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大将戦で古宮晴が判定勝ちも「全然自分の実力が出せなくて悔しい」【4・4 KHAOS.10】

2020.04.05 Vol.Web Original

K-1選抜の目黒と互いに一歩も引かない蹴り合い殴り合い

「KHAOS.10」(4月4日、東京・新宿FACE)で行われた「K-1選抜vs格闘代理戦争」の大将戦で古宮晴(昇龍會)が目黒翔大(優弥道場)を3-0の判定で破り、プロデビュー戦を飾った。

 古宮は格闘代理戦争で佐藤嘉洋、城戸康裕、梶原龍児が監督を務めた「SKR連合」で出場。1回戦で3人抜きを行うなどして一気に注目を集める存在となり、今回、メインを任せられた。

 対する目黒も一つ前の格闘代理戦争の卒業生。プロでも1勝(1KO)1敗の戦績を残しており、ここはステップアップの大きなチャンスとなった。

 試合は1Rから互いに一歩も引かない打ち合いを展開する。

 サウスポーの目黒に対し、古宮は左に回ってチャンスをうかがう。目黒がコーナーに詰めても古宮は足を使って回って回避。前蹴りに右のミドルとハイで目黒を攻め込んでいく。目黒はプレッシャーをかけて距離を詰めてボディーストレート。

 この時、古宮の口からマウスピースが出かかった。古宮は3Rにも打ち合いの中でマウスピースを吐き出したのだが、試合後の会見で「マウスピースが合っていなかった」と明かしたように特にダメージからのものではなかったよう。

「格闘代理戦争」でブレイクの古宮晴がデビュー戦「熱い試合をカメラの向こうに見せられるように頑張りたい」【4・4 KHAOS.10】

2020.04.03 Vol.Web Original

「K-1選抜vs格闘代理戦争」のメインで対戦

 昨年秋から今年の初頭にかけて放送されたAbemaTVの格闘ドキュメンタリー「格闘代理戦争 K-1 FINAL WAR」で活躍した古宮晴(昇龍會)が「KHAOS.10」(4月4日、東京・新宿FACE)でプロデビュー戦に臨む。

 古宮は格闘代理戦争で佐藤嘉洋、城戸康裕、梶原龍児が監督を務めた「SKR連合」で出場。他のチームと違い、直前までメンバーが明かされないという異色のチームではあったが、1回戦で魔裟斗率いる「魔裟斗軍」にまさかの完勝。準決勝でも皇治率いる「皇治軍団」を破り、決勝進出。決勝でゲーオ・ウィラサクレック率いる「ゲーオーズ」に敗れたものの、今シーズンの格闘代理戦争を大きく盛り上げた。

 その中でも、古宮は耳が聞こえないというハンディを抱えながらも、1回戦では先鋒で3人抜き、準決勝は大将で2連勝と大活躍。決勝も大将で出場し、相手の先鋒に2人抜きをされ絶体絶命の展開で登場し、1人倒したものの中堅に敗れ力尽きたが、敢闘賞を受賞した。

 今回のKHAOSは「K-1選抜vs格闘代理戦争」をテーマに行われ、古宮は格闘代理戦争チームの大将としてメインで目黒翔大(優弥道場)と対戦する。

RIZINの榊原CEO「K-1だけが非難されるのはおかしいと思った」

2020.04.02 Vol.Web Original

行政による損失補填のない中止要請に疑問呈する

 RIZINの榊原信行CEOが4月2日、YouTubeで会見を行った。

 これは新型コロナウイルス感染拡大防止のための措置で、会見では「残念ではあるが観客の皆さんの安全を担保できる状況にない。そして選手、関係者の安全も自信をもって言える状況ではない」として4月19日に予定されていた「RIZIN.22」(神奈川・横浜アリーナ)の中止を発表した。

 榊原CEOは会見の中で3月22日にさいたまスーパーアリーナで年間最大のビッグイベント「K’FESTA.3」を開催したK-1にも触れ、「主催者として批判を受けることもたくさんあったと思う。他人事とは思えなくて、自分たちがその立場だったらどうしたかなと考えさせられた社会的な現象となった。個人的にはやるべきタイミングではないと思うが、プロモーター、主催者としては僕もやっていた可能性がある」などと振り返り「あのタイミングで辞めるというのは経済的な負担が大きい。なんの保証もない中で、主催者が億単位の負債を全部引き受けて、やめるという決断は民間の企業の中だけでは判断できない。そこは国の支援とか、辞めることを要請するのであれば、それに基づくバックアップを提案してくれないと。その分の経済的損失を補えるだけの穴埋めがなければなかなかやめるという決断はできない。そういう側面があるので、僕は一概にはK-1だけが非難されるのはおかしいと思った。断腸の思いでの決断だったと思う」などと語った。

