まさに急転直下とはこのことだ。難航していた大仁田厚vs秋山準の電流爆破デスマッチが9月9日、東京・大田区総合体育館で実現することが決まった。
事の発端は6月26日に行われた記者会見でのこと。高木三四郎が9・9大田区で、東京23区の屋内大規模会場では8年4カ月ぶりとなる電流爆破戦を実施することを発表。大仁田は「俺は恨んでる。秋山選手が好きじゃない」として、秋山の出陣を要求。大仁田は2016年から2017年にかけて、古巣の全日本プロレスに参戦し、電流爆破の開催を再三求めたが、当時社長だった秋山が頑なに拒んだ経緯がある。高木は「説得します」と発言していたが、秋山の承諾がなかなか得られず。7月1日、神奈川・横浜ラジアントホールで、大仁田が高木に迫ったが「いい返事がありません」と回答するなど、この一戦は暗礁に乗り上げかけていた。
業を煮やした大仁田は7月某日、東京・お茶ノ水のDDT道場を急襲した。どうやら、DDO(ドラマチック・ドリーム・オーニタ)軍で共闘する小嶋斗偉と連絡を取り、秋山と高木が合同練習する日時を聞き出したもよう。まさか来るとは思っていなかった小嶋は素直に教えてしまったのだという。
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“坂口征二氏の長男”征夫が大仁田厚にアジアタッグ挑戦表明。秋山準は電流爆破参戦要求を拒否!?【DDT】
DDTプロレスが7月1日、神奈川・横浜ラジアントホールで「DDT YOKOHAMA Unlimited SPECIAL」を開催した。伝説のプロレスラーで“荒鷲”の異名をもつ坂口征二氏の長男・坂口征夫が大仁田厚に、かつて父が保持したアジアタッグ王座への挑戦を表明。大仁田は電流爆破デスマッチを条件に受諾した。
この日、坂口は岡谷英樹とのコンビで、大仁田、小嶋斗偉組とスペシャルハードコアタッグマッチで対戦。序盤、岡谷が大仁田をコーナーに立てられた有刺鉄線ボードにぶつけると、坂口はミドルキックを連打。小嶋はチョップの連打で反撃も、坂口と岡谷はイス攻撃。坂口が大仁田にストンピングを連発すると、大仁田はグリーンミストを噴射。さらに大仁田は坂口に机上パイルドライバーを一閃。岡谷が大仁田にプランチャー、小嶋は坂口にドロップキックを敢行。息を吹き返した坂口は小嶋をイスで殴打。そして坂口は小嶋の手にイスを持たせると、すぐさま神の右ヒザを叩き込んで3カウントを奪った。
大仁田厚が秋山準に9・9大田区での電流爆破参戦を要求「秋山選手の出場を、僕が大田区に出るハードルとして高木社長に課したい」【DDT】
DDTプロレスが6月26日、東京・千代田区の神田明神内で記者会見を行い“邪道”大仁田厚が秋山準に9月9日、東京・大田区総合体育館で実施される電流爆破デスマッチに参戦するよう要求した。
同団体では25日の東京・後楽園ホール大会にて、9・9大田区でビッグマッチを開催することを発表していたが、この日の会見で大仁田が出場する電流爆破デスマッチを行うことをアナウンスした。
高木三四郎社長は「大田区総合体育館では8年ぶりの電流爆破。大仁田さんにはDDTに2020年から出ていただくようになって、電流爆破を路上プロレスだったり、鶴見青果市場、名古屋国際会議場などで開催してきました。自分としては東京の大型会場でやってみたい思いが強かった。1993年、晴海の屋内会場(国際見本市会場ドーム館、大仁田vs松永光弘)で行われた衝撃が忘れられません。大型の屋内会場でやるのが目標だった。なかなか会場が見つからなくて難航してたんですけど、大田区総合体育館に足しげく通って許可をいただきまして、晴れて開催することになりました。それくらいの気持ちでいますので、大仁田さんには、しかるべき相手を用意してやりたい」と経緯を説明。
