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『カウントダウンZERO』

2011.08.29Vol.522映画
『不都合な真実』のスタッフが見つめた“地球の危機” ©2010 NUCLEAR DISARMAMENT DOCUMENTARY, LLC.  オバマ大統領が2009年のプラハ演説において「核なき世界を目指す」意向を示し、2010年8月6日には広島で行われた平和祈念式典に初めてアメリカの代表としてルース駐日大使が出席。また、日豪を含めた核兵器を持たない10カ国の外相が「核リスクの低い世界」を目指す共同声明を発表した。しかし世界には今なお、約2万3000の核兵器が存在する。ルーシー・ウォーカー監督は3つの懸念を上げて指摘する。すなわち「戦争」「テロ」「人為的ミス」。元CIA秘密工作員はアルカイダが核兵器を入手しようとしていたことを証言。物理学者は高濃縮ウランを入手したら製造するのは簡単だと語る。政府関係者たちは“ミス”により核ミサイルが発射される間際までいったことを告白する。半世紀前、ジョン・F・ケネディは国連演説で主張した。「戦争兵器は滅ぼさなければならない。我々人類が滅ぼされる前に…」。ゼロになるのは人類か、核兵器か。カウントダウンは始まっている。 STORY:2009年オバマ大統領のプラハ演説以降、核軍縮の機運が高まっている。しかし現実には核の脅威は無くなっていない。戦争で使用されること、テロに使われること、そして人為的ミス…それぞれの可能性を探るうち、カメラは恐るべき証言の数々をとらえていく。 監督:ルーシー・ウォーカー 出演:ミハイル・ゴルバチョフ、ジミー・カーター他/1時間29分/パラマウント ピクチャーズ ジャパン配給/9月1日(木)よりTOHOシネマズ日劇他にて公開 http://www.to-zero.jp/

【UGA Special Interview】植村花菜が新曲に込めた音楽への熱い想い

2011.08.29Vol.522未分類
音楽への熱い想いを込めた新曲『My Favorite Songs』 シンガーソングライターの植村花菜がニューシングル『My Favorite Songs / 世界一ごはん』を9月7日にリリースする。『トイレの神様』でその名を全国に知らしめたが、今作では、植村花菜というアーティストがより分かるものと言えそうだ。 ――最新作について教えてください。 「このシングルは『My Favorite Songs』と『世界一ごはん』という2曲の両A面になっています。『My Favorite Songs』は昨年の秋のツアーのために書き下ろしました。一般的に最初の曲はみんなも知っているような曲を持ってきて“つかみ”とすることが多いと思いますけど、そこを弾き語りにしたらおもしろいんじゃないかって」 ――お客さんの反応はいかがでした? 「それがすごく良かったんですよ。実はこの曲、ずっと隠れて作っていた曲で(笑)、スタッフに聞かせたのも本番の数日前でした。その時、みんながこの曲は歌ったほうがいい曲だって言ってくれたんです」 ――歌詞には植村さんの音楽的な背景や音楽への想いが込められています。ライブが素敵なものになりそうだという予感を与えてくれるし、アーティストとしての決意表明とも思える内容。 「ライブの1曲目、私だったら何を聞きたいかって考えて浮かんだのがこのテーマでした。『トイレの神様』があって、それまで私の歌を聴いたことがなかったり、私自身を知らない人も足を運んでくれたツアーでもあったし、自分の曲を聴いてもらう前に、この人はどうして音楽をやっているのか、どういう想いでやっているのか、そういう部分を伝えることができたら、ほかの作品も聞きやすいというか、分かりやすくなるんじゃないかって」 ――その「分かりやすさ」というのは、植村さんのテーマですよね。 「そうなんです。歌詞カードを見なくても耳から入ってくるものだけで分かる音楽。だから、ツアーでこの曲を歌うときは緊張していました。新曲だから他に演奏する曲よりは圧倒的に練習量も少ないんだけど、絶対失敗できないですから。終盤ではリラックスできましたが……今、振り返ってみても、あの時はリリースする日が来るなんて思ってなかった(笑)」 ――では、具体的にシングル化するのが見えてきたのはいつですか? 「4〜5月ぐらいです。次のリリース日が決まって、どの曲にしようかって制作をしたり考えていたので。新しく曲も作りましたけど、やっぱりこの曲にってなったんですよね」 ――『世界一ごはん』については? 「テーマはずっと温めていたものなんですけど、書いたのはこのシングルを作るタイミングです。番組に出演する際に答えたアンケートで“あなたの涙メシは何ですか?”という質問があって、私の場合は母親の料理だなあって。母親はすごく料理が上手なんです! 料理を含めて母親に面と向かって感謝の気持ちを伝えたことがなかったので、やっと伝えられたって感じです」 ――シチューのCMソングにも決まって! 「そうなんです。すごく合うなって思っていたのでとても光栄です」 ――この作品でもっと植村さんが分かりそう。ライブで聴きたいです。 「ぜひ! ただ、秋は制作期間なんです。先日、テレビ番組のロケでアメリカのナッシュビルに行ってきたんですけど、とても大きな経験をしたのでそれも曲に反映されていくのかもしれません。自分でも楽しみなんです」 (本紙・酒井紫野) New Single 『My Favorite Songs / 世界一ごはん』 音楽への思いをストレートに歌った『My Favorite Songs』と母のごはんをテーマに親子の絆を綴った『世界一ごはん』の両A面シングル。『世界一ごはん』は、ハウス食品『ふうふうシチュー』のCMソング。キングレコードより9月7日発売。1000円(税込)

