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井上芳雄「歌いません」初舞台化『大地の子』中国語セリフは「ないと聞いてます」

2025.11.28 Vol.web original

 

 舞台『大地の子』の製作会見が11月27日、都内にて行われ、俳優の井上芳雄、奈緒 、上白石萌歌らキャストが登壇。傑作小説の初舞台化にかける思いを語った。

 作家・山崎豊子の同名小説を脚本・マキノノゾミ、演出・栗山民也で初舞台化。中国で戦争孤児となり、中国人「陸一心(ルー・イーシン)」として生きる主人公の波乱万丈の半生を描く物語。

 主人公・一心を演じる井上芳雄は「見えない重責のようなものを感じます」と苦笑しつつ、上川隆也が主演した1995年放送のNHKドラマ版を当時、見ていたと言い「僕にとっても大事な物語。難しい時代ではありますが、過去を知ることは未来を知ることでもあると思うので、演劇を通して伝えていきたい」と意気込みを語った。

「歌わないの?と言われがちですが、今回は歌いません(笑)。ミュージカルではないので」と笑いを誘った井上。最初にオファーを受けたときの驚きを振り返り「好きとかいうレベルではない作品。その初舞台化に自分が、と。まず両親に知らせました。うちの両親も“『大地の子』をやるまでは元気でいなきゃね”と言っていたので、再演を重ねて元気で居続けてほしい」と、長く愛される舞台になることを期待。

 一心を育てる中国人教師・陸徳志役の山西惇が、セリフは日本語ということに安心したと振り返ると、一心の実父・松本耕次役の益岡徹が「たぶん皆さんと同じものだと思うんですが…僕の台本には“ここは中国語で”と書いてあった。だから芳雄さん大変だろうな、と思って。ドラマでは上川さんが見事な中国語を披露されていて…」と言い、井上は「(中国語では)ないって話ですから。もしそうだったら仕事を2、3飛ばさないと」。

 するとさらに、妻・江月梅役の上白石が「役名や地名は中国語で発音する部分もあると聞いてます」と言い「私は大学で中国語を第二言語として履修したんですけど、発音だけで意味合いが変わってきたりするので…中国語の台詞がどこまであるか。今から復習しておこうかな、と」。

 共演陣からの“プレッシャー”に井上は苦笑しつつ「80年、90年前の話と言っても決して遠い話ではない。自分も当時に生まれていたら同じ状況になっていたかもしれない。そこから何を思うかは人それぞれですが、少なくとも同じことは繰り返すべきではないということは共有したい」と舞台にかける思いを真摯に語っていた。

 この日の登壇者は井上芳雄、奈緒 、上白石萌歌、山西惇、益岡徹。

 舞台『大地の子』は2026年2月26日から3月17日まで日本橋・明治座にて上演。

井上芳雄「前世に上白石家と何かあった」舞台『大地の子』で妹・萌歌と夫婦役 過去には姉・萌音とも

2025.11.28 Vol.web original

 

 舞台『大地の子』の製作会見が11月27日、都内にて行われ、俳優の井上芳雄、奈緒 、上白石萌歌らキャストが登壇。「親戚のように思っている」という井上と上白石が最新舞台での共演を笑いを交えて語った。

 作家・山崎豊子の同名小説を脚本・マキノノゾミ、演出・栗山民也で初舞台化。中国で戦争孤児となり、中国人「陸一心(ルー・イーシン)」として生きる主人公の波乱万丈の半生を描く物語。

 日中の激動の史実を背景に描かれる傑作小説の初舞台化に、プレッシャーを明かしつつ、本作を通して伝えられる平和への思いを熱く語ったキャストたち。

 互いの共演について聞かれると、ほぼ初対面という井上に奈緒が「同郷なんですよね、勝手に親近感がわいてしまって」と言い、上白石が「この3人、みんな九州(出身)!」。

 何度も共演経験がある井上に上白石が「親戚のお兄さんのように思っている」と言うと、井上は「萌歌ちゃんが妹イメージがあるから…一瞬どっちか分からなくなる(笑)」と、妹役の奈緒と妻役の上白石を見比べて苦笑。

