日本映画の特撮、アニメは“ジャンル”を越える! 〈第40回日本アカデミー賞 授賞式〉リポート

2017.03.12 Vol.686
その年に公開された優れた日本映画を表彰する日本アカデミー賞の、記念すべき40回目の授賞式が3日、都内にて開催。今年、対象となるのは2015年12月16日〜2016年12月15日の間に東京地区で劇場公開された新作映画。異例の大ヒットを遂げた作品がいくつも誕生するなか、どの作品がどの賞に輝くのかという点にも大きな注目が集まった。授賞式の見どころと賞の結果をリポート!

THL編集部オススメMOVIE『愚行録』

2017.02.17 Vol.684
閑静な住宅街で起こった一家惨殺事件。被害者の田向浩樹は大手起業のエリート。その妻・友季恵は近所の評判もよい上品な美人。まさに理想の家族だった。未解決のまま1年が過ぎ、週刊誌記者の田中は改めて真相を探ろうと、関係者の証言を追い始める。 監督:石川慶 出演:妻夫木聡、満島ひかり他/2時間/ワーナー・ブラザース映画、オフィス北野配給/2月18日より丸の内ピカデリー他にて公開  http://gukoroku.

随所に勘三郎さんの“におい”を感じさせる作品。NODA・MAP『足跡姫~時代錯誤冬幽霊~』上演開始

2017.01.18 Vol.682
 NODA・MAPの第21回公演『足跡姫~時代錯誤冬幽霊(ときあやまってふゆのゆうれい)~』が1月18日から池袋の東京芸術劇場 プレイハウスで上演される。初日に先立って17日に公開舞台稽古が行われた。  本作は劇作家・演出家でNODA・MAPの主宰を務める野田秀樹氏が、2012年12月に57歳の若さでこの世を去った十八代目中村勘三郎へのオマージュとして作った作品。  時代設定は江戸時代。当時、幕府からご法度とされていた女カブキの一座をめぐるエピソードから物語はスタート。物語が進むにつれ、いつもの野田作品のようにタイトルに秘められた謎や意味が明らかになっていく。  その女カブキの看板踊り子「三、四代目出雲阿国」を演じるのは宮沢りえ。阿国の弟で一座の一員である「サルワカ」を妻夫木聡が演じる。  勘三郎さんへのオマージュというだけあって、随所で勘三郎の“におい”を感じさせる作品となっている。  宮沢は公演にあたって「野田さんが投げかけてくださる無限に上がり続けるハードルを直向きに、飛び越える毎日です。観に来てくださるお客様とキャスト、スタッフ、そして、どこかで観てくれている勘三郎さんと、その瞬間にしか生まれない濃密な何かを全身で感じたいと思います」とコメントした。  共演に最近のNODA・MAPでは主役級の活躍を見せる古田新太、NODA・MAPには初出演になる佐藤隆太、鈴木杏、実力派の池谷のぶえと芸達者な面々が顔をそろえる。そして野田版歌舞伎で、勘三郎、野田との創作を共にしたことのある中村扇雀が変幻自在な役どころを演じている。  池袋の東京芸術劇場 プレイハウスで3月12日まで上演される。当日券は毎回発売される。

せめてもの救いは当日券は毎回出ること「NODA・MAP第21回公演『足跡姫』〜時代錯誤冬幽霊(ときあやまってふゆのゆうれい)〜」

2016.12.25 Vol.681
 1年ぶりのNODA・MAPの新作公演。今回は江戸時代を舞台に、「肉体を使う芸術、残ることのない形態の芸術」について描く。  これは野田秀樹にとって盟友ともいうべく十八代目中村勘三郎へのオマージュとなる作品。  勘三郎は2012年12月に57歳の若さでこの世を去った。野田は、その葬式の弔辞で坂東三津五郎が語った「肉体の芸術ってつらいね、死んだら何も残らないんだものな」という言葉が脳裏から離れず、いつかそんな話を書いてみたいと思っていたという。  キャストも宮沢りえ、妻夫木聡、古田新太という最近のNODA・MAPでは主役級の働きを見せる3人を一挙に投入。そして佐藤隆太、鈴木杏というNODA・MAP初出演の2人、実力派の池谷のぶえ、歌舞伎界からは、野田版歌舞伎で、勘三郎、野田との創作を共にしたことのある中村扇雀と“勘三郎へのオマージュ”というテーマを全うするにふさわしい強力な布陣となった。  例のごとく物語が進むうちに、いろいろと気づかされることになるのだろうが、『足跡姫』というタイトルもそうだし、時代錯誤? 幽霊?と今回はいつも以上に想像力を刺激される言葉が並んでいる。 【日時】2017年1月18日(水)?3月12日(日)(開演は火木金19時、水土14時/19時、日14時。月曜と2月14日休演。※1月18日(水)は19時開演のみ。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前より発売開始)【会場】東京芸術劇場 プレイハウス(池袋)【料金】S席9800円、A席7800円、サイドシート5500円、特設シート(1階席に設置したハイチェア)9000円/高校生割引1000円(事前申込制、要学生証)【問い合わせ】NODA・MAP(TEL:03-6802-6681 [HP] http://www.nodamap.com/ashiatohime/ )【作・演出】野田秀樹【出演】宮沢りえ、妻夫木聡、古田新太、佐藤隆太、鈴木杏、池谷のぶえ、中村扇雀、野田秀樹