「千代田芸術祭 2011」

2011.08.29Vol.522ART
3331 Arts Chiyoda 9月3日(土)〜9月19日(月・祝)  誰でも参加できるオープンなフェスティバル「千代田芸術祭 2011」が再スタート。  展示部門「3331 アンデパンダン」は、第1回開催となった昨年度は平面作品を中心に約350点の作品が集結。通常アンデパンダンとは出品に優劣をつけない無審査方式の展覧会を指すが、3331ではスカラシップ制度を設け作家の支援を行っている。会期中に行われる人気投票なども審査の結果に反映されるので、興味を持った作品に投票してみては。  他、ダンスやバレエなど身体表現を使った作品が集まるステージ部門「おどりのば」、ブックやアートなどのブースが並ぶマーケット部門「Whole Arts Market」など、新たな企画も加わる。  お祭りに出かけるような気分で美術作品を満喫できるアートの祭典だ。  【時間】12〜19時(最終日は18時まで) 【休】火曜 【料金】入場無料 【問い合わせ】03-6803-2441 【交通】地下鉄 末広町駅4番出口より徒歩1分 【URL】http://www.3331.jp

メタモルフォーゼ

2011.08.29Vol.522LIVE
 夏を締めくくる野外フェスとして人気を集めるオールナイト野外ミュージックフェスティバル、メタモルフォーゼが、例年通り、今週末に静岡県伊豆市の自転車の国・サイクルスポーツセンターで開催される。国内外のフロアを沸かせるDJやアーティスト、サウンドにこだわり抜いた音響系アーティストなどさまざまなタイプのアーティストが集結し、世を徹して夏の終わりを音楽で祝う。  出演アーティストのなかでも、注目を集めるのは、米ロックバンドのザ・フレーミングリップス。来日するたびに、ド派手な映像効果やさながら動物園か!といったファンタジックかつサイケデリックなステージングとライブでオーディエンスを魅了する彼らが、大自然のなかでどんなステージを展開してくれるのか期待される。  また、出演予定だったが今夏急逝したrei harakamiへの想いを込めて、本人と親しく、ともに活動をしていた、タブラ奏者のU-zhaan(ユザーン)がU-zhaan × rei harakamiとしてステージに立つ。  さまざまな思いが入り組む野外フェスへ足を運んでみてはいかが? 【日時】9月3日(土)16時30分開場/18時開演 【会場】自転車の国 サイクルスポーツセンター(静岡県伊豆市) 【料金】前売1万2500円、当日1万4000円(税込) 【出演】The Flaming Lips、Galaxy 2 Galaxy、Orbital Sound System、808 State、Karl Bartos、Ebo Taylor & Afrobeat Academy、Galactic、MAYURI他 【URL】http://www.metamo.info/