 そんな井上に上白石が「姉(上白石萌音)ともども一番お世話になっている俳優さん」と感謝すると、井上は「“姉”とも結婚したことがあります。もちろん作品の中ですけど(笑)。上白石ファンからは嫌われていると思う。これは前世に、井上家と上白石家は何かあったな」と笑いを誘っていた。

 この日の登壇者は井上芳雄、奈緒 、上白石萌歌、山西惇、益岡徹。

 舞台『大地の子』は2026年2月26日から3月17日まで日本橋・明治座にて上演。

井上芳雄は見た目が「まったく変わらない」山崎育三郎、古川雄大が感嘆

2025.09.19 Vol.web original

 

 ミュージカル『エリザベート』(10月10日開幕)の製作会見が18日、都内にて行われ、俳優の望海風斗、明日海りお、古川雄大、井上芳雄、山崎育三郎とスタッフが登壇。黄泉の帝王トートをトリプルキャストで演じる古川、井上、山崎が爆笑トークを繰り広げた。

 ミヒャエル・クンツェ(脚本/歌詞)、シルヴェスター・リーヴァイ(音楽/編曲)により1992年にオーストリア・ウィーンで初演され、1996年に宝塚歌劇団で日本初演、2000年に東宝版が初演された大ヒットミュージカル。

 コロナの影響を受けて全公演中止となった2020年、一部中止となった2022-23年に続いてトート役を演じる古川、井上、山崎。

 東宝版初演から25年。冒頭、演出の小池修一郎氏は「古びたものをご覧いただくのではなく新たな進化を見ていただけると思う」と意気込みを語りつつ「思い返しますと、2000年の製作発表を“オーストリア”大使館で行ったんですが、そのとき井上芳雄くんが“オーストラリア”大使館へ向かってしまって。(会見には)間に合いましたけど(笑)」というエピソードを披露。井上も苦笑しつつ「幸運なことに、けっこう近所にありました」と振り返り、一同大笑い。

 初演から2005年まで、エリザベートの息子・ルドルフ役を演じた井上。「25年前も今も出ているのは僕だけかも(笑)」と言い「今回の新ルドルフ役の2人(伊藤あさひ、中桐聖弥)がどちらも25歳、初演の年に生まれたということで。一瞬、稽古場から帰ろうかなと思ったんですけど」と冗談めかしつつ2人を絶賛。「豊かな人材が生まれているんだと25年の時を感じます」。

 ユーモアを交えてそれぞれ意気込みを語った3人。古川は「よく寝言を言うんですが、この間、人生で初めて寝言で歌を…『愛と死の輪舞』を歌ってました。寝ているときも稽古しているのできっと大丈夫」と気合十分。井上は「一旦、まっさらな気持ちで新たな『エリザベート』をお見せしたい」、山崎は「コロナでの中止もあり、やり残した思いもあった。今年30代最後の年なので“サンキュー(39)”の気持ちですべてを出し切りたい」と笑いを誘った。

 古川は全公演、井上は東京公演、山崎は北海道・大阪・福岡公演に出演。地方公演での楽しみを聞かれた山崎が、近年よく古川と食事に行き、そのたびに先輩である自分が全額支払っていると明かし「今回はごちそうしてもらう」。

 そこに井上が東京で3人で集まることを提案したが、最年長の井上はハッとして「そうなると支払いは僕…」。
 
 先輩・後輩問題で紛糾する3人。山崎が古川に「1歳しか違わない」と主張すると古川は「学年は2年違いです。それにお2人はミュージカル界を築いてきた方々なので」。井上と“同世代”とされた山崎はふいに「芳雄さん、本当にお若いですよね。久しぶりにお会いしてもまったく変わらない。肌も体型も」とほめたたえ、井上を苦笑させていた。

 この日の登壇者は望海風斗、明日海りお、古川雄大、井上芳雄、山崎育三郎、 小池修一郎(演出・訳詞)、池田篤郎(東宝株式会社専務執行役員演劇本部長)。

 ミュージカル「エリザベート」は10月10日から11月29日まで渋谷・東急シアターオーブ(東京) にて、12月9日から18日まで札幌文化芸術劇場 hitaru(北海道) 、12月29日から2026年1月10日まで梅田芸術劇場メインホール(大阪)、2026年1月19日から31日まで博多座(福岡)にて上演。

望海風斗、明日海りおが東宝版『エリザベート』で主演 稽古の順番は「毎回ジャンケン」

2025.09.19 Vol.web original

 

