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計量クリアの井上尚弥「リカバリーをどうしていくかが明日の大きな差になってくる」

2023.12.25 Vol.Web Original

4団体王座統一戦でマーロン・タパレスと対戦

 プロボクシングの4団体王座統一戦「WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級王座統一戦」(12月26日、東京・有明アリーナ)の前日計量が12月25日、横浜市内のホテルで行われた。

 WBC、WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)は55.2kg、WBAスーパー、IBF世界同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)は55.0kgでともに規定体重をクリアした。

 井上は試合後の取材でコンディションについては「ばっちりです」。スーパーバンタム級での試合は今回が2回目なのだが「フィット感はかなりあると思う。前回、スーパーバンタム級の体を作る過程で“こうしたらいいかな、ああしたらいいかな”というのはすごく見えたというのは実際に試合後に話していること。そこはもっとプラスに、よく仕上げることができた」と語った。

 試合に向けての高揚感などは「試合前日なので、内に秘めたものはあります」と静かに闘志を燃やす。

 計量後に行われたフォトセッションでのフェイスオフはやや短め。井上から握手を求めて終わりにしたのだが「フェイスオフを長くやっても仕方がない。しっかりとタパレスの表情は見られたので。昨日よりも一段と絞ったなという感じはあった。減量は楽ではないのかなという感じには見えましたけど、しっかりアンダーで仕上げてきたので、ここからのリカバリーをお互いどうしていくかが明日の大きな差になってくると思う」と明日までの過ごし方を勝負のポイントに挙げた。井上自身は「前回が60.1kg。今回もそれくらいでリングに上がろうかなと思っています」と語った。

井上尚弥「この試合は歴史的な試合。2階級で4団体を統一する姿を見届けてほしい」

2023.12.24 Vol.Web Original

 プロボクシングWBC、WBO世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(30=大橋)が12月24日、4団体王座統一戦(26日、東京・有明アリーナ)へ向け「この試合は歴史的な試合。2階級で4団体を統一する姿を見届けてほしい」と語った。

 この日、井上は対戦するWBAスーパー、IBF世界同級王者マーロン・タパレス(31=フィリピン)とともに横浜市内のホテルで行われた事前記者会見に臨んだ。

 井上は昨年12月にポール・バトラーを破りWBA・WBC・IBF・WBO 世界バンタム級王座統一に成功し、アジア人初の四団体統一王者に。今年1月にはこの4つの王座の返上とスーパー・バンタム級転向を発表した。そして7月25日にWBC・WBO世界スーパーバンタム級統一王者のスティーブン・フルトンに挑戦し、8回1分14秒でTKO勝ちを収め、4階級制覇を達成した。

 タパレスは2016年にWBO世界バンタム級王座を獲得。そして今年年4月にはWBAスーパー・IBF世界スーパーバンタム級統一王者のムロジョン・アフマダリエフを判定で破り、2階級制覇を達成している。

元KNOCK OUT王者の白幡裕星がボクシングの元東洋太平洋王者・小浦翼を完封【Krush】

2023.12.18 Vol.Web Original

 K-1グループの2023年最後の大会となる「Krush.156」(12月17日、東京・後楽園ホール)で元KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王者の白幡裕星(K-1ジム総本部チームペガサス)がプロボクシングの元OPBF東洋太平洋ミニマム級王者の小浦翼(K-1 GYM横浜infinity)と対戦した。試合は白幡がミドルキックで距離を制し、小浦のパンチを封じ込め3-0の判定で勝利を収めた。小浦はこの試合がキックボクシングデビュー戦だった。

 1R、サウスポーの白幡とオーソドックスの構えの小浦。白幡は右ロー、左ミドル。小浦もロー。小浦は圧をかけて右フック。白幡は右ロー。小浦が右フックも白幡は組み止める。白幡は左ミドル。圧をかける小浦に白幡は左インローを連打。小浦が距離を詰めると組み付く白幡。小浦も右ミドル。白幡は組み止め連打を許さない。

ボクシング『いのちの閃光』【アフロスポーツ プロの瞬撮】

2023.09.20 Vol.web Original

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。

スーパーバンタムかバンタムか…。左ボディーで悶絶KO勝ちの武居由樹 世界王座は「狙えるほうで」

2023.07.26 Vol.Web Original

 元K-1WORLD GPスーパーバンタム級王者でボクシングの東洋太平洋スーパーバンタム級王者・武居由樹(大橋)が「WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(7月25日、東京・有明アリーナ)で54.0kg契約8回戦でロニー・バルドナド(フィリピン)に3R1分8秒でKO勝ちを収めた。武居はプロデビュー以来の連続KO勝ちを「7」に伸ばし、戦績を7戦7勝(7KO)とした。

 今回の試合はベルトを持つスーパーバンタム級(55.3kg)ではなく54.0kg契約とバンタム級(53.5kg)での世界挑戦を見据えての試合だった。

 1R、オーソドックスのバルドナドとサウスポーの武居。圧をかけてコーナーに詰める武居。ともに前手で距離を探り合う。武居が詰めて左フックを一発。回ったバルドナドが右ストレート。武居はじりじりと圧をかけて左フック。バルドナドが右ストレートも、武居は詰めて左ボディー、右フックから左右のフックを連打。逆に圧をかけるバルドナド。武居はパンチをかわして逆に圧をかけ返す。