ソウル・キッチン

2011.08.29Vol.522DVD & Blu-ray
 ハンブルグのあるレストランを舞台にした心を満たし、食欲を刺激し、郷愁を誘う映画。状況が芳しくないレストランのソウル・キッチンだったが、オーナーのジノスがヘルニアになり頑固者の天才シェフを雇ったところ大盛況に。さらに仮出所してきたジノスの兄がやってきて大繁盛しだす。しかし、物事はそんなにうまくは回らず、レストランは乗っ取りの危機に陥り……。自分たちの心(ソウル)を守ろうと立ち向かう。 販売元 アミューズソフト 発売中 3990円(税込)

墾丁(ケンティン)は今日も晴れ!

アブラクサスの祭

8月32日へ / 神聖かまってちゃん

2011.08.29Vol.522CD/MUSIC
ROCK ALBUM  独特極まりないロックナンバーで支持を集めるバンド、神聖かまってちゃんの最新アルバム。タイトルからして、夏休みの最後の日なのかそれとも休みがずっと続くのか、ブルーなのかそうでないのか……。よく分からない気分がついつい再生ボタンを押させる。最初の曲『グロい花』からグサッときて、軽快なリズムと涼やかな鍵盤音にほっとするのもつかの間……。それでも、聴いてる人になんだか分からない熱やエネルギーをくれるのだ。 ワーナーミュージック 8月31日(水)発売 2800円(税込)

KEYWORDでみるニュース

12万6720人

 新年恒例の一般参賀が1月2日、皇居で行われ、天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻をはじめとする成年皇族方が宮殿「長和殿」のベランダに計5回立ち、手を振って応えられた。宮内庁によると、平成で最多だった6年(計8回で11万1700人)を上回る12万6720人の参賀者が訪れた。天皇陛下の譲位日が31年4月30日と決まってから初めての新年一般参賀で、国民の関心の高まりが要因とみられる。

39.4%

 平成29年の大みそかに放送された「第68回NHK紅白歌合戦」の第2部(午後9時から11時間45分)の関東地区平均視聴率が39.4%にとどまった。前年と比べて0.8ポイント減。二部制になった平成元年以降では3番目に低い数字。テレビ東京の「第50回!大晦日恒例 年忘れにっぽんの歌」が8.4%と大健闘。民放では日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル!」が17.3%でトップ。

2万2764円

 平成29年最後の取引となる大納会を迎えた12月29日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は2万2764円94銭と、年末の終値としては3年末(2万2983円77銭)以来26年ぶりの高値水準となった。前年末の終値(1万9114円37戦)を3650円57戦(19.1%)上回っており、年間ベースでは6年連続の上昇。昭和53年~平成元年に12年連続で上昇して以来の長さで、バブル経済が崩壊して以降では最長となった。

口座維持手数料

 銀行口座の維持にかかる費用。海外の商業銀行はほぼ全て導入しており、「無料」は日本のみ。三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが、日銀のマイナス金利政策で利益を出しにくくなったことから、この口座維持手数料を預金者から徴収できるか検討を始めた。平成30年度中にも結論を出すもよう。三井住友銀行子会社のSMBC信託銀行は、米国系シティバンク銀行が日本で手掛けていた個人向け事業を買収したのに伴い、27年から残高が一定額を下回ると、月2000円の口座維持手数料を徴収している。