電流爆破デスマッチが東京23区内の大規模な屋内会場で実施されるのは、2015年5月23日、大田区総合体育館での大仁田&長与千種vsTARU&ダンプ松本戦以来、8年4カ月ぶりとなる。
来日4年目のクリス・ブルックスが「KING OF DDT」悲願の初制覇「次、KO-D無差別級、獲ります」【DDT】
DDTプロレスが5月21日、東京・後楽園ホールでシングル最強決定トーナメント「KING OF DDT 2023」準決勝&決勝を開催した。同団体に参戦して約4年を迎えた英国戦士クリス・ブルックスが決勝で樋口和貞を破り、同トーナメント初制覇を果たした。
クリスはまず準決勝で秋山準と対戦。秋山は場外めがけたカーフブランディング、エプロンでのDDTなどエグイ攻めを連発。秋山がリストクラッチ式エクスプロイダーを狙ったところを切り返したクリスが丸め込むもカウントは2。ヒザを叩き込んだクリスは必殺のプレイングマンティスボムを見舞って3カウントを奪い、決勝進出。
もう一つのブロックの準決勝は樋口和貞vs上野勇希。上野は顔面ドロップキック連発でたたみかけWRを狙うも、回避した樋口がラリアット、ヘッドバット、ラリアットと波状攻撃。最後はブレーンクロー・スラムを叩き込んで上野を仕留めた。
樋口和貞が5・21後楽園での「KING OF DDT」準決勝&決勝に向け意気込み「上に立つために一つひとつ集中というのが大事」【DDT】
DDTプロレスのシングル最強決定トーナメント「KING OF DDT 2023」準決勝&決勝(5月21日、東京・後楽園ホール)が目前に迫ってきた。準決勝の組み合わせは樋口和貞vs上野勇希、秋山準vsクリス・ブルックスで、その勝者同士で同大会で優勝を争う。そこで前年覇者で前KO-D無差別級王者の樋口に決戦前の心境を聞いた。
火野裕士が20周年記念試合を自らの勝利で飾る「20年、あっという間。30周年もやろうよって」【DDT】
DDTプロレスとKO-D無差別級王者・火野裕士率いるONLY WEが5月14日、TKPガーデンシティ千葉でコラボ興行「ONLY WE×DDTスペシャル!〜火野裕士20周年記念興行〜」を開催した。火野が拠点とする千葉で20周年記念試合に臨み、自らの勝利で飾った。
火野は2003年11月にK-DOJOでデビュー。2007年には悪のユニットΩに加入し、同団体マットを席巻。K-DOJO退団後はZERO1でファイトし、2020年12月からDDTマットにレギュラー参戦。今年1月29日、後楽園ホールでは樋口和貞を破り、10年7カ月ぶりにKO-D無差別級王座に返り咲いた。
記念試合とあって、火野はユニットの枠を飛び越えて、秋山準、坂口征夫と悪の軍団を結成。遠藤哲哉、HARASHIMA、岡林裕二(大日本プロレス)組と対戦した。火野は何かと縁があった岡林と壮絶なショルダータックル合戦、チョップの打ち合いを展開しヒートアップ。HARASHIMAはジャンピング・ハイ、ファルコンアローで火野を追い込む。さらに遠藤組が火野にトレイン攻撃、HARASHIMAがスワン式ボディープレスを敢行もカット。HARASHIMAが見舞った蒼魔刀をキャッチした火野はフロント・スープレックス。火野はラリアットをHARASHIMAに叩き込むもカット。入ってきた岡林をラリアットでなぎ倒した火野はHARASHIMAにフロッグスプラッシュ、Fuckin’BOMBとたたみかけて3カウントを奪った。
5・21後楽園での「KING OF DDT 2023」準決勝進出の樋口、上野、秋山、クリスが火花【DDT】
DDTプロレスが5月13日、東京・新宿髙島屋1階JR口特設会場で開催した「Dramatic Dream Takashimaya Vol.1」で、シングル最強決定トーナメント「KING OF DDT 2023」準決勝(5月21日、東京・後楽園ホール)に進出した樋口和貞、上野勇希、秋山準、クリス・ブルックスの4強が公開記者会見で意気込みを述べ、火花を散らした。
