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作家の凪良ゆうさんが書店激減に危惧「熱意ある書店員さんがいる本屋さんでも立ちいかないものなのか」

2024.04.10 Vol.Web Original

「2024年本屋大賞」の発表会が4月10日、都内で行われ、大賞のゲストプレゼンターとして登場した作家の凪良ゆうさんが昨今の書店の減少に警鐘を鳴らした。

 凪良さんは2020年に『流浪の月』で第17回、昨年は『汝、星のごとく』で第20回本屋大賞を受賞。今年も『星を編む』がノミネートされたのだが惜しくも受賞はならなかった。

 凪良さんは今回、『成瀬は天下を取りにいく』で大賞を受賞した宮島未奈さんの表彰の際に特別ゲストとして登場。その際のスピーチで過去の受賞について「どちらの作品も書店員さんの応援のお陰でたくさんの方にお届けすることができました」と感謝の言葉を述べたうえで「うれしくありがたく思う一方で気になるニュースもありました。本屋大賞が動き出した約20年前、全国には2万軒を超す書店さんがありました。それが10年前には1万5000軒に、昨年は1万軒に。この20年でほぼ半数近くに減ってしまったということです。私は本屋大賞をいただいたお礼におうかがいした書店さん、常から応援してくださっている書店さん、その中からもいくつか閉店の連絡をいただき、そのたびに言葉にならないやるせない気持ちになりました。心ある、熱意ある、物語を愛する書店員さんがいる本屋さんでもやはり立ちいかないものなのかなと。私が今あるのは本屋さんのお陰だと思っています。その本屋さんに一番の恩返しは何ができるのか。それはもちろん作家なので、いい作品を書いてお届けする。それだけなんですが、この1年間で版元である講談社さんと一緒に“自分たちが本屋さんにできることは何かないか”ということを考えてきたつもりです。それは本屋大賞をいただいた作家の責任だと思っているからです」と書店の減少を危惧。

 そのうえで「こういうことを言うとプレッシャーになるかもしれないですが、そのバトンをここからは宮島さんと成瀬にお渡ししたいと思います。昨年はこの場所で“応援してくださる皆様が私の輝ける星です”とお話しさせていただきました。今年は成瀬が天下を取りつつ、書店さんを一緒に盛り上げていってくれると期待しております。私もバトンは渡しましたが、引き続き書店さんを盛り上げるお手伝いができればと思っております」などと、この日、大賞を受賞した宮島さんと作品の主人公である成瀬の今後の活躍に期待した。

本屋のフェス「二子玉川 本屋博」ヘッドライナー 個性派書店を生み出す2人の「本屋の未来」会議

2020.02.11 Vol.727

 二子玉川ライズ ガレリアで1月31日〜2月1日の2日間、本屋の魅力と可能性を発信するフェス「二子玉川 本屋博」が初開催され、31日に週替わりで1冊の本を販売する森岡督行(森岡書店)と歌舞伎町ブックセンターやBUNDAN COFFEE&BEERなどのプロデュースを手がける編集者の草彅洋平(BAKERU)のトークイベント「本を人が選ぶ場所は本屋だけ?」が行われた。

 冒頭で「本屋を経営したい人がいると全力で止めるんですけど」と草彅。“本プラス何か”がテーマのイベントによく登壇する森岡はこれまでに出たアイデアとして「恵比寿・POSTの中島(祐介)さんは『本だけでいいんじゃないですかね』。荻窪・6次元のナカムラクニオさんは本屋プラス神社。本屋の一角に神社を設けて本の神様をまつり、大晦日には火を焚いてその年に買った本をくべる。『夢の本屋ガイド』という本では、HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGEの花田(菜々子)さんの本屋プラス発電所」などを述べた。「基本、何か燃やしていく感じなんですかね」という草彅に、森岡は「新刊本の38%くらいは(売れずに)燃やされているという現実がある。燃やすのであれば火力発電すればいいんじゃないか」と出版業界の現状を補足。

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