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今週の”人” 吉田義人監督(7人制ラグビーチーム「サムライセブン」)
2016年のリオ・デジャネイロから7人制ラグビーがオリンピック種目となる。
日本ではラグビーといえば15人制がまだまだ主流だ。しかしそんななか、元日本代表の吉田義人氏が日本初の7人制ラグビー専門チームである「サムライセブン」を立ち上げたのが2014年2月。自ら監督に就任した。
このサムライセブンはただ単に優秀な選手を育て、強いチームを作るというものではなく、これまでにない新しいスタイルの教育型スポーツクラブだ。
吉田監督は「オリンピックで金メダルを取ること」という競技としての目標と同時に「世界中の人に“日本男児は素晴らしい”といわれる人材でなければいけない。そういう人材を育てたい」という指導者としての目標も掲げる。
チーム設立後、選手募集には43人が応募。選手の選抜にあたってはその中から30人を選び、1人ずつ2時間の時間をかけ面談。「挨拶・礼儀」「世間から敬意を表される人間になること」といった吉田イズムを徹底的に伝え、結果28人の選手が残ったという。
これまでは吉田氏がポケットマネーから活動費を捻出してきたのだが、このたび「サムライセブン吉田義人後援会」が発足。17日に都内のホテルで約230人を集めて発足パーティーが開催された。
後援会の会長には森ビルの森浩生副社長、副会長に「オテルドゥミクニ」の三國清三オーナーシェフが就任。発起人にはラグビートップリーグ・ヤマハ発動機の清宮克幸監督、プロ野球解説者の石毛宏典氏、元大相撲力士でタレントのKONISHIKI、ノンフィクション作家の小松成美氏ら各界の著名人が名を連ねた。
7人制ラグビーは日本人向き 吉田義人さん(ラグビー サムライセブン監督/カ・ラ・ダファクトリーA.P.パイレーツ監督)
吉田さんは現在、7人制ラグビーの日本代表サムライセブンと女子のカ・ラ・ダファクトリーA.P.パイレーツの監督を務めています。現役時代は明治大学で大活躍。日本代表でもオールブラックスとの戦いで見せた伝説のトライが有名です。 現在は2016年からオリンピック競技になる7人制ラグビーの普及と強化に尽力されています。どういう競技なんでしょうか?
「人数が少ないからグラウンドも狭いんですか?って聞かれるんですけど、広さは一緒なんです。でも同じラグビーという名前がつきますが、15人制とは全く違うものなんです。15人制でよく見る密集戦がほとんど起きません。人数が少ない分スペースがあるので、スピーディーでダイナミックなラグビーになります」
現在選手をスカウト中とか。
「7人制はフィジカルなコンタクトの要素よりもスピードと俊敏性。タックルもされますが、その時にいかにボディーコントロールができるかが重要。つまり体幹の強さ。この3要素が身体的な能力として高い選手を求めています」
現役時代、19歳から35歳まで毎日1日1000回腹筋をしていたという吉田さん。 そんな吉田さんの今の若さの秘訣は?
「具体的な目標に突き進んでいること。そして仲間たちの賛同とか共感なんかが励みになって、パワーになっているように思います」
ラグビー 日本がマオリ・オールブラックス追い詰める
ラグビーの国際親善試合「日本vsマオリ・オールブラックス」戦が8日、東京・秩父宮ラグビー場で開催され、日本は18−20で逆転負けを喫した。
1日に神戸市のノエビアスタジアム神戸で行われた第1戦では8トライを許し21−61と大敗を喫した日本。この日は自陣からパスをつなぐ攻めを徹底させた。前半こそ先に2トライを許したものの、終了間際にWTB山田のトライで5−15と押し返す。このトライで勢いづいた日本は後半7分にはCTB松島の好チャージから、この日も強さを見せつけた自慢のスクラムでペナルティートライを奪う。14分にはPGで同点とし、32分には五郎丸がPGを決め18−15と勝ち越した。
残り8分。大金星の快挙を目撃する期待感で2万人超の大観衆は熱狂したが、残り3分、マオリ・オールブラックスは日本の油断を突いたクイックプレーから逆転トライを決め、そのまま逃げ切った。
ジョーンズ・ヘッドコーチは試合後の会見で「私たちはみんなラグビーというものを愛しているが、時にはラグビーが私たちを愛してくれないという時もある。今日は全くその通りだった。とはいえ、日本のパフォーマンスに誇りを覚えた。この試合から得たプラスはたくさんあり、ワールドカップに向けこの試合で得た自信はすごく大きい」と語った。