 ミュージカル『エリザベート』(10月10日開幕)の製作会見が18日、都内にて行われ、俳優の望海風斗、明日海りお、古川雄大、井上芳雄、山崎育三郎とスタッフが登壇。元宝塚トップスターの望海と明日海が東宝版での新たな挑戦に意気込みを語った。

 ミヒャエル・クンツェ(脚本/歌詞)、シルヴェスター・リーヴァイ(音楽/編曲)により1992年に初演され、1996年に宝塚歌劇団で日本初演、2000年に東宝版が初演された大ヒットミュージカル。

 東宝版初演から25年、3年ぶりとなる公演で新たにエリザベートをダブルキャストで演じる望海風斗と明日海りおは「まさか自分がエリザベートを演じるとは」と感激と驚き。

 現在、稽古の真っ最中といい、記者から手ごたえを聞かれた望海が、難しい役どころに「手ごたえを感じている場合じゃないですね(笑)」と言うと、明日海も「稽古では、望海と私が常に交互に…毎回どちらが先にやるかジャンケンをしながら、ドキドキしながらやってます(笑)」と苦笑。

 黄泉の帝王トート役をトリプルキャストで演じる古川、井上、山崎も2人のエリザベートを絶賛。古川は「僕ももっと頑張らなきゃと刺激を受けています」、井上は「お2人が新しいシーンの度に“これはなぜこういう表現なのか”と考え試行錯誤されていて。僕たちにも新しい風を吹かせてくれています」。山崎は「手ごたえしかないですね」と胸を張ったかと思うと「自分がじゃなくてお2人のことです。稽古を見ていて思わずぐっとくるときもあるんです」と笑いを交えつつ感嘆。

 宝塚時代にも『エリザベート-愛と死の輪舞-』に出演した2人。当時の経験は今回役に立っているかと聞かれると望海は「『エリザベート』という作品を知ったうえでこの作品に参加できたのはよかった」と振り返りつつ、エリザベートの幼少期時代から演じることに「(演出の)小池先生は私の“幼少期”を心配されているのでは(笑)」。一方、明日海は「解釈や台詞がまったく違うように感じることもある作品。(宝塚版で)取り組んでいた場面が今回は無かったりもするので、あまり役には立ってない(笑)」と苦笑していた。

 この日の登壇者は望海風斗、明日海りお、古川雄大、井上芳雄、山崎育三郎、 小池修一郎(演出・訳詞)、池田篤郎(東宝株式会社専務執行役員演劇本部長)。

 ミュージカル「エリザベート」は10月10日から11月29日まで渋谷・東急シアターオーブ(東京) にて、12月9日から18日まで札幌文化芸術劇場 hitaru(北海道) 、12月29日から2026年1月10日まで梅田芸術劇場メインホール(大阪)、2026年1月19日から31日まで博多座(福岡)にて上演。

堂本光一「フライングでもするのかな、と」舞台稽古で衣装の背中が裂けるハプニング

2025.08.02 Vol.web original

 舞台『ナイツ・テイル -騎士物語-』ARENA LIVEの会見が1日、上演劇場の有明・東京ガーデンシアターにて行われ、俳優の堂本光一、井上芳雄らキャストが登壇。堂本が稽古場でのハプニングを明かした。

 シェイクスピア最後の作品として知られる「二人の貴公子」(共作・ジョン・フレッチャー)を、ジョン・ケアード脚本・演出、堂本光一と井上芳雄の初タッグで舞台化。2018年に初演され、2020年にコンサート版、2021年に帝劇で再演した作品を、新たに“ARENA LIVE”として上演。

 演劇とコンサートが融合したような新たなスタイルの作品。ゲネプロ前の会見では、堂本が「お客様が入ってどういった感じになるのか未だに想像がつかない」と言えば、井上も「個人的には、聞いていた話と全然違うな、と。コンサートと聞いていたので立って歌えばいいんだと思っていたら、残念ながら殺陣もある」と苦笑。共演陣も「ジョンが次から次へと新たなアイデアを思いつく」と笑いつつ、一同「新たな演劇を楽しんでもらえる」と胸を張った。