世田谷一家殺害事件

 東京都世田谷区の住宅で平成12年12月、会社員、宮沢みきおさん=当時(44)=ら一家4人が殺害された事件の発生から昨年の12月30日で丸17年となった。事件は12年12月30日深夜に発生。宮沢さんと妻の泰子さん=当時(41)、長女のにいなちゃん=同(8)、長男の礼君=同(6)=の4人が自宅で殺害された。現場からは多くの遺留品が見つかり、犯人の指紋やDNA型も判明している。殺人事件の時効が廃止されたことから事件の捜査は継続中。情報提供は成城署捜査本部(TEL:03-3482-0110)まで。

Z II / UNICORN

2011.08.29Vol.522CD/MUSIC
J-POP MINI ALBUM  ユニコーンの有言実行。「今年は兎に角働こう」のスローガンの下、アルバム『Z』から3カ月のスパンで本作をリリース。タイトルからも分かるように前作と今作で完結するものと思われる。収録曲は全6曲で、1曲目の『手島いさむ大百科』といったユーモアたっぷりの作品を始め、涙腺を刺激するビューティフルな楽曲までバラエティーに富む。メンバー全員がそれぞれの楽曲で作詞作曲に関わった結果生まれる自由度なのだろう。 キューンレコード 8月31日(水)発売 2100円(税込)

I’M WITH YOU / RED HOT CHILI PEPPERS

2011.08.29Vol.522CD/MUSIC
ROCK ALBUM  メンバーチェンジを経て新体制で新たなスタートを切った人気米バンドのレッチリことレッド・ホット・チリ・ペッパーズの最新作。新ギタリストのジョシュは、今月中旬に出演した夏フェスのサマーソニックでその片鱗を見せ聞かせてくれたが、前ギタリストで世界的なギターヒーローであるフルシアンテとは異なる独自のギタープレイで、モンスター級のこのバンドを支えている。メロディックで骨太なロックサウンドは不滅だ! ワーナーミュージック 8月31日(水)発売 2580円(税込)

ヨーロッパ企画『ロベルトの操縦』

2011.08.29Vol.522STAGE
 演劇の枠にとどまることなくエンターテインメントの世界を悠々と泳ぎ回るヨーロッパ企画。そのフィールドは映像、イベント、番組制作etc…と多岐に渡る。  脚本・演出を担当する上田誠はいまや脚本家としてひっぱりだこの存在。外部公演での脚本・演出はもちろん、映画やドラマの脚本、テレビやラジオの企画構成までも手掛ける。役者たちも“客演”といった役者としての活動はもとより、映像制作、執筆活動、デザインといった異分野で活躍中だ。  そんな彼らの1年ぶりの本公演は“移動”をテーマとした群像劇。自転車に乗るとなぜ鼻歌が出てしまうのか…、船のデッキに出るとなぜ手を振ってしまうのか…、車が大きな橋にさしかかるとなぜ車中で嬌声を発してしまうのか…といった誰でも思い当たる節のあるエピソードをモチーフに“移動する身体”とそこで交わされる会話を描く。  今回は30回目の節目の公演とあって、これまでを振り返り、より新しいことにチャレンジする公演となるようだ。 【日時】9月8日(木)〜18日(日)(開演は平日19時、土13時/18時、日13時。15日(木)は14時の回あり。火曜休演。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前から発売) 【会場】本多劇場(下北沢) 【料金】全席指定 前売4000円、当日4500円/学生シート(前売のみ・入場時要学生証提示)3500円 【問い合わせ】サンライズプロモーション東京(TEL:0570-00-3337=10〜19時) 【劇団HP】http://www.europe-kikaku.com/ 【作・演出】上田誠 【出演】石田剛太、酒井善史、角田貴志、諏訪雅、土佐和成、中川晴樹、永野宗典、西村直子、本多力、山脇唯/山本真由美、中山祐一朗(阿佐ヶ谷スパイダース)

