戦し、プロ初黒星を喫した相手との再戦となったが、1?2の判定で敗れた。  内山は判定については「妥当かな」と語り、敗戦には「これが僕の実力」と受け止めた。現在37歳で、同じ相手に2度続けて敗れたことから進退に注目が集まったが、「勝ち以外考えていなかったので、まだ決めていない。ゆっくり休みます」と明言しなかった。

1・8「WRESTLE-1」河野が2度目の防衛 イケメンは膝負傷で欠場へ

2017.01.09Vol.682スポーツ
 プロレスリング「WRESTLE-1」の2017年第1弾大会となる「WRESTLE-1 TOUR 2017 SUNRISE」が8日、東京・後楽園ホールで開催された。  メーンで行われた「WRESTLE-1チャンピオンシップ」は王者・河野真幸が征矢学を14分38秒、ランニングニーアタックからの片エビ固めで破り2回目の防衛を果たした。  WRESTLE-1のリングで昨秋から巻き起こった世代間抗争だったが、地力の違いを見せる河野は稲葉大樹、黒潮“イケメン”二郎を破り、この日の挑戦者はベテラン軍に属する征矢。  稲葉、イケメンは河野に対してスピード、テクニックで対抗したが、征矢はパワーで真っ向勝負に臨み、ヘビー級らしいド迫力の肉弾戦が繰り広げられた。  タックル合戦からチョップ合戦。征矢は滞空時間の長いブレーンバスター、デスバレーボムといった得意技で河野を追い込むが、河野は随所でバリエーション豊富なヒザ蹴りを見せ、徐々にペースを握る。エプロンでの攻防でビッグブーツからニーリフト、そしてチョークスラムというフルコースをなんとかしのいだ征矢はセコンドについたGET WILDの大森隆男に「力借りるぜ!」と叫び大森の得意技であるアックスギロチンドライバーを放ち勝負をかけるが、ここでも河野がニーリフトで形勢を逆転。最後はダイビングニーからランニングニーアタックで征矢から3カウントを奪った。  WRESTLE-1では昨年から旗揚げ時からの選手の離脱が続く。  それを踏まえた河野は試合後のマイクで「WRESTLE-1、始まって、3年半経って、去年もいっぱい辞めて、旗揚げ当時のメンバー変わっちゃったけど、2017年、一発目のタイトルマッチで征矢、お前とできてよかったよ。ありがとう」と征矢にエールを送ると、征矢も「俺も河野さんとシングルマッチをやって肌で感じるものがあった。俺はWRESTLE-1の旗揚げに居たメンバーじゃないかもしれない。途中から来た一選手かもしれない。でもこうして、たくさんのWRESTLE-1に初期からいたメンバーがいなくなって、残された俺たちがどうにかしなきゃ始まんないでしょ」と応えた。  そして河野は「辞めた奴らと離れてった奴らが、このリングが羨ましい、辞めなきゃ良かったと思わせるぐらいがんばります」と続けた。

日本が生んだ「美」を再発見!天明屋尚「形質転換」展

2017.01.09Vol.682ART
 日本の現代アートを代表する作家の一人・天明屋尚の2年ぶりの個展を開催。 「形質転換(Transformation)」と題し、新作を発表する。形質転換とは、外部から与えたDNAを遺伝情報として組み込み個体の表現型を変化させることを指す、生物学の用語。変化といっても、この場合その物質の組成や由来を踏まえて変化させるものであり、無方向的な突然変異とは異なる。これはまさに、日本美術のコンセプトや組成を踏襲した上で、偶発的ではなく確信犯的な改変を仕掛けてきた天明屋の作風を象徴するものだ。  本展では、幕末明治期作とされる作者不明の洛中洛外図屏風(六曲一双)を大胆に変容させた、天明屋の作品のなかでは最大級の平面作品のほか、仏画の明王図や琳派の紅白梅図屏風を現代的に改変した作品、従来の鎧兜を変異させた立体作品を展示。さらに、初の試みとなる写真作品も発表予定。  古美術的観点と、現代美術的観点。両方の視点を重ねつつ、新たな世界観を楽しみたい。