 衣装デザインも新たに。音月桂が「今回は衣装もガラッと変わって、私もパンツスタイル」と言い、堂本と井上の衣装を示し「ジャケットスタイルのお2人もすごく素敵」。

 すると堂本が「最近は布が足りてないことが多かったんですけど今回は…」と“露出度低め”の衣装をアピールしつつ「でも衣装さんも、コンサートだと聞いていたようで若干動きづらくて。この間、稽古中に背中が割れていて…フライングでもするのかなと思った」と激しい動きで衣装が破れたことを明かし、井上が「終わるころにはビリビリになってるかも(笑)」。

 同作では、観客がペンライトを使って盛り上げる場面や、東京フィルハーモニー交響楽団によるフルオーケストラなど“ライブ”として楽しめる演出も大きな見どころ。

 ペンライトでの観客参加に、堂本は「そういった意味でも毎回景色が変わる作品」と期待を寄せつつ「要は緊張せずに見てね、ということ。緊張すると思うんですけど(笑)。素晴らしい音楽に没頭して楽しんでいただけたら」と新たな形の舞台に意気込みを語っていた。

 この日の登壇者は堂本光一、井上芳雄、音月桂、上白石萌音、島田歌穂、宮川浩、大澄賢也。

 ミュージカル『ナイツ・テイル -騎士物語‐』 ARENA LIVEは8月2~10日、有明・東京ガーデンシアターにて全12回公演。

堂本光一に「君にできないことなんてない」と信頼の言葉送った英国人演出家「スターであることは孤独」

2025.06.04 Vol.web orignal

 ミュージカル 『ナイツ・テイル -騎士物語』ARENA LIVEの製作発表会見が3日、都内にて行われ、俳優の堂本光一、井上芳雄らキャストと脚本・演出のジョン・ケアードが登壇。堂本と井上がケアードとの再タッグに喜びを語った。

 シェイクスピア最後の作品として知られる「二人の貴公子」(共作・ジョン・フレッチャー)を、ジョン・ケアード脚本・演出、堂本光一と井上芳雄の初タッグで舞台化。2018年に初演され、2020年にコンサート版、2021年に帝劇で再演。

 ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクターであり『レ・ミゼラブル』日本初演や舞台『千と千尋の神隠し』を手がけた演出家ジョン・ケアードは「この作品には戦争という悪、環境保護、女性の社会的地位向上という3つのテーマが描かれており、今こそやる意義がある作品」と意気込み。

 アーサイト役の堂本も「やればやるほど発見がある作品。悩むこともあるかもしれませんが、そういう環境に身を置けることが楽しみ」。パラモン役の井上も「それだけこの作品が力を持っているということ」と再演に気合十分。

 6000人超のアリーナを備える東京ガーデンシアターに張りだし舞台を設け、かつてないスケールで繰り広げられるコンサート版。「演者にはずっと舞台上に居続けてもらう」と演者にはハードなプランを語るケアードに、堂本が「実はジョンは初演のときもそう言ってて、それをみんなで大反対した」と明かし会場も爆笑。音楽から振り付け、殺陣も力を入れると聞いた井上も「これもうほぼ本編になるんじゃ」とコンサート版にとどまらない内容に苦笑。

 上演時間は約2時間半、休憩時間もほぼないという説明に堂本は「コンサートだから。コンサートは休憩ないから」と頼もしい一言。井上も「ミュージカルのコンサートバージョンをこれだけの規模でやることはあまりない。誰も見たことがないものになるのでは。でも、たくさんの人に見られるのはうれしいこと。人に見られたくてこの仕事をやっているので(笑)」と笑いを誘った。

 壮大な挑戦に、ケアードと挑む喜びを語ったキャストたち。堂本が「以前、もし僕が期待通りでなかったら…と聞いたら、ジョンが“僕が光一とやると決めたんだから君にできないことなんてないんだよ”と言ってくれたことが印象深くて」と振り返ると、ケアードも「日本では、スターであることのプレッシャー、完璧でなければという孤独があると思う。日本は目上の人を敬うという素晴らしい文化があるけれど、スターもアンサンブルも家族のように支え合えばいい」と家族のようなカンパニーに胸を張った。