同トーナメント準決勝の組み合わせは樋口vs上野、秋山vsクリスで、勝者同士により、同大会で決勝戦を行う。
上野は「僕はDDTで東京ドーム大会をしたいし、もっともっといろんな人が見て。どの大会も毎回、後楽園を超満員にしたいと思ってます。これはほかの誰かがやるんじゃなくて、僕がやりたいと思ってます。そのためにもトーナメント優勝したいと思います」とキッパリ。
樋口は「自分は去年、トーナメント優勝して、ベルトを腰に巻きました。今年は丸腰。またDDTの頂点に上り詰めるために、一番一番集中。気合入れて準決勝、まずは上野勇希戦に臨みたいと思います」とコメント。
クリスは「私、KING OF DDTのトップ4は初めて。すごいプレッシャーあります。アキヤマさんとの試合、プレッシャー。初めて日本のプロレス見たのは、プロレスリング・ノアの2005年の東京ドーム。アキヤマさん、コバシ(小橋建太)さん、マルフジ(丸藤正道)さん、スズキ(鈴木みのる)さんの試合を見た。自分の家にアキヤマさんのアクションフィギュアあります。すごいレジェンドでプレッシャー。だけどKING OF DDT 2023、自分のデスティニー、絶対優勝します」と優勝宣言。
秋山は「このなかでひと際年はいってますけど、まだまだ動けるし。横にいるクリスが昔の話をしましたけど。昔と若干変わってますけど、勝って若いヤツらにはまだまだ負けないと。中高年の星になるよう頑張ります」と意欲。
秋山準がMAOを退け「KING OF DDT」ベスト4に進出。準決勝でクリス・ブルックスと対戦【DDT】
DDTプロレスのシングル最強決定トーナメント「KING OF DDT 2023」2回戦が5月7日、東京・新宿FACEで開催された。初制覇を狙う秋山準がシングル初対決のMAOを退けてベスト4に進出。メインイベント終了後の抽選の結果により、秋山はクリス・ブルックスと準決勝(5月21日、東京・後楽園ホール)で対戦する。
秋山がパイルドライバーを決めると、エルボーの打ち合いに発展。MAOはハリウッドスタープレスもカウントは2。MAOは場外めがけてラ・ケブラーダを発射。エプロンでの攻防の末、秋山がDDT一閃。秋山はヒザ連打、エクスプロイダーで攻め込むも、MAOは丸め込みを連発。さらに旋風脚を狙うも阻止される。それでもMAOは掌底、みちのくドライバーⅡ、そしてキャノンボール450°にいくも秋山は剣山でカット。サポーターをずらした秋山は強烈な生ヒザを叩き込むが、MAOはカウント2で返す。ならばと、秋山はここ一番でしか使わないスターネスダストを決めて3カウントを奪った。
また、クリスは高木三四郎と激突。レフェリーが昏倒して不在の間に、プラスチックケース、戦闘用チャリンコ・ドラマチックドリーム号、台車などが飛び出し、ほとんどハードコア状態の大乱戦に発展。クリスは立てたテーブルの上に高木を寝かせると、ダイビング・ダブルニーを敢行。それを高木に返されると、プラスチックケース殴打から、プレイングマンティスボムをガッチリ決めてトドメを刺した。
秋山準が「KING OF DDT」1回戦で遠藤哲哉との同門対決制し、2回戦でMAOと初シングル戦【DDT】
DDTプロレスのシングル最強決定トーナメント「KING OF DDT 2023」が5月6日、東京・新宿FACEで開幕した。秋山準が遠藤哲哉とのバーニング同門対決を制し、1回戦を突破。7日、新宿での2回戦ではMAOと対戦する。