JUON 待望のワンマンライヴツアー

2017.01.09Vol.682音楽
 2016年5月、全10曲(10音=JUON)で構成されたソロデビューアルバム「CHANGE THE GAME」をリリースしたJUONが2017年3月、渋谷O-WESTを皮切りに大阪・名古屋・福岡にて「JUON ?CHANGE THE GAME 10音」ライヴで、音楽の固定概念にとらわれないボーダーレスな音楽を伝えていくという。JUONの挑戦は彼の楽曲通り、新世界へと突入する。チケットは、ローソン・ミニストップ店頭Loppiで! 【公演日】3月8日(水)【会場】SHIBUYA O-WEST【開場・開演】18時30分・19時【料金】スタンディング 3900円(税込)※入場の際、ドリンク代(\500)別途必要【発売日】1月15日(日)【Lコード】75108

猫たちとのバディ感、見て! 『ねこ男子』中川大志&廣瀬智紀

【鈴木寛の「2020年への篤行録」】第40回 あなたの周りにも「トランプ」は現れる

その鮮烈な才能に世界が注目! 映画監督ニコラス・レフン

2017.01.09Vol.682映画
 ライアン・ゴズリング主演の『ドライヴ』では、究極の映像美を持つバイオレンス映画として絶賛され、カンヌ国際映画祭監督賞を獲得したニコラス・ウィンディング・レフン監督。その待望の最新作『ネオン・デーモン』がついに日本で公開。2つの顔を持つ男のスリリングな日常を描いた前作から一転、今回は16歳の少女を主人公に、美と欲望が渦巻くファッションモデルたちの世界を描く。 「どんな男の中にも16歳の少女が住んでると僕は思ってるんだ。僕の中の少女を思い描いたところ、こういう作品になった(笑)」  主人公ジェシー役を演じるのは若手人気女優のエル・ファニング。ピュアで明るい印象の彼女が、己の美を自覚し、ダークサイドに目覚めていく様を演じ切っているのも見どころだ。 「優れた俳優が皆そうであるように、エルもまたダークサイドも持ち合わせている女優だ(笑)。これまではイノセントな役が多かったけど、今後はどんどん役幅を広げていくだろうね。彼女自身はすごくユニーク。人間の中に紛れ込んだエイリアンのような異質な存在だね(笑)」  そんなジェシーの放つ“異質”な美が物語を狂わせていく。 「この作品は、美に対する批判を込めたものでは無いんだ。世間は、大事なのは内面だとか、美なんて大したものじゃないとか言うけれど、実際はそんなことないよね。僕自身、美へのこだわりはハンパなくあるし(笑)。創造には底なしの可能性があって、我々はなんとかそれをとらえようとし続ける。人はどうしても美しさを追求したくなるものなんだ。今の時代、なおのことそうじゃないかな。SNSなどによって自分のことが、人に裁かれ定義づけられてしまうんだから」  知ってはいけない美しさに束の間、溺れてみるのも悪くない。

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12万6720人

 新年恒例の一般参賀が1月2日、皇居で行われ、天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻をはじめとする成年皇族方が宮殿「長和殿」のベランダに計5回立ち、手を振って応えられた。宮内庁によると、平成で最多だった6年(計8回で11万1700人)を上回る12万6720人の参賀者が訪れた。天皇陛下の譲位日が31年4月30日と決まってから初めての新年一般参賀で、国民の関心の高まりが要因とみられる。

39.4%

 平成29年の大みそかに放送された「第68回NHK紅白歌合戦」の第2部(午後9時から11時間45分)の関東地区平均視聴率が39.4%にとどまった。前年と比べて0.8ポイント減。二部制になった平成元年以降では3番目に低い数字。テレビ東京の「第50回!大晦日恒例 年忘れにっぽんの歌」が8.4%と大健闘。民放では日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル!」が17.3%でトップ。

2万2764円

 平成29年最後の取引となる大納会を迎えた12月29日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は2万2764円94銭と、年末の終値としては3年末(2万2983円77銭)以来26年ぶりの高値水準となった。前年末の終値(1万9114円37戦)を3650円57戦(19.1%)上回っており、年間ベースでは6年連続の上昇。昭和53年~平成元年に12年連続で上昇して以来の長さで、バブル経済が崩壊して以降では最長となった。