 家族さながら笑い満載となった会見では、堂本が「他人の作品の気がしない」というケアード演出『千と千尋の神隠し』の話題も。帝国劇場で、ちょうど設営中だった『千と千尋の神隠し』のセットに「潜入した」という堂本。会見で度々、堂本の風呂好きをイジっていた井上が「この人“一番風呂”に入ったんです」と堂本がセットの風呂桶に入ったと暴露。千尋を演じた上白石も「突然、光一さんから風呂桶に入った写真が送られてきた(笑)」と明かし会場も大笑い。

 また、囲み取材で長嶋茂雄氏の訃報について聞かれると、野球ファンの堂本は「自分にとってもヒーロー。人間性もチームを引っ張る指揮官としても心に残るものを見せてもらった。長嶋茂雄というヒーローは永久に生き続けると思う」と長嶋氏をしのんでいた。

 この日の登壇者は堂本光一、井上芳雄、音月桂、上白石萌音、島田歌穂、宮川浩、大澄賢也、ジョン・ケアード(脚本・演出)、今井麻緒子(日本語脚本・歌詞)。

 ミュージカル『ナイツ・テイル -騎士物語‐』 ARENA LIVEは8月2~10日、有明・東京ガーデンシアターにて全12回公演。

堂本光一、現・帝劇閉館の“締め挨拶”振られ「絶対オレじゃない」佐久間良子らレジェンドと「民衆の歌」熱唱

2025.02.28 Vol.web original

 

 日比谷・帝国劇場が28日、最終公演「THE BEST New HISTORY COMING」の大千穐(秋)楽をもって、現劇場を閉館。最後のカーテンコールに佐久間良子、林与一、北大路欣也、鹿賀丈史、堂本光一ら“帝劇レジェンド”が駆けつけた。

 冒頭、帝劇オリジナル曲「THE 帝劇」を全キャストと歌い上げた井上芳雄は「ついにこの日がやってきてしまいました。愛おしくてさみしくて何とも言えない気持ち」と感無量。その後も曲の間には、佐藤隆紀、三浦宏規、宮野真守、浦井健治、島田歌穂、一路真輝、木下晴香らが登場し、それぞれの帝劇の絆を振り返った。

 ゲストコーナーでは、ゲスト出演の市村正親や鳳蘭らが帝劇の思い出に花を咲かせつつ思い入れのある楽曲を披露。『ミス・サイゴン』の「アメリカン・ドリーム」を歌い終え、井上から「ミスター帝劇」と呼ばれた市村は「何の悔いも無いです」と晴れやかな表情を見せた。

 最後の曲『レ・ミゼラブル』の「民衆の歌」を歌い終わった全キャストたち。すると再び緞帳が上がり、キャストたちが、客席にいた歴代出演者をステージへ呼び込み。佐久間良子、林与一、北大路欣也、鹿賀丈史、別所哲也、沢口靖子、南野陽子、西田ひかる、堂本光一といった豪華な顔ぶれ約50名が登壇した。

 帝劇の思い出を振り返った佐久間や北大路。井上から「ちなみに皆さんと一緒に『民衆の歌』を歌っていただくんですけど…」と言われると佐久間は「大丈夫です!」と頼もしい返事。

 井上の「本当に最後の最後になります!」という言葉を合図に、ゲストや歴代俳優たち、全キャストが『レ・ミゼラブル』の「民衆の歌」を熱唱。

 万雷の拍手に包まれるなか、唐突に井上から「光一くん、最後にひと言!」と突然マイクを渡された堂本が「絶対にオレじゃない」と慌てつつ「この場にいられるだけで本当に光栄です」。最後にマイクを託された市村が「感動!」と締めくくり、帝劇ファミリーと観客が感動に包み込まれる中、現・帝劇大千穐楽の幕が下りた。

 帝国劇場は1911年に開設。1966年に現代の“2代⽬”が竣⼯。劇場ビルの⽼朽化に伴い、隣接するビルとともに建て替えが決定。この日、2月28日の大千穐楽をもって休館。新・帝国劇場は2030年度に開場予定。

「同い年の王子」堂本光一に井上芳雄が巨大な白百合の花束「いつか光一くんの演出作に」

2024.06.01 Vol.web original

 堂本光一が作・構成・演出・主演を手がける舞台『Endless SHOCK』シリーズ『Endless SHOCK -Eternal-』版が31日、帝国劇場で千穐(秋)楽を迎え、井上芳雄が巨大な白百合の花束を持って祝福に駆け付けた。