鈴木製作所1『ノミコムオンナ』

2011.08.29Vol.522STAGE
 海外戯曲からミュージカル、そしてもちろん小劇場と幅広いフィールドで活躍中の演出家の鈴木裕美が新たに立ち上げたプロジェクト。コンセプトは「鈴木が誰に頼まれた訳でもないが、なんかやりたいことをやる公演」。  というわけで今回、鈴木がやりたかったことは「ダンスっぽい演劇」っていうか「演劇みたいなダンス」。  演劇には劇作家を置かず、俳優たちがエチュードと呼ばれる即興劇を繰り返すことで、少しずつ自分の役の台詞を組み立てていく芝居の作り方があるのだが、鈴木はかねてから「ダンスにおける振付は、ストレートプレイにおける台詞にあたるのでは」と考えていたという。そして「だとしたら、振付家を置かず、即興を繰り返し、俳優たちが自分の役の振り付けを作るやり方でも、芝居ができるんじゃないか?」との結論に至った。  なので、ふだんは踊ることのない俳優も台詞で表現するだけでなくダンスも踊る。歌のないミュージカルといった風情も漂う。  ここまで読んで「えー、ダンス主体なの〜?」と思う人もいるかもしれないが、脚本には蓬莱竜太を起用しており、物語のほうもきっちり。  とにかく「百聞は一見にしかず」な公演。 【日時】8月31日(水) 〜9月5日(月)(開演は平日19時、土日13時/17時。木は15時の回あり。開場は開演30分前。当日券は開演40分前から発売) 【会場】シアターモリエール(新宿) 【料金】全席指定 前売4500円/当日4800円 【問い合わせ】自転車キンクリーツカンパニー(TEL:080-3068-7427 〔HP〕http://blog.livedoor.jp/yumis1230/) 【作】蓬莱竜太 【演出】鈴木裕美 【出演】陽月華、柴一平、安田栄徳、鴇田芳紀、木村晶子、瀧川英次/福麻むつ美、久保酎吉
今週のひとこと One-Word-Header 一覧へ
日本相撲協会評議員会の池坊保子議長が理事を解任した貴乃花について「上司であり先輩でもある八角理事長が何度も携帯に電話してもまったく応答なく折り返しの電話をしなかった。著しく礼を欠いていたのではないか」(1月4日、臨時評議員会後の記者会見で)
→横綱の格は貴乃花のほうが北勝海より断然上だったけどな。

鈴木製作所1『ノミコムオンナ』

2011.08.29Vol.522STAGE
 海外戯曲からミュージカル、そしてもちろん小劇場と幅広いフィールドで活躍中の演出家の鈴木裕美が新たに立ち上げたプロジェクト。コンセプトは「鈴木が誰に頼まれた訳でもないが、なんかやりたいことをやる公演」。  というわけで今回、鈴木がやりたかったことは「ダンスっぽい演劇」っていうか「演劇みたいなダンス」。  演劇には劇作家を置かず、俳優たちがエチュードと呼ばれる即興劇を繰り返すことで、少しずつ自分の役の台詞を組み立てていく芝居の作り方があるのだが、鈴木はかねてから「ダンスにおける振付は、ストレートプレイにおける台詞にあたるのでは」と考えていたという。そして「だとしたら、振付家を置かず、即興を繰り返し、俳優たちが自分の役の振り付けを作るやり方でも、芝居ができるんじゃないか?」との結論に至った。  なので、ふだんは踊ることのない俳優も台詞で表現するだけでなくダンスも踊る。歌のないミュージカルといった風情も漂う。  ここまで読んで「えー、ダンス主体なの〜?」と思う人もいるかもしれないが、脚本には蓬莱竜太を起用しており、物語のほうもきっちり。  とにかく「百聞は一見にしかず」な公演。 【日時】8月31日(水) 〜9月5日(月)(開演は平日19時、土日13時/17時。木は15時の回あり。開場は開演30分前。当日券は開演40分前から発売) 【会場】シアターモリエール(新宿) 【料金】全席指定 前売4500円/当日4800円 【問い合わせ】自転車キンクリーツカンパニー(TEL:080-3068-7427 〔HP〕http://blog.livedoor.jp/yumis1230/) 【作】蓬莱竜太 【演出】鈴木裕美 【出演】陽月華、柴一平、安田栄徳、鴇田芳紀、木村晶子、瀧川英次/福麻むつ美、久保酎吉

