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JリーグMVPに川崎の中村憲剛。36歳史上最年長

2016.12.23 Vol.681

 サッカーJリーグの年間表彰式「Jリーグ・アウオーズ」(20日、横浜アリーナ)が開かれ、川崎の中村憲剛(36)が最優秀選手賞(MVP)を受賞した。36歳でのMVPは史上最年長。これまでの記録は2013年に受賞した中村俊輔(横浜M)の35歳。

 川崎は年間勝ち点2位でチャンピオンシップクライマックスシリーズに進出したが、準決勝で鹿島に敗れ、優勝を逃した。中村はシーズン31試合9得点と活躍。また正確無比なパスと豊富な運動量で、クラブ史上最多の勝ち点72を積み重ねたチームの中心に君臨。数字以上の存在感だった。

 J1王者以外からの受賞は2013年の中村以来となる。

 中村は「多少驚きはあった。久しぶりにサッカーを楽しめたシーズン。1年の頑張りが評価された」と喜びを口にした。

中学3年の久保建英がJリーグ最年少出場記録更新

2016.11.12 Vol.678

 サッカーJリーグFC東京のユースに所属する中学3年、久保建英が5日、J3のAC長野パルセイロ戦(駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場)にJリーグ最年少の15歳5カ月1日で出場した。

 これまでの記録は当時J1だった東京ヴェルディの森本貴幸(川崎フロンターレ)の15歳10カ月6日。

 久保はU-16日本代表として「AFC U-16選手権インド2016」(9月15日?10月2日)に参加。大会得点ランキング2位となる4得点をあげるなど、日本の2大会ぶり8回目の「2017 FIFA U-17ワールドカップ(W杯)」出場へ大きく貢献したばかり。

 そのJデビュー戦とあって、J3では異例の7653人の観客が訪れた。

 しかし久保は0?2の後半開始からピッチに立つも、スピードとパワーに押され、1本もシュートを打てずに1?2で敗れた。

 試合後、久保は「100点満点で言ったら20か15点」と自己採点。「パスが早くてあたふたした」「高いレベルと自分にどれだけ差があるか知る機会になった」などと、冷静に振り返ったが、スルーパスや鋭いドリブルからのクロスなど、才能の片鱗を見せるたびに拍手と歓声がわき起こった。

 バルセロナ(スペイン)の下部組織を経験。この試合限定の「マッチ・スポンサー」が付くなどスター性十分だが、あまりのフィーバーぶりに「今は、まだ、あまり注目してほしくない」とちらりと本音をのぞかせる場面もあった。

ついにJリーグも仲間入り!『FIFA 17』

2016.09.26 Vol.675

 スタジアムにいるような迫力でゲームを楽しめることで世界各地で人気のゲーム『FIFA』シリーズの最新作がいよいよ発売だ。

 今作も注目ポイントがたくさんあるが、中でも興奮度をマックスにしてくれるのが、ついにJリーグが収録されたこと。ヨーロッパの主要リーグとそこで戦うビッグリーグ、そしてJリーグのクラブの対戦、そこに所属する選手たちの移籍が可能になる。

 またストーリーモードの導入とこれまでにない楽しみ方もできる。このモードでは、プレーヤーはプレミアリーグの期待の星としてプレーするほか、ピッチの内外でいろいろな出来事があり、ドラマティックに展開していくという。

 もちろん、試合中のほか、ゲームをスタートさせた瞬間から映像や音声は迫力たっぷりで、自然とゲームのなかにのめりこんでいくこと間違いなしだ。

 シーズンごとに新しい衝撃と感動を与えてくれるサッカー。まずは、本ゲームで味わってみては?

Jリーグ放送権売却 10年総額2100億円

2016.07.22 Vol.671

 

 Jリーグは20日、2017年以降の放送権について、英国の動画配信大手、パフォーム・グループと、10年間の長期契約を結ぶことで合意したと発表した。放送権料は総額約2100億円。スカパーJSATなどと結ぶ現行の年推定約50億円から大幅増となり、Jリーグによると、日本のスポーツ放送権料で過去最高額となる。

 パフォームでは、スポーツの新規動画配信サービス「DAZN(ダ・ゾーン)」でJ1、J2、J3のリーグ戦全試合を生中継し、スマートフォンなどで定額で視聴できるようにする。地上波やBS放送については、今後協議する。今季で契約が満了するスカパーは、パフォームからサブライセンスを取得して放送する可能性がある。

〈JリーグCS〉第2ステージ覇者で年間勝ち点1位の広島が優勝

2015.12.12 Vol.656

 ホームアンドアウェー方式によるサッカーJリーグのチャンピオンシップ(CS)決勝が2日(大阪・万博記念競技場)と5日(エディオンスタジアム広島)の日程で行われ、第2ステージ覇者の広島が年間勝ち点3位のG大阪に1勝1分けの2試合合計4−3で、3度目のリーグ優勝を果たした。