開始早々、場外戦に持ち込まれ、秋山がカウンター席のテーブルでパイルドライバーを狙うも、かわされる。遠藤は場外でムーンサルトアタック、DDTを敢行。リングに戻ると、秋山がパイルドライバーを放ち、フロントネックロックで絞め上げた。エスケープした遠藤はハンドスプリング式スクリューキック、ブレーンバスターを見舞う。さらに遠藤はオーバーヘッドキック、エクスプロイダー3連発もカウントは2。ならばと遠藤は旋回式ト―チャーラックボムにいこうとするも、秋山が切り返して丸め込んで3カウントを奪取した。
また、同じブロックではMAOと正田壮史が激突。この一戦を「エセ骨法vs少林寺拳法」と位置付けていたMAOは素足で登場。壮絶な打撃戦となったが、MAOが旋風脚2連発で正田を仕留めた。
秋山は「まだまだ息子には負けないって思ってたけどギリギリ。最後、あれしか残ってなかった。でも勝ちは勝ち。体力では負けても、技術ではまだまだ負けない」と話した。次戦のMAOについては「アイツは俺と一番遠そうで、もしかしたら一番近いのかも。思想というか考えというか。彼の言動とか聞いてて。初めてのシングルマッチ。まだ息子には負けらない」と必勝を期した。
5・6開幕「KING OF DDT」1回戦で対戦の遠藤哲哉と秋山準が意識しまくり【DDT】
シングル最強決定トーナメントに16選手が出場
DDTプロレスが5月4日、東京・渋谷区のAbemaTowersでシングル最強決定トーナメント「KING OF DDT 2023」の直前会見を行い、バーニングの同門ながら、1回戦で対戦するDDT UNIVERSAL王者・遠藤哲哉と秋山準が互いを激しく意識した。
同トーナメントには所属、フリー選手を含め16選手が出場。6日の東京・新宿FACEで1回戦、7日の同会場で2回戦、21日の東京・後楽園ホールで準決勝&決勝を実施。準決勝の組み合わせは2回戦終了後に抽選で決する。
くしくも同じユニットの遠藤と秋山の“決勝級”の一戦が1回戦で早くも実現。両者は過去にシングルで3度対戦し、秋山が2勝1敗で勝ち越している。
会見に臨んだ秋山は「昨日(5・3横浜武道館で)、見事にEXTREMEを失ってしまいましたが、DDTの秋山準のアレは外伝のような感じなんで。本伝に戻ります。1回戦、遠藤。昔から同じチームでも全く遠慮することなくいってるんで。横に立ってる者と思わないように来てください」と忠告。
EXTREME王者・秋山準が挑戦者・勝俣瞬馬の弟分・小嶋斗偉の抱き込みに成功!?【DDT】
秋山「小嶋斗偉(とうい)というおもちゃを用意する!」
DDTプロレスが4月18日、東京・千代田区の神田明神内でビッグマッチ「MEGA MAX BUMP 2023 in YOKOHAMA」(5月3日、神奈川・横浜武道館)の記者会見を行った。同大会で勝俣瞬馬の挑戦を受け、V5戦に臨むDDT EXTREME王者・秋山準が勝俣の弟分・小嶋斗偉(とうい)の抱き込みに成功した可能性が急浮上した。
同王座は本来、王者が希望するルールで実施されるが、今回は勝俣がTLC(トイ=玩具&ラダー&チェア)マッチを熱望し、秋山がそれを受諾した。
冒頭、勝俣は「EXTREMEは僕のプロレスキャリアのなかで、初めて獲ったシングルのベルトで思い入れもある。秋山準に挑戦できるのは楽しみ。秋山準がDDTに来てから何回も戦って、僕のターニングポイントにもなった選手。ただ、EXTREMEのベルトを持ってる秋山準は全然エクストリームじゃないなと思っていたので、挑戦をぶち上げた。秋山準は去年30周年を迎えた大先輩になりますけど、30年のなかで受けたことがない痛みを感じてもらいたいと思ってTLCマッチにしました。このおもちゃで痛みを感じるのは30年でなかったと思う。僕はおもちゃを使って、秋山準を倒して、EXTREMEの景色を変えたい!」とベルト奪取宣言。そして、「皆さん! おもちゃをたくさん集めたい。力を貸してくれる方がいたら、事務所におもちゃを送ってください」とファンにさまざまなおもちゃを提供してもらえるよう訴えた。