口座維持手数料

 銀行口座の維持にかかる費用。海外の商業銀行はほぼ全て導入しており、「無料」は日本のみ。三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが、日銀のマイナス金利政策で利益を出しにくくなったことから、この口座維持手数料を預金者から徴収できるか検討を始めた。平成30年度中にも結論を出すもよう。三井住友銀行子会社のSMBC信託銀行は、米国系シティバンク銀行が日本で手掛けていた個人向け事業を買収したのに伴い、27年から残高が一定額を下回ると、月2000円の口座維持手数料を徴収している。

世田谷一家殺害事件

 東京都世田谷区の住宅で平成12年12月、会社員、宮沢みきおさん=当時(44)=ら一家4人が殺害された事件の発生から昨年の12月30日で丸17年となった。事件は12年12月30日深夜に発生。宮沢さんと妻の泰子さん=当時(41)、長女のにいなちゃん=同(8)、長男の礼君=同(6)=の4人が自宅で殺害された。現場からは多くの遺留品が見つかり、犯人の指紋やDNA型も判明している。殺人事件の時効が廃止されたことから事件の捜査は継続中。情報提供は成城署捜査本部(TEL:03-3482-0110)まで。

格闘家イケメンファイル Vol.64 壊しのベビーフェイス 武居由樹(たけい・よしき)

2017.01.09Vol.682格闘家イケメンファイル
 昨年の12月、後楽園ホールで行われたKrush.71で、見事初防衛を果たした武居由樹。リング上では鋭い目つきで相手を追い詰めるハードパンチャーだが、その素顔は今年20歳になったばかりの気持ちの優しい青年。格闘技を始めたきっかけは…。 「小学校の高学年から足立区の竹ノ塚に住んでいるんですけど、その頃ちょっと悪い子で(笑)。それで母親が、10歳の時、僕をキックボクシングジムに入れました。最初は全然好きじゃなくて…。もともと運動もそんなに好きじゃなかったんです。みんなでやる体育とかは好きでしたが、一人で黙々と走ったりとか、筋トレをやったりとかが面白くなくて。だからやる気も起きないし練習もサボってばかり。でもそのジムの会長さんが、家まで来て無理やり家から僕を引っ張り出した(笑)。それでなんとか続けてこられました」  最初は嫌々通っていたジムだが、だんだんと格闘技にのめり込んでいく。 「中学生になってジュニアの大会に出るようになり、そこで優勝とかできるようになってから、好きになりました。その頃は“俺ってもしかして強いんじゃないか?”って勘違いが入っていましたね、今思うと(笑)」  しかし、すぐに挫折を味わうことに。 「プロデビューした後、2連敗したんです。それでちょっと、もしかして向いてないんじゃないかと。去年の初め頃だったんですけど、負けた西京選手も佐野選手も1個下なんです。年下の選手だから余計へこんじゃって、もう1回やって負けたら本当に辞めちゃおうとまで考えていました。でも、階級を下げたら、どんどん勝てるようになり、いつの間にか辞めるのを忘れていました(笑)」  そして、ついに初代Krush-53㎏王者になった。 「小学校4年生から始めて、10年目だったので、やっとチャンピオンになれたか…という思いでした。僕の通っていたジムは結構厳しくて、遊んじゃいけないとか制約も多く、しかも毎日練習があったので、ほんと“やっと”という感じですね。でもジュニアの頃から毎日練習してきたというのが自信につながり、それが強みになっていると思います」  そして初防衛戦。相手は1度対戦し勝っている隆聖選手。しかし、1Rにダウンを奪われてしまう。 「周りの応援もすごくプレッシャーでしたし、防衛しなきゃというのも大きかった。もちろん、その試合でメインイベントを任されたという責任もありました。なんだかんだいろいろ重なり緊張していたのかも知れません。相手は、以前対戦し勝った選手だったので、普通にやれば勝てるだろうという甘さもあった。1Rでダウンを取られ、ずっとダメージがあり、インターバルでやっと抜けたという感じでした。2Rは最低でも相手からダウンを取らなきゃと内心焦っていましたが3Rは、開き直って夢中で倒しにいきました。相手は、しっかりトレーニングしてきたのが分かりましたし、何より気持ちが強いと感じた。でも3Rで何とか倒し、防衛することができて良かったです」  試合後のマイクパフォーマンスでは、K-1参戦も直訴。 「やはり格闘技、キックボクシングをやっている以上、K-1は憧れの舞台です。実は1回、K-1のリングに立ったことがあるんですが、会場に飲み込まれちゃって…。そこで西京選手に負けてしまって、全然いい思い出がない。だからもう1回、あのリングに立って、今度はK-1の世界チャンピオンのベルトを取りたいと思っています。Krushのベルトはもちろんすごく大事なので2本持ちたい。そして誰も僕に勝てないんじゃないかって言われるような絶対王者になりたいんです」  貪欲にベルトを取りに行くと語る武居。嫌々始めた格闘技でここまで来るとは想像もしていなかった。 「あの頃は本当に将来の夢とかまったくなくて、悪さばかりしていた。そういう意味では格闘技がなければ、自分はどうなっていたか…。心から格闘技に出会えて良かったと思っています。格闘技は努力次第で強くなれるし、上に行けるスポーツ。礼儀や言葉遣いも覚えられるので、反抗期の少年におススメです(笑)。僕は小柄なほうですが、どんな相手だろうと真っ向勝負で倒しに行くのが自分のスタイル。そういう試合をお見せしますので、ぜひ1度会場に来て下さい」