個性あふれるラインアップが楽しい最近の公共劇場 世田谷パブリックシアター+KERA・MAP #007『キネマと恋人』

2016.11.13 Vol.678
 国内外を問わず、また古典か新作かなどということにもとらわれず幅広い主催公演のラインアップを展開している世田谷パブリックシアター。  今回初めてケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)を迎え、新作『キネマと恋人』をシアタートラムで上演する。  本作はKERAが敬愛する映画監督、ウディ・アレンの映画『カイロの紫のバラ』にインスパイアされた作品。同作は映画館に通うことがささやかな楽しみの主婦が映画を見ていると、登場人物が突然語りかけ、さらにスクリーンから現実の世界に抜け出てしまい、映画館や映画業界を巻き込んだ大騒動が巻き起こるというファンタジックなお話。  舞台では時代は映画同様に1930年代、設定を日本の架空の港町に置き換え、銀幕の俳優への女性の淡い恋心をめぐる騒動を描くロマンチックコメディーに仕立て上げる。  銀幕の俳優を演じる妻夫木聡は初めてのKERA作品への出演。野田秀樹作品への立て続けの出演で、舞台俳優としても着実に成長を続ける妻夫木。今度はKERAのもとでどんな姿を見せてくれるのか。 世田谷パブリックシアター+KERA・MAP #007『キネマと恋人』 【日時】11月15日(火)?12月4日(日)(開演は月14時/19時、火水木金19時、土13時/18時、日13時。※16日(水)は14時の回あり。23日(水)は14時開演。1日(木)は14時の回あり。17・22・29日休演。開場は開演30分前)【会場】シアタートラム(三軒茶屋)【料金】全席指定 一般 7200円、プレビュー(15?16日)6700円/高校生以下 一般 3600円、プレビュー 3350円(世田谷パブリックシアターチケットセンター窓口&電話予約のみ取扱い、年齢確認できるものを要提示)/U24 一般 3600円、プレビュー 3350円( http://setagaya-pt.jp/tickets/howtobuy/u24.html 参照) 当日券あり【問い合わせ】世田谷パブリックシアターチケットセンター(TEL:03-5432-1515 [HP] https://setagaya-pt.jp/ )【台本・演出】 ケラリーノ・サンドロヴィッチ【出演】妻夫木聡、緒川たまき、ともさかりえ、三上市朗、佐藤誓、橋本淳、尾方宣久、廣川三憲、村岡希美、崎山莉奈、王下貴司、仁科幸、北川結、片山敦郎

“後ろめたいこと”がある人は要注意!? 話題のサスペンススリラー。『ミュージアム』

2016.11.12 Vol.678
「ヤングマガジン」に連載され、その刺激的でダークな展開で話題を呼んだ巴亮介のコミックを、『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督が豪華キャストを揃えて映画化した話題作。自らを“アーティスト”と名乗り、次々と猟奇的な殺人を繰り返していくカエルマスクの男と、それを追う刑事の、壮絶な攻防を描くサスペンススリラー。  社会派からサスペンス、アクションまで見ごたえのあるエンターテインメント作品を生み出してきた大友監督。本作では、雨の日に現れるカエルマスクの殺人者と、それを追う刑事との壮絶な攻防を描きながら、見る者に倫理観や善悪の観念が揺らぐ危険な感覚を体感させていく。  物語の象徴となるのが悪魔的な犯人“カエル男”。カエルのマスク姿という人を食ったような風貌もさることながら、「ドッグフードの刑」「母の痛みを知りましょうの刑」「均等の愛の刑」などターゲットの後ろめたい部分を“テーマ”にする犯行スタイルは、恐怖や嫌悪だけではなく、奇妙な引力を秘めている。正義の遂行者であるはずの主人公の刑事もまた、自らの“後ろめたさ”を利用され、翻弄されていく。そんな姿を見るうちに、鑑賞者の中でも正義と悪の境界線が揺らいでいくかも…。  主人公・沢村刑事役に小栗旬。妻夫木聡が、素顔を覆い隠すカエルマスクに加え、特殊メイクでカエル男に扮する。小栗対妻夫木の心理戦および肉弾戦も見ごたえあり。