ロンドン五輪ボクシング銅メダルの清水聡が初の世界戦でTKO負け。試合後に引退を示唆

2023.07.26 Vol.Web Original

 2012年ロンドン五輪のボクシングバンタム級銅メダリスト清水聡(大橋)が「WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ スティーブン・フルトンvs井上尚弥」(7月25日、東京・有明アリーナ)でロベイシ・ラミレス(キューバ)の持つWBO世界フェザー級王座に挑戦するも5R1分8秒でTKO負けを喫した。

 清水は2016年にプロに転向し、2017年にはプロ4戦目でOPBF東洋太平洋フェザー級王座を獲得し6度防衛。2021年にはOPBF・WBOアジアパシフィックフェザー級王座統一戦でWBOアジアパシフィック王者の森武蔵を破り、同王座も獲得した。今回が世界初挑戦だった。

 1R、ともにサウスポーの構え。ラミレスが右ジャブを立て続けに突いて前に出る。清水も右ジャブから左を飛ばす。清水のワンツーはラミレスがバックステップ。ラミレスはガードのすき間から左アッパー、右フック、左フックをねじ込んでいく。清水は圧をかけて左ストレート。ラミレスは左アッパーを当てていく。清水は圧をかけるがラミレスは左アッパー、右フック。

井上尚弥がタパレスとの4団体統一戦をアピール。タパレスも応じ、年内実現の可能性

2023.07.25 Vol.Web Original

 プロボクシングのバンタム級史上初の4団体統一王者である井上尚弥(大橋)が7月25日、東京・有明アリーナで行われた「WBO&WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」で王者スティーブン・フルトン(米国)を8R、TKOで破り、2冠を獲得した。

 試合後にリング上で行われたインタビューで、リングサイドで試合を観戦していたWBAスーパー、IBF世界スーパーバンタム級統一王者のマーロン・タパレス(フィリピン)に4団体統一戦をアピール。フルトンもリングに上がり対戦を受諾し、4団体統一戦実現の可能性が高まった。

 井上は昨年12月にバンタム級史上初の4団体統一王者になるも、今年1月に王座を返上しスーパーバンタム級に転向することを発表。そして3月には5月7日にフルトンへ挑戦することが決まったのだが、井上の拳のケガでこの日に試合が延期されていた。

 試合はフルトンの左ジャブを攻略した井上が8Rに左ボディーから右ストレートを打ち抜き、ぐらつかせたフルトンに追撃の左フックを浴びせ先制のダウンを奪うと、立ち上がったフルトンにパンチのラッシュを浴びせTKO勝ちを収めた。

井上尚弥が“最強”のフルトンにTKO勝ちでスーパーバンタム級2冠を獲得

2023.07.25 Vol.Web Original

 プロボクシングのバンタム級史上初の4団体統一王者である井上尚弥(大橋)がWBO&WBC世界スーパーバンタム級王者のスティーブン・フルトン(米国)に挑戦する「WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」が7月25日、東京・有明アリーナで行われた。試合は息詰まる攻防が繰り広げられたが、8Rに井上が2つのダウンを奪ってTKO勝ちを収めた。

 当初、この試合は5月7日に神奈川・横浜アリーナで開催の予定だったが井上の拳のケガで試合が延期されていた。

 22日に行われた会見でフルトンのマネジャーであるラヒム・トレーナーが個人的な意見として井上のバンテージの巻き方にクレームをつけるなど、試合前にバンテージ問題が話題を集めた。この件もあってか前日計量では井上はフルトンと30秒にもわたるにらみ合いを展開。関係者が割って入ってもにらみ続けるなど闘志をあふれさせた。

 1R、ともにオーソドックス。井上が左のボディーストレート。ともに前手で距離を探る。圧をかけるのは井上。左ジャブの差し合い。井上が右、左とヒット。フルトンのジャブを見切る井上。井上は低い姿勢から左ボディー、左ジャブ。追って右フックの井上。フルトンが右ストレートも井上は左フックを合わせる。フルトンはクリンチでそのぐ。

6月24日に大一番を迎える武尊と井岡一翔がエールを交換。井岡「お互いに勝って最高の日にしたい」

2023.06.15 Vol.Web Original

 ともに6月24日に大一番を迎えるK-1史上初の三階級制覇王者・武尊(team VASILEUS)とプロボクシングの前WBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(志成)が6月15日、互いの健闘を誓いエールを交換した。

 武尊は「Impact in Paris」(6月24日、フランス・パリ/ゼニスアリーナ)で昨年6月以来の復帰戦に臨み、ベイリー・サグデン(イギリス/Suggys Gym)を相手に空位となっているISKAのK-1ルール61kgのタイトルマッチを行う。井岡は東京・大田区総合体育館でジョシュア・フランコの持つWBA世界スーパーフライ級王座に挑戦する。フランコとは昨年大晦日に「WBA・WBO世界スーパーフライ級王座統一戦」で対戦し、ドローに終わっており今回はダイレクトリマッチとなる。

