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“高齢者の自死制度”描く倍賞千恵子主演作『PLAN 75』がカンヌ「ある視点」部門に正式出品決定

2022.04.14 Vol.web original

 倍賞千恵子が主演を務める映画『PLAN 75』(6月17日公開)が、5月17(現地時間)より開催される第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門に正式出品されることが決定。早川千絵監督とキャストが喜びのコメントを発表した。

 超高齢化社会に対応すべく75歳以上が自ら生死を選択できる制度〈プラン75〉が施行され、その制度に大きく翻弄される人々の姿を描いた衝撃作。是枝裕和監督が初めて総合監修を務めたオムニバス映画『十年 Ten Years Japan』の一篇『PLAN75』を新たに構築、キャストを一新した、早川千絵監督のオリジナル脚本による、自身初の長編映画。

 今回、第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門への正式出品が決定。日本人監督作品が「ある視点」部門に出品されたのは、2017年の黒沢清監督作『散歩する侵略者』以来、5年ぶり。日本人女性監督としては、河瀨直美監督以来、2人目となる。

 主人公・ミチを演じる倍賞千恵子は「早川監督、おめでとう。粘り強く頑張った甲斐がありましたね。私も『PLAN 75』に出演できた事をうれしく思っています。この映画を通して“どう生きるか?”を考えるきっかけになればと願っています」と祝福と喜びのコメント。共演の磯村勇斗は「『PLAN 75』が国境を越え多くの方に届けられることがうれしいです」、河合優実は「早川千絵監督と倍賞千恵子さんをはじめ、この映画に力を尽くしたすべての人が残そうとしたものが画面に誠実に映っていること、そしてこの映画が観る人の心と映画の世界に新しい扉を開くような作品になってゆくことを強く願っています」。

 早川千絵監督は「喜ばしい知らせを受け、この映画にあらゆる形で関わってくださった一人一人の顔が浮かびました。感謝の気持ちとともに、多くの方に見ていただける幸運をかみしめています」と感激のコメントを寄せた。

 他にも、日本映画では是枝裕和監督初の韓国映画『ベイビー・ブローカー』がコンペティション部門に選出され、正式出品が決定している。

75歳以上が自ら死を選べる社会描く倍賞千恵子主演映画が6月公開決定

2022.03.27 Vol.WEB ORIGINAL

“75歳以上の高齢者が自死を選べる社会”を描く、倍賞千恵子主演映画『PLAN 75』の公開日が6月17日に決定。合わせて、ティザービジュアルが解禁となった。

 映画監督・是枝裕和が初めて総合監修を務めたオムニバス映画『十年 Ten Years Japan』の一篇『PLAN75』を新たに構築、キャストを一新した、早川千絵監督の初長編映画。超高齢化社会に対応すべく75歳以上の高齢者が自ら死を選び、それを国が支援する制度〈プラン 75(ななじゅうご)〉が施行され、その制度に大きく翻弄される人々の姿描く。

 78歳の主人公・角谷(かくたに)ミチを演じるのは倍賞千恵子。衝撃的な世界観に、倍賞は「最初は“酷い話”だと思ったのですが、物語の終盤でミチがある選択をする姿が描かれており、そこにものすごく心打たれ、惹かれて…それだけで出演を即決しました」とコメントしている。

 共演は、本年度日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した磯村勇斗、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」などで重要な役どころを演じているたかお鷹、映画『サマーフィルムにのって』の新進女優・河合優実のほか、『メランコリック』のステファニー・アリアン、ドラマ「あなたの番です」の大方斐紗子、俳優・演出家として活躍する串田和美ら。

 早川監督は短編『ナイアガラ』が2014年カンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門に入選するなど国内外の映画祭で受賞歴を持っており、日本、フランス、フィリピンの3カ国による共同製作された本作も、海外映画祭やマーケットを視野に入れているとのこと。

 解禁されたティザーポスタービジュアルには、倍賞演じるミチが太陽の光を見つめる後ろ姿が写された、静かながら圧倒的なドラマを感じさせるものとなっている。

 映画『PLAN 75』は6月17日より新宿ピカデリーほかにて全国公開。

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