妻夫木聡は1000のマスクを被る男!? 映画『ミュージアム』11月12日公開

2016.11.11 Vol.OMU vol.23
それは、雨の日に現れるカエルマスクの殺人者?。『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督が人気コミックを実写化した話題の映画『ミュージアム』が11月12日より全国公開。本作の象徴ともいえる、悪の権化のようなキャラクター“カエル男”を演じるのは何を隠そう、日本を代表する俳優、妻夫木聡! c巴亮介/講談社c2016映画「ミュージアム」製作委員会

戦慄の“カエル男”の正体は…妻夫木聡!

2016.10.14 Vol.676
 映画『ミュージアム』のジャパンプレミアが13日、都内にて行われ、主演の小栗旬をはじめ、尾野真千子、野村周平ら出演俳優と大友啓史監督が登壇した。  同作はカエルのマスクをかぶった連続殺人犯、通称“カエル男”と、それを追う刑事との攻防を描く、人気漫画を原作としたサスペンス。この日まで、カエル男役の俳優が誰かは明かされておらず、ネットなどで話題となっていた。  雨が降る演出で不気味な雰囲気が会場を包むと何人ものカエル男たちのなかから、本物のカエル男として登場したのは妻夫木聡! 1200人の観客からは一斉に驚愕の声が上がり、その反応に妻夫木もニヤリ。その直前に、野村が登場した際に黄色い声が盛大に飛び交ったためか「野村周平のときより歓声が小さかったらどうしようと思った」と会場の笑いをさそった。  イベントでは、劇中の設定にちなみ「最近、起きた“有罪”にしたいこと」のテーマでトーク。小栗が「雨が降っているシーンで監督から絶対に目を開けているよう言われたが、雨が降りすぎて息もできず溺れるかと思った」と明かすと、妻夫木も「監督に、部屋の中でトレーニングしているシーンを撮ると言われてジムに通って体を鍛えたのに、そんなシーンの撮影は無かった」とこぼし、さらに野村も「宙づりになるシーンで、11階ほどの高さの場所でお昼休憩以外の時間、吊るされっぱなしだった」と、次々と監督を“告発”。これには大友監督も「僕が有罪でいいです(笑)」と苦笑い。  映画は11月12日より全国公開。

吉田修一×李相日のアカデミー賞タッグが復活!『怒り』

2016.09.13 Vol.674
 あの感動から6年。『悪人』で感動の渦を巻き起こした原作・吉田修一×監督・李相日が再びタッグを組み、さらなる感動作を生み出した! 日本映画界を代表するそうそうたるキャストを揃え、音楽は坂本龍一が担当。本年度の賞レースでも注目間違いなしの一本だ。  愛した人は、殺人犯なのか? SNSやモバイルが発達し、家族や友人、ときには愛する人でさえ、簡単に疑ってしまう不信の時代。一つの殺人事件を巡る群像劇を通して“信じる”とは…という根源的な問いを投げかける感動のヒューマンミステリー。  映画化に際して「物語の登場人物には、映画『オーシャンズ11』のようなオールスターキャストを配してほしい」という吉田の願いに応えるかのように、7人の豪華出演陣が集結。主演は、ハリウッド、ブロードウェイで活躍する渡辺謙。さらに、それぞれの地に突然現れた3人の疑惑の男を森山未來、松山ケンイチ、綾野剛という世代を代表する演技派が演じる。他、広瀬すず、宮﨑あおい、妻夫木聡といった人気・実力ともにトップクラスの俳優陣が、迫真の演技で重厚な人間ドラマを紡ぎ出す。  八王子で起こった未解決の夫婦殺人事件。千葉の漁港で暮らす父子・洋平と愛子の前に現れた田代。東京の大手企業に勤める優馬が街で偶然出会った直人。沖縄の女子高生・泉が無人島で遭遇した田中。前歴不詳の3人の男の中に、あの殺人犯がいるのか? そして明かされる、衝撃の真実とは…。 STORY:ある夏の日。八王子で夫婦殺人事件が起こった。その現場には『怒』の血文字が残されていた。犯人は顔を整形し逃亡。行方不明となる。事件から一年後。千葉と東京と沖縄に、素性の知れない3人の男が現れた。その男と出会った人々の心に葛藤が渦巻いていく。 監督:李相日 出演:渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛他/2時間21分/東宝配給/9月17日より全国東宝系にて公開  http://www.ikari-movie.com/