三浦大輔インタビュー 『おしまいのとき』で新たなる展開へ

2011.08.29Vol.522STAGE
ポツドール2年半ぶりの劇団公演『おしまいのとき』 これまで数々の問題作を発表してきたポツドールが2年半ぶり、新作としては3年半ぶりの劇団公演『おしまいのとき』を9月8日から下北沢のザ・スズナリで上演する。この間、主宰の三浦大輔は昨年5月にパルコ劇場、今年2月に青山円形劇場でプロデュース公演を手掛け、その存在感を示してきたが、やはり劇団公演は別物!! 待ってましたとばかりに、すでにチケットも完売間近!! 撮影:蔦野裕  今回の作品について三浦は「恥ずかしいほどの直球勝負」という言葉を使っている。 「今まではリアリティーに逃げていた感じがするんです。それは恥ずかしさを回避するためだったんですが。そういうのが自分のなかにストッパーとしてあって、それを取り払おうかなって思ったんですね。昨年パルコ劇場でやった『裏切りの街』で、リアリティーをもって芝居を進めていくといったやり方に一段落ついた感じがあって、もうそういうことはいいかなって思ったんです。だから今回は普通のドラマですし、言ってしまうとベタな展開です。ちょっとファンタジー的な要素も強いんで、そういう意味でも、作風としてはちょっと新しいものになっています」  プロデュース公演を2本やって得たものとは? 「演出の技量といいますか、演出家としての作業の勉強になりました。それがあって、今回のようにストレートな感情を描いた作品でも演出できるだろうという確信がもてるようになりました」  今までそういう確信がなかったというのは意外だ。 「状況を動かして、よりリアルな状況を作り込むのは得意だったんですけど、役者さんの演技でストレートに見せるということはあまりやってこなかったんですよ。今までは僕が状況を動かして、どんな台詞でも成立するように役者さんを動かしていたんですが、特に今回は役者さんの演技に頼る比重が高いんです。だから“この台詞はこういう言い方をしてください”というようなふだんとは違う演出の仕方をしています」  演出方法が変わったということ? 「別のところに労力を使うようになったということでしょうね。前は役者さんに対して、“こんなにストレートな台詞を書いてもどうせ恥ずかしくて見ていられないだろう”という意識があったので、どうにか普通の自分たちの言葉でしゃべっても成立するような芝居にしていたんですね。それでボロが出ないように状況をリアルに作って、といったやり方だったんです。今回は役者さんに頼る比重を高くして、あえてベタな台詞をちゃんと言わせるといった演出に変えたんです。それが直球勝負の意味だと思うんです」  いわゆる“芝居”に近い感じになる? 「今回はかっちりした芝居になります。ただ積み重ねてきたリアルさといった、根本にあるものは揺るがないので、そこはある程度リアリティーは保っています。それを利用しつつ、かっちりとした芝居を…まあ大人な芝居を作ろうかと(笑)。そこがプロデュース公演を経てきて変わったところですね。でもポツドールらしさはなくなってはいません。ただ雰囲気は変わるとは思いますよ。僕の描くものの根本は変わってはいないんですけれども、その表面的な質感とか雰囲気はちょっと変わっていると思います」  三浦の作品を語るとき常に添えられる単語が「嫌な気分」とか「露悪的」というもの。で、今回は? 「露悪的ではないと思っているんですけど、多分…嫌悪されるでしょうね(笑)。ただテーマが重いんですね。