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タモリさんから鑑みる、記憶力と今後の生き方、若手との接し方の巻!〈徳井健太の菩薩目線 第243回〉

2025.05.30 Vol.web Original

“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第243回目は、記憶力について、独自の梵鐘を鳴らす――。

 少し前に、いかに人間の脳の衰えるスピードが速いかについて、このコラムで触れた。

 処理能力は18歳がピークで、人の名前を覚える力は22歳をピークに衰えていくという。人の顔を覚える力は32歳、集中力は43歳を境に下り坂になるそうだ。相手の気持ちを読む力は48歳をピークに落ちてくるらしく、50歳くらいになって草野球をしようものなら、初めて対戦する相手の顔や名前、気持ちがよく分からないまま、打ったり投げたりしていることになる。なんだか悲しく聞こえるけど、裏を返せば、自分たちのプレーに集中して……集中できていないかもしれないけど、着の身着のまま熱中できるのだから、それはそれで幸せなことなのかもしれない。

 たしかに、僕も人の名前や顔を覚えづらくなってきているなぁという自覚がある。仕事を続ける限り、人の名前や顔は覚えるに越したことはない。だけど、「アレ、この人会ったことあったかなぁ」とか「顔は分かるんだけど、名前なんだっけかなぁ」みたいなことが少なくない。もし仮に、正解を導き出せなければ、その間違いはそのまま自分に返ってくるわけで、仕事が減ってしまっても文句は言えない。そんな可能性があることも視野に入れながら、いかにして加齢にともなう脳の変化と付き合っていかなければいけないと思うわけです。

 だいぶ昔、僕が『笑っていいとも!』に出演したとき、タモリさんが記憶術について話をしていた。皆さんも、なんとなく分かると思うのですが、タモリさんはめちゃくちゃ記憶力が良い。記憶力に加えて、引き出しの量の多さも尋常ではないので、次から次に教養や知識、雑学が湯水のごとく湧いてくる。

「どうしてそんなに記憶力がいいんですか?」と尋ねると、タモリさんは“連想ゲームのように覚えていく”と教えてくれた。例えば、イカについて覚えるとき、多くの人はイカに関する知識をひたすら覚えようとする。ところが、タモリさんはスミを吐くという構造を理解すると、スミから連想される違うものに関心を移し、それが硯(すずり)であれば、硯についての雑学を覚えるのだそうだ。

 あるいは、トマトとカニといったまったく関係ないものが2つあるときは、トマトとカニを連結させるものは何かを探し出し、その知識を持って、トマトとカニ、どちらもロックするらしい。一例を挙げれば、トマトは宇宙ステーションでの栽培実験に使われることがあって、カニの缶詰や加工品は、長期保存可能なタンパク源として宇宙食の候補に挙がることがある……つまり、トマトとカニは、“宇宙開発と関わりが深い食材”という共通項を持つ。

「カニって、長期保存可能なタンパク源として宇宙食の候補に挙がるんだよな」

 今にも、そんなタモリさんの声が聞こえてきそうじゃないですか。接続できる何かを探すことで、記憶を強化する――タモリさんは、曼荼羅のように覚えているからこそ、面白い一言をよどみなく添えていく。真似できるかどうか分からないけれど、中間にあるもの、接続できるもの、そういったものを探すことで、結果的にAもBも覚えることができるというのは、目からウロコ以外のナニモノでもない。

 人間の脳は早い段階から衰えていく。でも、語彙力だけは60代後半まで伸びるという。と言っても、引き出しがなければ、語彙力は増えない。素材がなければ、料理が作れないのと一緒だ。本を読んだり、映画を見たり、あるいは自分で気になったことを調べてみたり、そういった地道な行動が大切になる。そういう意味でも、タモリさんの覚え方は、“60代後半まで語彙力は伸びる”という根拠を示す一例な気がするし、勇気が湧いてくる。自分次第なのだ。

 知らないってことを自慢しちゃいけない。知らないってことを受け入れることが大事なのであって、「オレはそれ知らないからさぁ」みたいな感じで、ちょっと上から目線で話すなんて、めちゃくちゃ愚かなことだと思う。気を抜いていると、「最近の歌手はよく分からないから、めっきり音楽番組は見なくなった」とか言いそうなものだけど、結局、それは自分の関心が薄くなっているだけなんです。一輪車業界のナンバーワンとナンバーツーを知っていますか? と聞かれたら、ほとんどの人が分からないと思う。僕も分からない。でも、なんだか気になるじゃないですか。どうして気になるのか? それは興味や関心があるから、「知りたい。教えてください」となるわけで、本来、興味や関心に大も小もなくて、あくまで自分の気持ち次第だということ。最近の音楽業界も最近の一輪車業界も、自分次第で関心を抱くことはできるはず。それが、自分の引き出しとなる。知らないってことを自慢することは、関心を持てない自分を自慢しているようなものなのです。

