日本は劇的勝利と惜しいドローでB組3位に浮上

オーストラリア戦で先制ゴールをあげた原口(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

サッカーW杯アジア最終予選 

 サッカーの2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会への出場をかけたアジア最終予選のイラク戦(6日、埼玉・埼玉スタジアム)とオーストラリア戦(11日、メルボルン・ドッグランズスタジアム)が行われた。日本はイラクに2-1で勝利し、オーストラリアとは1-1の引き分け。勝ち点7としB組の3位に浮上した。

 イラク戦は所属クラブで出場機会が激減している香川、長友が控えに回り、清武がトップ下で先発。前半26分に、その清武からのパスを原口がヒールで技ありのゴールを決め先制。しかし後半15分にヤシーンのフリーキックからアブドゥルアミールに頭で決められ失点。

 その後、何度もイラク陣内に攻め込むものの決められず、ロスタイムへ。試合後半、時間稼ぎでピッチに倒れ込むイラク選手が多かったことからロスタイムは異例の6分。最後の最後に途中交代で出場していたMFの山口蛍が清武が放ったフリーキックのこぼれ球をダイレクトボレーでゴールにたたき込み、薄氷の勝利を収めた。

 続くオーストラリア戦はイラク戦から先発4人を入れ替え、本田をワントップに置き、香川がトップ下に復活。しかしサイドバックで起用の予定だった長友が練習中の接触プレーで脳震とうとなり、出場不可能。これまで先発していた酒井宏樹が警告の累積で出られないなど、サイドバックに不安を抱えてのスタートとなった。

 日本は前半5分にカウンターからポスト役の本田がボールをキープし、走り込んできた原口が3試合連続ゴールを決め先制。理想的な形での得点に一気に勝利の機運が高まったが、後半7分、ディフェンス面でも積極的に仕事をしていた原口がペナルティーエリア内でユリッチを倒してしまい、痛恨のPK献上。これを決められ1-1の同点に。

 ハリルホジッチ監督はその後、清武、浅野を投入し勝ち点3を取りにいくが、ロスタイムにはDFの丸山を投入しドローで試合を終わらせ勝ち点1を死守した。

 日本が戦うB組は4試合を終えサウジアラビアが勝ち点10で首位。日本は11月15日に、そのサウジアラビアとホームで対戦。この試合ばかりは文字通り、負けられない戦いとなる。