THL編集部オススメMOVIE『僕らのごはんは明日で待ってる』

2017.01.09Vol.682映画
 無口でネガティブな亮太と太陽のように明るく超ポジティブな小春。性格は正反対ながらも運命の恋だった。ところが2人が大学生になったある日、小春は突然、亮太に別れを切り出す。実は小春は亮太に言えない秘密を抱えていた。そして7年後…。 監督:市井昌秀 出演:中島裕翔、新木優子他/1時間49分/アスミック・エース配給/TOHOシネマズ新宿他にて公開中  http://bokugoha.com/

映画『キセキ ―あの日のソビト―』松坂桃李 × 菅田将暉

2017.01.09Vol.682インタビュー
松坂桃李と菅田将暉がダブル主演するのは、メンバーが現役の歯科医であり、覆面で活動しながらも絶大な人気を誇るボーカルグループGReeeeNの代表曲『キセキ』誕生にまつわる話を描く話題作。監督は、是枝裕和監督作で助監督を務めてきた兼重淳。歯医者と歌、2つの夢を追いかけた“ソビト”たちの絆とは…。

【長島昭久のリアリズム】トランプ政権の外交・安全保障政策を占う

2017.01.09Vol.682COLUMN
 昨年の暮れ、臨時国会閉会直後の12月19日、私は同志の国会議員たちとワシントンを訪れ、ドナルド・トランプ次期大統領の政権移行チーム中枢と意見交換を行ってまいりました。  私たちの最大の問題関心は、トランプ次期政権で米国の外交・安全保障政策(日米同盟を含む)がどのように変化するか、とりわけ、我が国の外交安保政策に大きな影響を及ぼす米新政権の対中、対ロ政策の変化を読み取ることでした。  今回のワシントン訪問で得た印象を一言でいえば、トランプ政権の「アメリカ・ファースト」(アメリカ第一主義)外交に対しては相当複雑な戦略的「連立方程式」(人権や民主主義という普遍的な価値と、経済的な実利や地域紛争を収束させるといった当面の目的を両天秤にかけるなど)を解く覚悟が求められるというもので、具体的な特徴は以下の3つになります。  第一に、中国の台頭という世界史的な現象をオバマ政権に比べはるかに真剣に受け止めていること。トランプ氏がISLL打倒を強調するのも、実は中東を安定化することにより限られた資源をアジア太平洋正面に集中させようとしているのです。その目標を達成するためには、ロシアともシリアの独裁者アサドとも大胆に手を組む可能性を否定しません。  第二の特徴は、オバマ政権が主導した多国間の自由貿易協定や気候変動への取り組みを根底から覆す可能性。特に、石油王のレックス・ティラーソンを国務長官に、地球温暖化規制反対の急先鋒であるスコット・プルイット氏(オクラホマ州司法長官)やリック・ペリー氏(テキサス州知事)をそれぞれ環境保護局長とエネルギー長官に指名したことから、エネルギー安全保障における「アメリカ・ファースト」は明らかです。  第三に、同盟国や友好国との関係でも惰性や妥協を許さない姿勢。日本に対しては、米軍駐留経費負担や我が国の防衛努力不足についての厳しい指摘とともに、アジア太平洋地域の平和と安定をめぐる日本が果たすべき安全保障上の役割拡大についてもかなり具体的な要望を突き付けてくるでしょう。  はっきり言えることは、いよいよ日本が真の意味で「自立」する時を迎えたということです。自国の長期的な国益と地域の平和と安定、国際秩序の在り方を日本が主体的に考え抜いて、それに基づき安全保障でも経済でも環境エネルギー分野でも、米国のみならず中国やロシアの動きや意思決定にまで影響を与えるような戦略的外交力を確立せねばなりません。  トランプ氏が描こうとしている世界は、まさしく国力と国力が犇めき合うリアリズムの世界です。しかし、そのリアリティと真剣に向き合い、国力の回復と戦略の構築に努め国民的叡智を結集できれば、わが国の国益を拡大し得る活力に満ちた世界が眼前に広がると、私は確信しています。 (衆議院議員 長島昭久)