 

タモリ、免疫ケアに気を使うも笑顔は増えず!?「免疫力で笑っているわけじゃない」

2022.10.05 Vol.Web Original

「キリンのプラズマ乳酸菌 新CM発表会」が5日、都内で行われ、タレントのタモリとプロ野球解説者の宮本和知が登場した。

タモリ、渾身の3度注ぎを飲んでもらいたいのは「いろいろあったバッハ会長に…」

2022.02.21 Vol.Web Original

 キリンビールの新ジャンル『新しい「本麒麟」新CM発表会』が21日、都内で行われ、タレントのタモリ、俳優の杏、高畑充希、國村隼、滝藤賢一が登壇した。

タモリと江口洋介「やっぱりうまいねえ」新しくなった本麒麟をゴクリ

2021.03.02 Vol.Web Original

 大人気の新ジャンル『本麒麟』がリニューアル、それにともない、新CMのオンエアがスタートしている。1日、CMに出演している江口洋介とタモリが出演しCM発表会が行われた。

 さらにおいしくなった『本麒麟』について江口は、「本麒麟とは、はや何年、付き合わせていただいています。一番最初に試作品を飲んだ時にこれは絶対においしいと思ったんですけど、またおいしくなった、またおいしくなったというのの繰り返し。さらに高みを目指しているのがみなさんを引っ張っている要因じゃないかなと思います」

 タモリは工場の実験プラントを訪れたといい、「毎日試作してるんですよね。難しいんだろうけども、新しいものが出てくるのは当然のことかなと思う」。

江口洋介、杏、タモリが新CMで乾杯「やっぱり本物だね」

2020.11.13 Vol.Web Originaⅼ

 江口洋介、杏、タモリが出演する「本麒麟」の新CMの放映が13日からスタートする。

 新CM「時代に選ばれたうまさ」篇は、江口が「タモリさん、ニュースです」と切り出し、杏が「本麒麟」が前年売上げを突破したことを報告するというもの。タモリは「やっぱ売れてんだね~」と納得し、笑顔で乾杯する。タモリは「やっぱり本物だと思うし、ぜひ多くの人に飲んでほしいです。来年も引き続き「本麒麟」には、頑張ってもらいたいね」。

 20日からは「本麒麟Presentsタモリ・江口・杏のオンライン忘年会」も公開。タモリによる3度注ぎのレクチャーや、オンライン飲み会や今年の忘年会、「本麒麟」についてトーク。さらに、今年の振り返りや2021年の抱負も語っている。

ひふみんの格言「滝も止める」の意味とは?

2019.01.23 Vol.Web Original

滝は止めたが試合には負ける…。しかし言いたいことはそういうことではなかった
「ひふみん」の愛称で知られる将棋の加藤一二三・九段が1月23日に新刊『ひふみの言葉』を発表し、東京都内で会見を行った。

タモリ 「テレビは見るものじゃなくて、出るもの」

2014.08.29 Vol.625

 タモリが8月28日、都内で行われた缶コーヒー「BOSS」の新商品「プレミアムボス」の新商品&新CM記者発表会に出席した。最近テレビをよく見ていることに気付いたという本人だが、「テレビは見るものじゃなくて、出るもの」と断言。新CMではトークショーのホスト役として、トミー・リー・ジョーンズ演じる宇宙人ジョーンズとトークし、はやくも“あの”番組に返り咲いた。

 新CMは、たとえ面白くなくても見てしまうテレビ、目に入ると飲んでしまう缶コーヒー、それぞれを取り巻く環境をダブらせた内容。テレビ局やトークショー番組が舞台で、ジョーンズやタモリに加えて、坂上忍やマツコ・デラックス、鈴木おさむらも登場する。なかには、タモリがジョーンズのリクエストでかつて世間をギョッとさせたイグアナの形態模写を披露するシーンも。撮影時の映像を見たタモリは「年のせいか体の柔軟性が失われていて、いやらしさが出ていない」と、自身にダメ出ししていた。

 新商品は9月2日発売。CMはオンエア中。

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