今回は“人が終わってしまう瞬間”っていうものを描きたかった。それは何かというと、例えば、不幸が自分に舞い降りてきても人はそこで終わるのではなくて、生きていかなくてはならないと思うんです。そのとき人を突き動かしているのは何かと考えたら、理屈なんだと思ったんですね。その理屈をこねくり回して人は生きている気がするんです。自分の理屈がまだ自分の頭の中にあるうちは、人は終わらないんじゃないか、その理屈をこねくり回した末に、自分のなかでつじつまが合わなくなって破綻したときに終わってしまうんじゃないかなって思ったんですよね。今回はそれを描きたかった」  主役の主婦がこのテーマを如実に表している。 「私はこうで、この人はこうだからこうなって、私はこういう状況だから怒ろう、そして怒る。この怒るという感情の前に理屈をこねくり回している感じがしたんですね。感情というのは実は後からなんじゃないのか。感情で動くというのは偽物で、実は理屈で人は動いているんじゃないかってことなんですよね」  今回はナレーションが多用されている。 「表面的に見えているモノと、理屈のこね方を見せなくてはいけなくて。だから今回はナレーションが肝で描きたいところなんです。そこでこねくり回している理屈はめちゃくちゃなんです。ただ自分の中では整合性を持っていて、次の行動に出ていく。“私は不幸だからこんなことをしてよくて、この人を好きになるのは悪いことではない、で、この人が好きだから……”といった具合に、理屈を自分の中でどんどん正当化していって、そして最後にそれができなくなって、みたいな流れなんですけど」  物語を見るときには感情移入をして見るときと俯瞰して見るときがある。ポツドールは今までは俯瞰の芝居。しかし今回は感情移入ができる芝居のようだ。 「今までのやり方を映画に例えるなら、据え置きカメラで固定した画を撮っている感じ。今回はアップも使って撮る感じなんです。状況だけではなく、ちゃんと役者さんの顔を見せる。状況が主役だったのが個々が主役になっているという違いはあるのかなとは思います。今まで俯瞰していたものが近寄ってますから、登場人物に感情移入しやすくはなりますね。“ああこんなこともやっちゃうんだ”って思う方もいるかもしれませんが、今までの演出スタイルを利用しながらそれも乗り切ろうと思っています」  今後しばらくは劇団公演の予定がないという。 「タイトルを見て“解散公演か?”っていう人がいるんですけど、そういうわけではないんですよ(笑)。でもしばらくはないんで、今まで見たことのない人は、ぜひこの機会に見てほしいですね」 (本紙・本吉英人) 9月8日からザ・スズナリで上演開始 ポツドールVol.19『おしまいのとき』 【日時】9月8日(木)〜25日(日)(開演は19時30分。10・11・15・17・18・21・23・24日14時30分の回あり。19日(月)は14時30分の回のみ。千秋楽は14時開演の回のみ。火曜休演。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前から受付予定) 【会場】ザ・スズナリ(下北沢) 【料金】前売 指定席4500円、前方ベンチ指定席4200円/当日 5000円 【問い合わせ】ポツドール(TEL:080-5487-3866 〔HP〕http://www.potudo-ru.com/) 【脚本・演出】三浦大輔 【出演】米村亮太朗、古澤裕介、松浦祐也、松澤匠、篠原友希子、高木珠里、新田めぐみ