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日本相撲協会評議員会の池坊保子議長が理事を解任した貴乃花について「上司であり先輩でもある八角理事長が何度も携帯に電話してもまったく応答なく折り返しの電話をしなかった。著しく礼を欠いていたのではないか」(1月4日、臨時評議員会後の記者会見で)
→横綱の格は貴乃花のほうが北勝海より断然上だったけどな。

【長島昭久のリアリズム】トランプ政権の外交・安全保障政策を占う

2017.01.09Vol.682COLUMN
 昨年の暮れ、臨時国会閉会直後の12月19日、私は同志の国会議員たちとワシントンを訪れ、ドナルド・トランプ次期大統領の政権移行チーム中枢と意見交換を行ってまいりました。  私たちの最大の問題関心は、トランプ次期政権で米国の外交・安全保障政策(日米同盟を含む)がどのように変化するか、とりわけ、我が国の外交安保政策に大きな影響を及ぼす米新政権の対中、対ロ政策の変化を読み取ることでした。  今回のワシントン訪問で得た印象を一言でいえば、トランプ政権の「アメリカ・ファースト」(アメリカ第一主義)外交に対しては相当複雑な戦略的「連立方程式」(人権や民主主義という普遍的な価値と、経済的な実利や地域紛争を収束させるといった当面の目的を両天秤にかけるなど)を解く覚悟が求められるというもので、具体的な特徴は以下の3つになります。  第一に、中国の台頭という世界史的な現象をオバマ政権に比べはるかに真剣に受け止めていること。トランプ氏がISLL打倒を強調するのも、実は中東を安定化することにより限られた資源をアジア太平洋正面に集中させようとしているのです。その目標を達成するためには、ロシアともシリアの独裁者アサドとも大胆に手を組む可能性を否定しません。  第二の特徴は、オバマ政権が主導した多国間の自由貿易協定や気候変動への取り組みを根底から覆す可能性。特に、石油王のレックス・ティラーソンを国務長官に、地球温暖化規制反対の急先鋒であるスコット・プルイット氏(オクラホマ州司法長官)やリック・ペリー氏(テキサス州知事)をそれぞれ環境保護局長とエネルギー長官に指名したことから、エネルギー安全保障における「アメリカ・ファースト」は明らかです。  第三に、同盟国や友好国との関係でも惰性や妥協を許さない姿勢。日本に対しては、米軍駐留経費負担や我が国の防衛努力不足についての厳しい指摘とともに、アジア太平洋地域の平和と安定をめぐる日本が果たすべき安全保障上の役割拡大についてもかなり具体的な要望を突き付けてくるでしょう。  はっきり言えることは、いよいよ日本が真の意味で「自立」する時を迎えたということです。自国の長期的な国益と地域の平和と安定、国際秩序の在り方を日本が主体的に考え抜いて、それに基づき安全保障でも経済でも環境エネルギー分野でも、米国のみならず中国やロシアの動きや意思決定にまで影響を与えるような戦略的外交力を確立せねばなりません。  トランプ氏が描こうとしている世界は、まさしく国力と国力が犇めき合うリアリズムの世界です。しかし、そのリアリティと真剣に向き合い、国力の回復と戦略の構築に努め国民的叡智を結集できれば、わが国の国益を拡大し得る活力に満ちた世界が眼前に広がると、私は確信しています。 (衆議院議員 長島昭久)