 2000年11月の初演『MILLENNIUM SHOCK』以来、堂本光一が国内ミュージカル 単独主演記録を更新し続ける『SHOCK』シリーズ最新公演。初演から上演してきた帝国劇場の建て替えによる休館もあり、今年でシリーズ終了が決定。また、新型コロナウイルス感染対策のうえで上演可能な形で構成された『Endless SHOCK -Eternal-』版は、この日の帝国劇場4・5月公演千穐楽をもって終了。

 国内演劇の単独主演記録2000回達成時や、故・森光子による国内最高記録を塗り超えた2018回達成時でのお祝いに続き、おなじみのくす玉で祝福された堂本。

 この日は、サプライズで観客全員が白百合の模造花を手にしてお祝い。客席いっぱいに咲き誇る白百合の祝福に、堂本は「今日のお客さん、全員サクラ?」と笑いを交えつつ大感激。

 さらに、舞台俳優の井上芳雄が客席から巨大な白百合の花束を持って登場。「白百合の王子」と紹介された井上は、堂本“王子”から手を差し伸べられ壇上に上がると「なんか姫の気分です(笑)」と言い、堂本に「この後、楽屋で百合風呂に入ってくれという皆さんの思い」と花束を贈呈。

 同じ1979年生まれで学年違いという2人。堂本が「たどってきた道は違えど、いろんなことを共有してきた」と言えば、井上も「『-Eternal-』が生まれたときも、光一くんと、どうやってコロナ禍で『SHOCK』を見せるかという話をしたのを覚えてます」と感慨深げに振り返りつつ「ずっとライバル役のオファーを待っているんですけど1回も出たことがない」とぼやき笑いをさそった。

 報道陣から「いつか共演は?」と聞かれた2人。堂本が「いつもメールや食事でそういう話をしているよね」と明かすと、井上も「光一くんが演出するものに僕が出させてもらう未来もあるかな、と。でもいつも飲みながら話しているので大体忘れてしまう(笑)。ぜひ実現したいです」。

 同作の後、帝劇で6月から上演される『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』に出演する井上。「なので、できるだけ早く撤去していただきたい(笑)」と笑いをさそいつつ「今日は30分だけ稽古してここに来ました。この後も30分だけ稽古がある」と退場した。

 さらにこの日は、ライバル役の佐藤勝利(timelesz)や、ふぉ〜ゆ〜の越岡裕貴と松崎祐介らキャストたちが、一区切りの千穐楽にそれぞれの思いをコメント。この日が最後の出演となる寺西拓人は「舞台の楽しさを教わった作品。何もないことが一番ですが何かあったらいつでも呼んでください(笑)」。

 ヒロイン・リカ役の中村麗乃(乃木坂 46)は、堂本から「去年の千穐楽のときに、また自分のグループに戻るけど『SHOCK』を忘れないでね、と話したけど、今年、稽古したときすっかり忘れてらっしゃったので…(11月公演の際には)忘れないようにお願いします」と言われて「はい!」と照れ笑い。

「23歳のときに『レ・ミゼラブル』で初めて帝劇に立った」と振り返ったオーナー役・島田歌穂は、堂本から「帝劇で作品を演じるのはもしかして今日が最後?」と聞かれると涙声で「そんなこと言わないでください(笑)。あのときの原風景がよみがえります」としみじみ。

 帝劇での出演はこの日が最後となる佐藤勝利は「主演舞台の後、今は鍛錬のときかなとステージから遠ざかっていたときに、光一くんから引っ張り上げてもらったこと本当に感謝しています」。

 最後に堂本も「ここでお別れになってしまうメンバーもいますけど、また違った場所で出会えることを期待していますし、ずっとともにするメンバーもたくさんいるので、最後までみんなで走り切りたい」と、11月の帝劇での大千穐楽に向けさらなる意気込みを見せていた。