 そして「ただRIZINだったら、どれだけマイナスになったとしても、それでRIZINがつぶれても開催できなかったかなと思う。自分自身の判断だけではなく放送局、スポンサーなどの社会的な意見を聞いてやめざるを得なかったかなとは思う。そういう苦しい判断は格闘技界というかスポーツ界だけに起きているのではなく、皆さんの日々の仕事の中でも起こっていると思う。ここで国がしっかり支援をしてほしいと思うが、ともに苦難を乗り越えて未来に進めたらなと思う。明けない夜はない。必ず夜明けは来る」などとこれまでも問題となっているイベントの中止や飲食店の営業の自粛を要請されるものの、金銭的な保証はないという現状に疑問を呈した。

初防衛に成功のK-Jeeがフィニッシュの左ボディーを解説【3・28 Krush.112】

2020.03.29 Vol.Web Original

加藤の試合後のコメントに“パワーの問題ではない”とアンサー

「Krush.112」(3月28日、東京・後楽園ホール)の一夜明け会見が3月29日、都内で行われた。

 メインで行われたKrushクルーザー級タイトルマッチで加藤久輝(ALIVE)を相手に初防衛を果たしたK-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)が登壇した。

 K-Jeeは昨年12月のK-1名古屋大会で対戦し、KO負けを喫しており、今回は初防衛戦であり、リベンジマッチでもあった。

 K-Jeeは「自分が得意なパターンの近い距離で前に出て行く前に(前回は)強い攻撃で跳ね返されていたので、あの形にもっていってコンビネーションを出したかった。流れの中で出して思いのほかタイミングがよくて効いてくれたって感じだった」などと試合を振り返った。フィニッシュの左ボディーブローについては「あの時は加藤選手の立ち方が凄く悪くてバランスが悪かった。なのでディフェンスできる状態ではなかった。あのパターンは得意とするパターンですね」と左ボディーブローでのフィニッシュを振り返った。

 加藤が試合後の会見で「K-Jee選手のパワーが3カ月であんなに上がっているとは思わなかった」と敗因を語ったのだがK-Jeeは「(前回は)正面からそんなにぶつかっていなかったので、特にパワーを使っていた試合展開ではなかった」としたうえで「前回もコンディションは良かった。ただ面食らった感じ。最初に“パワーがあるな”とびっくりして、相手のポジションで試合をしてしまった。相手が戦いやすいパターンだったので、そのまま持っていかれてしまった。それで相手はいいパフォーマンスができて実力差があると思ったんでしょう。今回は相手がうまく実力を出せなかったので、“こんなに実力差がつくなんて!”みたいに思ったんじゃないですか」などと解説した。

「格闘代理戦争」卒業生の松本日向と橋本実生がともにプロ初のKO勝ち【3・28 Krush.112】

2020.03.29 Vol.Web Original

松本が橋本に2連続判定勝ち

 2019年にAbema TVで放送された格闘リアリティー番組「格闘代理戦争 4 th season」で活躍した松本日向(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)と橋本実生(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が「Krush.112」(3月28日、東京・後楽園ホール)でともにKO勝ちを収めた。

 2人は昨年9月の「KHAOS.9」で行われた「K-1選抜vs格闘代理戦争・7対7全面対抗戦」でプロデビュー。松本がK-1選抜、橋本が格闘代理戦争の大将としてメインで対戦し、延長の末、判定で松本が勝利を挙げた。そして2人は12月のK-1名古屋大会の本戦で再戦を行い、ここでも延長の末、松本が判定勝ちで対橋本2連勝を果たした。

 そして互いに今大会でプロ3戦目を戦うこととなったのだが、当初、橋本の試合はプレリミナリーファイトに組まれるなど、この2試合で2人の立場は残酷なまでに対照的なものとなった。

吉岡ビギンが前王者・晃貴から4つのダウンを奪い圧勝【3・28 Krush.112】

2020.03.29 Vol.Web Original

左の三日月蹴りで晃貴の右わき腹を破壊

「Krush.112」(3月28日、東京・後楽園ホール)の第6試合で行われたバンタム級戦で前王者の晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と吉岡ビギン(team ALL-WIN)が対戦した。

 晃貴は昨年1月に萩原秀斗を破り王座を獲得。隼也ウィラサクレックを相手に防衛を果たし、6月には念願のK-1参戦を果たし「スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント」に出場するがサンベル・ババヤンにダウンを奪われ判定負け。再起を期した昨年11月の2度目の防衛戦で佐々木洵樹に敗れ、王座陥落。2019年は天国と地獄を味わった1年となった。今回は2連敗からの再起戦となった。