『愚行録』試写会に10組20名 

2017.01.09Vol.682映画
 人気のミステリー作家・貫井徳郎による、直木賞候補にもなった同名小説を豪華キャストを揃えて映画化。主演に妻夫木聡をはじめ満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美、市川由衣、松本若菜、中村倫也、眞島秀和ら実力派が集結。本作で監督デビューを果たした石川慶は、ロマン・ポランスキーなどを輩出した名門・ポーランド国立映画大学で演出を学んだ経歴を持つ、期待の新鋭。人間の“愚行”が複雑に絡み合う戦慄の群像劇にして、予想しえない展開に揺さぶられる衝撃のミステリーが誕生した。  閑静な住宅街で起こった一家惨殺事件。被害者の田向浩樹は大手企業のエリートサリーマン。その妻・友季恵は近所の評判もよい上品な美人。夫婦が娘と出かける姿は、まさに理想の家族だった。未解決のまま1年が過ぎたころ、週刊誌記者の田中は改めて真相を探ろうと、関係者の証言を追い始める。しかしそこから浮かび上がってきたのは田向夫妻の外見からは想像もできない噂の数々だった…。  2月18日より全国公開。

『ラ・ラ・ランド』試写会に15組30名 

2017.01.09Vol.682映画
 昨年の賞レースをにぎわせた『セッション』のデイミアン・チャゼル監督の最新作。第74回ゴールデン・グローブ賞にノミネートされるなど、早くも本年度の賞レースの本命馬として注目を集めている。ジャズピアニストのセバスチャン役に『きみに読む物語』『ドライヴ』のライアン・ゴズリング。女優志望の恋人・ミア役に『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でも高く評価されたエマ・ストーン。  夢追い人が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミアは、女優を目指しているがオーディションに落ちてばかり。ある日、場末のバーでピアノを弾くセバスチャンと出会う。セバスチャンはいつか自分の店を持って思う存分ジャズを演奏したいという夢を持っていた。やがて2人は恋に落ち。互いの夢を応援し合う。しかしセバスチャンが生活のために加入したバンドが成功したことから、2人の心はすれ違い始め…。  2月24日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座他にて公開。

『サバイバルファミリー』試写会に15組30名 

今年の抱負は…ヒーローたちから学ぶ!?『トランスポーター ザ・シリーズ ニューミッション』

2017.01.08Vol.682DVD & Blu-ray
 巨匠リュック・ベッソンが手掛けた大ヒット映画『トランスポーター』シリーズをテレビドラマ化した人気作の最新シーズン。孤高の運び屋フランク・マーティンを演じるのは大ヒットドラマ『プリズン・ブレイク』のクリス・ヴァンス。シーズン1では全編ほぼフランスとカナダの2カ国での撮影だったが、今作では世界6カ国で撮影を敢行。さらに本シーズンでは。今まで語られなかったフランクの過去が明かされるのも見逃せない。自身に3つのルールを課し、何があっても依頼品を届けることを信条とする孤高の運び屋、フランク・マーティン。難易度の高い仕事も受けるフランクを、またしても謎と危険が待ち受ける…! 販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント 発売中 ブルーレイ コンプリート・ボックス1漫1300円(税別)

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