『Endless SHOCK』2024年公演は7~8月に梅田芸術劇場メインホール、9月に博多座、11月に帝国劇場で本編を上演。

亀田誠治がANN! KREVA、井上芳雄と日比谷音楽祭、音楽のチカラと未来を語る

2023.05.24 Vol.Web Original

 ニッポン放送は、5月31日、『亀田誠治のオールナイトニッポンGOLD~日比谷音楽祭スペシャル~』を放送する。

 6月2日~4日に日比谷公園で開催される「祝・日比谷野音100周年 日比谷 音楽祭2023」の楽しみ方を紹介する番組で、音楽祭の実行委委員長を務める音楽プロデューサーの亀田誠治がパーソナリティを務め、イベントに出演するラッパーのKREVA、ミュージカル俳優の井上芳雄も登場する。 

 番組では、新しい音楽の循環を通じてを豊かな時間を届けていく思いや今年の見どころ、新しい音楽文化を一緒に作り上げるクラウドファンディングについても紹介する。 また、ゲストを含め、それぞれの立場から「日比谷音楽祭」や「音楽のチカラ」 「音楽の未来」について語り合う。 これまでのライブ音源もオンエアする。 

 亀田は、「長かったコロナ禍が明けゆく今こそ、親子孫三世代、誰もが楽しめるフリーでボーダーレスな音楽祭をより多くの人に届けたい。そんな気持ちで音楽のある豊かな未来を、そして音楽がつなぐ未来地図を、井上芳雄さん、KREVAさんと一緒に、リスナーの皆さんと一緒に描いていきたいと思います」と、コメントを寄せている。

「日比谷音楽祭」は日比谷公園で、素晴らしい音楽を生の演奏で聴く機会を誰もに開かれたものとして届けたいという亀田の想いから2019年にスタートした大型音楽イベント。世代やジャンルを超え、さまざまな音楽体験を無料で楽しめる、フリーで誰もが参加できるボーダーレスな音楽祭。 

 放送は5月31日22時から。生放送。

井上芳雄「僕の王子役の集大成」最新主演舞台『首切り王子と愚かな女』が開幕

2021.06.16 Vol.Web Original


 井上芳雄が主演する舞台『首切り王子と愚かな女』が15日に渋谷・PARCO劇場で開幕、初日公演前に通し稽古が公開され、井上、伊藤沙莉、若村麻由美の主要キャストと、演出の蓬莱竜太が取材に対応。井上は「来てください!と大声で言える状況ではないですけど、来てくださいと普通の声ぐらいでは言いたい作品」と胸を張った。

 演出家の蓬莱竜太とタッグを組んだ作品。雪深く暗い王国のループを物語の舞台としたファンタジーで、井上は反乱分子の首を次々に落としていくことから首切り王子と呼ばれ恐れられるトル王子を演じる。

 企画は約1年前からスタートしたそうで、「こういうときだから楽しいのがいいよねと話しました。ファンタジーはファンタジーですが、蓬莱さんだからただ楽しいものにはなっていない。蓬莱さんはミュージカルや他のお芝居では体験できない世界をいつも見せてくれる人。僕のフィールドに寄ってくれたという話もありますが……全然そんな気はしていなくて、設定が王子ってことぐらい? でも、首切り王子だし(笑)。(稽古をするなかで)これこそ王子なんじゃないかなと思って、やっています。僕の王子役の集大成として……って、最近オファーもそんなこないんですけどね、それぐらいの気持ちでやりたいし、やれるかなって」

井上芳雄、凰稀かなめ、加藤和樹らミュージカルスターたちがトークライブ

2021.05.31 Vol.Web Original

 

 人気ミュージカルスターたちによるトークライブ『precious moment』が7月26日から3日間にわたって開催される。2020年に行われ人気を博した公演で、今年も新たな伝説を作る。

 2021年版には、井上芳雄、凰稀かなめ、加藤和樹、小池徹平、田代万里生、中川晃教が集結。出演は日替わりで、初日は本格的な共演となる井上と小池、2日目は中川と田代、加藤和と凰稀がフィナーレを飾る。いずれの日程も、司会はソニンが担当。ファン垂涎のステージになることは間違いなしだ。

『precious moment』は、2020年、コロナ禍によって劇場が扉が閉じて、数々の公演が延期もしくはオンラインでの上演を余儀なくされたなかで、プレシャスな時間を届けようと開催された。 数多くの作品で主演を務めるミュージカルスターたちが出演し、普段は聞くことができないトークとライブを繰り広げた。

 7月26~28日まで、TBS 赤坂 ACT シアターで。ライブ配信もある。チケットの一般発売は7月3日から。

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