妻夫木、昼間からの乾杯に「…幸せだなあ!」

2016.07.14 Vol.670
 妻夫木聡が14日、都内で行われた、サッポロ生ビール黒ラベルの新CM発表会に出席した。  7年間続く「大人エレベーター」シリーズの最新版で、作詞家の松本隆とサカナクションの山口一郎が出演。「松本さんは、一つひとつの言葉の重み、深みがすごくて、一緒に過ごした時間が貴重に感じました。(サカナクションの山口)一郎くんは、今までの中で一番低い階。彼とは同い年なので、時間を楽しむっていう感覚でしたね。質問返ししてくることも多くて、あんなに質問返しをしてくるのは佐野元春さん以来」と、笑った。 「幸せなCMに出演させていただいている」と妻夫木。「僕としてはライフワークになっているので、できるだけ長くやれたら」と、今後についても意気込みを語った。  この日はまた、樽生を自らサーブして、本格的なビヤガーデンシーズンの突入を宣言。パーフェクトかつ見事なサーブに「…来ましたねえ」と自画自賛して、口に運ぶと「こんな幸せな仕事ない!…幸せだなあ」と、幸せそうな笑顔を見せた。

妻夫木&綾野剛はイチャイチャ!広瀬すずは「バカヤロー」と叫ぶ!?

2016.07.12 Vol.670

 映画『怒り』の完成報告会見が11日、都内にて行われ渡辺謙をはじめとする超豪華キャストが登壇した  同作は、東京・八王子で夫婦を惨殺し顔を整形して逃亡した犯人と疑われる3人の男と、その男に出会った人々の苦悩を、千葉、東京、沖縄を舞台に描いた作品。同じく吉田修一の原作小説を映画化し大ヒットした『悪人』の李相日監督がメガホンをとった。  この日登壇したのは渡辺謙、妻夫木聡、綾野剛、森山未來、松山ケンイチ、広瀬すず、佐久本宝、ピエール瀧、三浦貴大、高畑充希、原日出子、宮崎あおいという、そうそうたるキャストと、川村元気プロデューサー、原作者・吉田修一、そして李監督。  渡辺は「肉弾相打つ、魂をぶつけ合う作品になりました」、原も「映画3本分を1本にした作品」とベテラン組も出来栄えに自信。『悪人』のときから、この役をやりたいと監督に伝えていたという妻夫木は、本作では綾野演じる“疑わしき男”と同性愛の関係となる会社員役。「役作りでこんなにお金を使ったことがないというくらい“2丁目”に通ったり、ゲイの友達と一緒にパーティーしたりしました。剛と一緒に住んだりもして、もう親族みたいな感じ。剛がテレビに出ていると画面に向かって手を振っちゃう」と語り「スミマセン、イチャイチャするのはもうやめます(笑)」。綾野も「本当に愛おしい時間でした」と振り返った。  一方で李組初体験となった役者たちの話題はもっぱら、かなり厳しかったという監督の“しごき”演出について。オーディションで役を得た広瀬が「お昼ご飯を食べている監督を見ながら“監督も人間だ、人間だ…”と自分に言い聞かせていました」と明かすと会場も爆笑。「何も分からなくなってしまったとき、監督が“監督のバカヤロー”って叫んでいいよ、と言ってくださって、本当に叫んだら落ち着きました」というエピソードを披露した。松山が「李監督は厳しいという噂は僕も聞いていたけれど、誰も嫌そうに言わない。監督が作品を本当に愛している人だから、皆からも本当は愛されているんだなと思いました」と言うと、渡辺は「スタッフはボロボロなのに監督だけピンピンして夜中にステーキを食べている。人間じゃないかも(笑)」と笑いをとりつつ「でも作品が出来上がると、くやしいけどやっぱりいいよなと思わせられる」と、笑顔を見せた。  映画『怒り』は9月17日より全国公開。

Copyrighted Image