ayumi hamasaki

2011.08.29Vol.522未分類
超豪華ミニ・アルバムを8.31にリリース! アーティストの浜崎あゆみがミニ・アルバム『FIVE』を31日にリリースする。オリジナル音楽作品としては8カ月ぶり、2011年第1弾となる作品で、進化し続けるアーティストayuの今と彼女の変わらぬ魅力が詰まっている。  ayuこと浜崎あゆみからこの31日、待望の新作が届く。今年になって、リミックス・アルバムやライブDVDは発表されていたものの、音源としては昨年末のアルバム『Love songs』以来。実質的には2011年第一弾作品とも位置づけられる作品だ。  この作品には、年明けから公私ともどもドラマティックな時間をすごしてきたayuそのものが詰まっている。例えば、突如として我々日本人に降りかかった東日本大震災。それにともなって、ayuは自身の全国ツアーのタイトルを『POWER of MUSIC』に変更した。ayuのコンサートの象徴でもあるファンタジックでエンターテインメント性に優れた演出も抑えて、本来、歌や音楽が持っている力で、日本を元気にしようと全国を巡っている。  そんな彼女が満を持して発表するのが、ミニ・アルバム『FIVE』だ。この作品には、音楽の持つ力はもちろん、いわゆるアーティストの枠を超え、ファッション、ライフスタイルなどあらゆるフィールドにおいて、長きにわたって、カリスマ的アイコンとして存在し続けるayuのエネルギーが渦を巻き、あふれ出している。  この作品には5曲の新曲が収録されている。  ファーストトラックの『progress』は、現在を肯定するナンバー。さまざまなことに立ち向かうなかで、傷つき、涙を流し、痛みも知った過去。それも今ここにいるためだった、それでも信じられる心が残っていると、かみ締めるように歌う。この曲は、ゲームPS3『テイルズ オブ エクシリア』のテーマソングとなり早くも反響を集めている曲だ。  AAA(トリプル・エー)の浦田直也をゲストボーカルに迎えたミディアムバラード『ANother song feat.URATA NAOYA』、ジュンスの兄であるJUNOをフィーチャーしたミディアム『Why...feat.JUNO』では、男性ボーカルとの掛け合いでよりドラマティックなラブストーリーを聞かせる。愛と希望にあふれた『beloved』へと続く。そしてフィナーレは、『BRILLANTE』で、神々しさと荘厳さを兼ね備えたナンバーだ。  楽曲もさることながら、このミニ・アルバムは、これまでの作品以上にDVDでも楽しみたいタイプの作品だ。【CD DVD】盤のDVDには収録曲5曲すべてのミュージック・クリップとそのメイキング映像が収められている。ミュージック・クリップでは、楽曲の世界観をayuというフィルターを通してアーティスティックに表現して見せてくれる一方で、メイキングではモノ作りに挑むアーティスト・ayuの顔はもちろん、ジャケット写真を撮影した写真家レスリー・キーが監督した『beloved』のメイキング映像で子供たちを優しく気遣う様子を見せたりするなど、新たな彼女の一面も見られる。  音楽そして映像で感じる、アーティスト・ayu、人間・浜崎あゆみ。彼女がなぜ人を魅了し続けるのか。この作品は、その答えを少しだけ教えてくれそうだ。 写真左・CD+DVD/写真右・CD New MINI ALBUM 『FIVE』 新曲5曲を収録。avex traxより8月31日(水)発売。CD+DVD2980円、CDのみ1890円(税込) 2010年の大晦日に開催された恒例のカウントダウン・ライヴの模様を収録したライブDVD&Blu-ray『ayumi hamasaki COUNTDOWN LIVE 2010-2011 〜do it again〜』も発売中。DVD(2枚組)が6090円、Blu-rayは7140円(ともに税込)

本物志向のスポーツサイクルを賢く楽しむ!

世界柔道女子48キロ級で浅見が福見を破り2連覇

2011.08.29Vol.522未分類
 柔道の世界選手権は23日、パリで開幕し、女子48キロ級は昨年の女王、浅見八瑠奈と2年ぶりの優勝を狙う福見友子が順当に勝ち上がり、決勝で対戦。浅見が優勢で福見を破り、金メダルを獲得した。浅見は同大会2連覇。  男子66キロ級の海老沼匡は、決勝でレアンドロ・クナ(ブラジル)に内股で一本勝ちし、初優勝を果たした。24日に行われた女子52キロ級決勝では2008年北京五輪銅メダルの中村美里が西田優香に優勢勝ちして2年ぶり2度目の優勝。男子73キロ級は中矢力が7試合を勝ち抜いて初優勝。女子57キロ級は2007年銅メダルの佐藤愛子が初めて金メダルを獲得した。

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