 今年から導入されたCSへの参加条件は第1ステージおよび第2ステージを通算した年間勝点1位、2位および3位のチームと、各ステージの優勝チームというもの。準決勝で第1ステージ優勝で年間勝ち点2位の浦和と年間勝ち点3位のG大阪が対戦。G大阪が3−1で勝ち上がり、第2ステージ優勝で年間勝ち点1位の広島と決勝で対戦した。

 第1戦は1−1の同点から後半36分にG大阪の今野がゴールを決めて勝ち越したが、広島はロスタイムに佐々木が頭で決めて同点にすると、その直後に柏がゴール前のこぼれ球を右足で豪快に決め、3−2で劇的な逆転勝利を収めた。

 アウェーでの勝利という優位な立場で臨んだ第2戦。広島は前半27分にG大阪の今野に先制点を許す苦しい流れだったが、後半12分にリーグ戦と同じように佐藤と交代する“必勝パターン”で浅野を、後半20分には柏を投入。同31分に柏の右クロスを浅野が頭で合わせ値千金の同点ゴールを奪った。

 広島の森保監督は就任4年目で3度目のリーグ制覇。開幕前には昨季の攻撃を支えた高萩(FCソウル)と石原(浦和)が移籍し、戦力ダウンが不安視されたが、リーグ戦で失点は最少の30、得点は最多の73と安定した強さを発揮した。

 空席となったワントップを張る佐藤の後方に控える「2シャドー」で、徳島から期限付き加入したドウグラス、2年目の柴崎が活躍。プロ3年目の浅野、野津田も大きな成長を見せるなど、的確な補強と若手を伸ばす指導力など、森保監督の手腕が光った。

 また毎年さまざまなドラマが繰り広げられる「J1昇格プレーオフ」。その決勝が2日、J2で3位の福岡と4位のC大阪の間で行われ1−1の引き分け。規定により福岡が2011年以来、5シーズンぶりのJ1昇格を決めた。

サッカー日本代表のアギーレ新監督「すべての選手にドアは開いている」

2014.08.11 Vol.623

 サッカー日本代表の新監督に就任したハビエル・アギーレ監督が11日来日し、都内のホテルで来日会見を行った。
 会見には日本サッカー協会の大仁邦弥会長、原博実専務理事兼技術委員長、アギーレ監督が登壇した。
 アギーレ監督は代表監督就任について「実は南アフリカのW杯が終わった時に一度声をかけていただきましたが、その時は個人的な事情で受けることができなかった。しかしその後も日本サッカー協会の方とは連絡を取っていた。そしてブラジルのW杯が終わった時に再度アプローチがあり、今回合意に至りました」と挨拶。その後の質疑応答では「オファーが“ロシアのW杯を目指したい” という真摯な内容だったので魅力を感じた。4年前にも声をかけていただいたが、その4年後にまた声をかけていただいたということは、真面目に考えて私にオファーを掛けてくれていると感じた」と就任へ至る思いを語った。
 気になる選手選考については「とにかく将来性のある選手を呼びたい。代表チームに入ることに意欲的な選手、国を背負ってプレーする気持ちを持っている選手。自分個人ではなくチームとしてのプレーができる、試合に貢献できる選手を選びたい」とした。具体的な選考過程に関しては「とにかく実際に見るということを重要視したい。国内外でプレーしているすべての選手にドアは開いている。試合中だけでなくそれ以外の時間帯でもどのような行動を取るかということも含めて見ていきたいと思っている」と語った。また「できるだけ数多くのJリーグの試合を見たい」とも語っており、ザッケローニ前監督の時はなかなか声がかからなかったJリーグの選手にも大きくチャンスが広がった印象だ。
 アギーレ監督の初陣は9月5日の札幌ドームのウルグアイ代表との一戦となる。

サプライズ選出の大久保「Jリーグで結果を出したのがすべて」

2014.05.23 Vol.618

 今回のW杯のメンバー発表で最もサプライズだったのはFWの大久保嘉人(川崎)の選出だ。

 大久保について会見でザッケローニ監督は「非常に経験があり、嗅覚があり、どこにいったらチャンスがもらえるのかどうか分かっている選手。そういう意味では、それ以外の選手たちを成長させることが大切だとこれまで考えていたが、そういった計算のできる選手がチームに何を与えてくれるのか、そういうアイデアもこれまで持ち続けてきた」と語った。

 大久保にはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のために東京・羽田空港へと向かうバスの中で朗報が届いた。2012年2月以来、2年3カ月ぶりの代表復帰だった。

 空港で会見し、「Jリーグで結果を出したのがすべて」と胸を張った。そして「サプライズで選ばれたのだから、もっともっと頑張らないといけない」と自分が置かれている立場を冷静に受け止め、ブラジルでの活躍を誓った。

 13日には23人に加え、7人の予備登録メンバーを発表。MF中村憲剛(川崎)FW豊田陽平(鳥栖)らが選ばれた。23人に負傷など不測の事態が起きた場合、優先的に入れ替えられる位置づけになる。

 また国内、米国での事前合宿には練習要員として、2020年東京五輪を目指す坂井大将(大分U−18)杉森考起(名古屋U−18)の2人を帯同することも合わせて発表された。

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