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巨匠スコセッシ「日本の“家族”を集めた」遠藤周作の名作を映画化『沈黙〜サイレンス〜』

2016.10.23 Vol.677

 日本でも映画ファンから絶大な支持を得るマーティン・スコセッシ監督が、遠藤周作の小説を映画化。19日、都内にて記者会見を行い、その一部映像を全世界に先駆けて披露した。

 最新作『沈黙〜サイレンス〜』は、キリスト教が弾圧されていた江戸時代を舞台に、日本にやってきたポルトガル人宣教師が迫害に苦悩しながらも、信仰とは何かを求道する姿を描く。

 約15分間、4つのシーンのフッテージ映像を披露した後、万雷の拍手で迎えられたスコセッシ監督と、隠れキリシタン・キチジロー役の窪塚洋介、通辞役・浅野忠信の3人。

 監督が原作と出会ったのは1988年のこと。「黒澤明監督の『夢』に出演したのですが、ちょうど日本で撮影を行っていたときに本を読み終わりまして、映画化したいと思いましたがどうアプローチすべきか分からず、数年後に脚本を書きはじめ、2006年に書き終わりました。しかしその後、権利関係が複雑になったりして、なかなか撮影にこぎつけられなかった」と振り返った監督。「私自身がカトリックの家に育ったことも映画化したいというモチベーションの一つだったが、異なる文化の衝突というテーマに引かれた。とにかくこの作品については語り尽くせない。まずは早く皆さんに作品を見てもらわないと(笑)」と笑顔を見せた。

 オーディションを経て、それぞれの役を勝ち取ったという2人。窪塚は「役が決まったときはドッキリかと思った」、浅野も「オーディションでは本当に撮影しているかのように楽しかった」と、スコセッシ監督との仕事を終え感激の面持ち。監督も「オーディション用の映像で、窪塚さんがキチジローを力強く、正直に演じているのを見てこの人しかいないと思った。浅野さんは『アカルイミライ』や『殺し屋1』を見ていたので通辞の役にぴったりだと思った」と2人の役者を絶賛。また同作には、映画監督でもある塚本晋也やイッセー尾形らも出演しており「14歳で溝口健二の『雨月物語』をテレビで見て以来、黒澤作品はもちろん、多くの日本映画を見てきた私にとって彼らは家族のような、なじみの顔だった」と日本の俳優陣にも大満足。

 前日には第28回世界文化賞の映像・演劇部門を受賞。日本映画もまたイタリアやアメリカ映画とともに、映画監督としての基礎を作ってくれたと語る世界的巨匠が、また一つ、日本との絆を結んだ。

『沈黙〜サイレンス〜』は2017年年1月21日公開。

ブラマヨ・小杉、持ちネタ”ヒーハー!”取られる!?

2014.04.02 Vol.614

 映画『サンブンノイチ』の初日舞台挨拶が1日、都内にて行われ監督の品川ヒロシ、主演の藤原竜也ら豪華キャストが勢ぞろいした。
 同作は『ドロップ』『漫才ギャング』に続く品川監督第3作目。大金をかけて繰り広げられる悪党たちの騙し合いを描くクライムムービー。
 舞台挨拶には、品川監督、藤原に加え、小杉竜一(ブラックマヨネーズ)、田中聖、中島美嘉、窪塚洋介さん、池畑慎之介☆、赤羽健一(ジューシーズ)、さらには原作者・木下半太、主題歌を担当した→Pia-no-jaC←という総勢11名が集結。
 この日はエイプリルフールとあって、ジューシーズの赤羽がウソの“小杉”として登場。「小杉です、ヒーハー!」とあいさつとしたところで本物の小杉が現れ「おかしいでしょ!」とツッコミ。しかし共演者から笑いを取ることができず「どうですこの仲の良さ!」とヤケ気味に。さらに窪塚が「ラブ&ピース、窪塚洋介です。初日に集まっていただきましてありがとうございます。ヒーハー!!」、池畑が「池畑慎之介☆です。ピーター!!(ヒーハー風に)」と、小杉の持ちネタの“ヒーハー”で笑いを取るなど、小杉は終始イジラレまくり。
 また、田中について「聖くんはアクションシーンもすべて吹き替え無しだった」、藤原について「素晴らしい座長として頑張ってくれた」と絶賛する品川監督に、すかさず小杉が「なんで、俺には(ほめ言葉が)無いねん!」と憤慨すると、監督は「先日、竜也くん、聖くん、小杉さんの4人で飲みに行ったんですよ。僕が眠くなっちゃったら、小杉さんが先輩なのに膝で寝てええでって言ってくれて。寝ながら3人の楽しそうな声を聞いていたら、このまま死んでも幸せかな~って思いましたよ」と“ちょっといい話”を披露。互いにイジり合いながらも、仲の良いチームだったことをうかがわせる舞台挨拶となった。
 映画は現在公開中。

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