 この日は武尊が井岡の所属する志成ボクシングジムを訪問。2人は以前、共通の友人であるONE OK ROCKのTakaの紹介で出会ったという。

 井岡は「ジムとか試合会場とかではなくプライベートで会っていたので、自然体で、そこまで深くお互いのことを語り合うとかではなく、楽しくその場を過ごすという始まりだった。もちろん、彼のことは知っていて、尊敬する気持ちはベースにあった。人としても魅力のある人だし、接しやすいし」、武尊は「僕からしたらテレビで見ていたスーパースター。2年くらい先輩だし、めちゃくちゃ緊張した。格闘家の大先輩プラス試合もめちゃくちゃ見ていて、練習とかも参考にさせてもらっていた。緊張して喋れなかったんですけど、優しく喋りかけてもらって。その時に初めて会ったのにスーツをプレゼントしてくれた。“いいスーツ着たほうがいいよ”ってスーツ屋さんに連れて行ってくれた」などと、ともに最初の出会いを振り返った。

横浜流星がボクシングプロテストC級合格「自分は本当に格闘技が好きなんだと再確認」

2023.06.12 Vol.web original

 俳優・横浜流星が、ボクシングのプロテストC級ライセンスに合格したことが発表された。横浜は、映画『春に散る』(8月25日公開)でボクサー役を演じている。

 映画『春に散る』はベストセラー作家・沢木耕太郎による同名傑作小説を瀬々敬久監督が、佐藤浩市と横浜流星を主演に迎えて映画化した話題作。不公平な判定で負けた過去を持つ元ボクサーの広岡仁一(佐藤)と、同じく不公平な判定で負けて心が折れていたボクサーの黒木翔吾(横浜)が偶然の出会いを経てともに世界チャンピオンを目指していく物語。

 ボクサー役を演じるにあたり「自分自身がプロボクサーになる必要があったという思いが強かった」という横浜は、日本ボクシングコミッション(JBC)が開催する実技(スパーリング)テスト、筆記テストを含むプロテストに挑み、見事C級に合格。

 撮影に挑んだときはすでにプロボクサーの技術が備わっていたが、宣伝活動が本格始動するこの段階で、プロテストの受験を決意。そして見事ライセンスを取得したとのこと。

 横浜はプロテスト合格に「去年の4月から映画『春に散る』の役作りでボクシングを始め、そこからボクシングをずっと続けていました。K’sBOXの会長、松浦さん、川並さん、その他の方々のサポートが無ければ、結果は出せませんでした。本当に感謝の気持ちで一杯です。当日は空手をやっていた当時の気持ちを思い出し、久々に心が燃えました。あの時の気持ちをまたこうして味わえて、自分は本当に格闘技が好きなんだと再確認できましたし、反省点もありますが、やって来たものを全て出しきれたので今はホッとしてます」と感激。

 さらに「翔吾の台詞に今しかねぇ。という台詞があります。本当にその通りなんです。人生一度きりで後悔を残したくないし、今を大切に生きたいと心に強く刻み自分も生きています」と、ライセンス受験は今後の俳優人生にも必ず生きるとコメントしている。

 

“戦うシングルマザー”元WBO世界王者・吉田実代が初写真集「自伝を出したい。その足掛かりになれば」

2023.04.23 Vol.Web Original

 プロボクシングの元WBO女子世界スーパーフライ級王者の吉田実代が4月23日、都内で4月12日に発売された初めての写真集「VOLCANO 吉田実代写真集」の発売記念イベントを開催した。

 写真集の撮影は吉田の出身地である鹿児島県の沖永良部島で行われ、試合中とは一味違った普段の吉田を激写。“戦うシングルマザー”として話題になったように7歳の娘がいるのだが、娘との写真も収録されるなど、まさに素の吉田を撮影したものとなっている。

 吉田は出版にあたり「“誰が得するの?”みたいな感じで“絶対に嫌です”と3回くらい断った」などと葛藤もあったようだが「人生一度きりだから、綺麗なうちに撮ってもらいたいというのと、メンタル的にも人格的にも今だったら撮ってもらっても大丈夫なのかなと思った」と撮影に踏み切った。また「自分はもともと自伝が出したいと思っていて。生い立ちから含めていろいろなことがあったので、同じような境遇の子たちに“チャンスはどこにでもあるんだよ”ということを伝えたいというのが昔からの夢なんですが、まだまだ圧倒的に知名度も少ないし、もうちょっと人格的に成長すると自伝を書いてもしっかり世の中の人に伝わるのかなと思っています。アメリカでボクシングで成功して、人間的にも成長したら本を出せるかなと思っていた、そのタイミングでの写真集のお話だったので、その足掛かりというか、もう一つの夢のための第一歩として、思い切って写真集を出させていただきました。自伝などでは等身大のありのままの自分を書いていきたいので、写真集では等身大の自分を写してもらおうと思ったのがきっかけでした」とも続けた。

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