 対する吉岡は昨年11月のKrush大阪大会でK-1グループ初参戦。そこで実力者の蒼士を激闘の末に判定で退け、今回、前王者との対戦というビッグチャンスをつかんだ。

 試合は1R序盤からともに前に出て打ち合う展開に。吉岡はジムの先輩である安保瑠輝也を思わせる二段蹴りを見せるなど伸び伸びとした戦いっぷり。そして左の三日月蹴りが晃貴の右わき腹をとらえると、晃貴はうずくまってダウン。立ち上がった晃貴が反撃するも、右わき腹に大きなダメージを食らったのは明らかで右のガードが下がり気味。吉岡はなおも三日月蹴りを放ち続け2度目のダウンを奪う。

K-Jeeが1RKOで加藤にリベンジ&初防衛に成功【3・28 Krush.112】

2020.03.29 Vol.Web Original

強烈な左ボディーフックに加藤は立てず

「Krush.112」(3月28日、東京・後楽園ホール)のメインで行われたKrushクルーザー級タイトルマッチで王者K-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)が加藤久輝(ALIVE)を相手に初防衛戦に臨み、1R2分11秒、KOで初防衛に成功した。

 K-Jeeは昨年12月のK-1名古屋大会で加藤にKO負けを喫しており、初防衛とともにリベンジに成功した。

 1R、加藤の周りを時計回りに回るK-Jeeに加藤が強烈な左ストレート。さらに一気に前に出てパンチの連打を浴びせ、K-Jeeがバランスを崩し倒れるも、スリップダウンの判定。

 K-Jeeもカウンターの右ストレートで反撃。距離を詰めての左ボディーで加藤の動きが鈍る。勝機とみたK-Jeeが追撃の右ストレートから左のボディーフックを放つと加藤は右わき腹を押さえ、苦悶の表情でダウン。ダメージが大きく立ち上がることができず、K-Jeeが1RKOでリベンジを果たした。

無観客試合にK-Jee「テレビの向こうで見ている人の心に刺さるような試合をする」【3・28 Krush.112】

2020.03.27 Vol.Web Original

加藤久輝を相手にKrush クルーザー級王座の初防衛戦

「Krush.112」(3月28日、東京・後楽園ホール)の前日計量と会見が3月27日、都内で開催された。

 メインで行われる「Krush クルーザー級タイトルマッチ」に出場する王者・K-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)と挑戦者・加藤久輝(ALIVE)はともに1回目の計量で規定体重をパスした。

 2人は昨年12月のK-1名古屋大会で対戦し、加藤が2R1分17秒でKO勝ちを収めており、K-Jeeにとっては初防衛戦ではあるが、リベンジマッチでもある。

 計量後の会見で加藤が「いろいろなことがありましたが、明日、無事にタイトルマッチができるのでうれしい。3カ月くらいしっかり練習してきたので、いいパフォーマンスを見せたい」と言えばK-Jeeは「Krushに初めて出たのは6年前。そこから格闘技に本気で打ち込むようになって、去年やっとベルトが獲れた。Krushで実力をつけて来た。実力があるとはいえKrush初登場の選手にこのベルトを渡すわけにはいかない。しっかりとリベンジと防衛をしたい」とKrush王座への特別な思いを明かした。

 3カ月という短いスパンでの再戦となるが加藤は「僕はキックボクシングをずっとやっていたわけではないので日々変化を目指して練習している。前回よりも新しい自分を見せられると信じているし、周りからも“変わったね”とよく言われるので、新しいレベルの高いパフォーマンスを出せると思う」などと話した。加藤はもともとは総合格闘家でキックボクシングのキャリアはまだ6戦とあって、自らの伸びしろを強調した。

木村ミノルが「グレゴリアン、アラゾフとも全然やりますよ!」【K-1】

2020.03.23 Vol.Web Original

トーナメントを振り返り「昨日は1日中ゾーンの中にいた」

「K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K’FESTA.3~」(3月22日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ メインアリーナ)の一夜明け会見が3月23日、都内で開催された。

「K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」で優勝し、悲願のK-1王座を獲得した木村“フィリップ”ミノルが(ブラジル/K-1ジム五反田チームキングス)が出席した。

 木村は「昨日はむちゃくちゃ調子がよくて、1日中ゾーンの中にいた感じ。試合についてはどうやったら倒せるかとか、ファーストコンタクトでそれが読み取れるように全試合なっていたので自分を信じられました。昨日は特に」と前日を振り返った。

 トーナメントについては「運的な要素も全部僕のほうに来ていたと思うし、環境的にも状況的にも(優勝を)獲りやすいようになっていた。みんながダメージが溜まっているのも見ていたし、僕はサクッと勝つことが多かったので、それがトーナメントではめちゃくちゃデカい」、3試合の中では「海斗選手との試合が一番緊張感や怖いという気持ちがあった。その後は全部楽でした」などと振り返った。

 今後については「このベルトを持っていた王者たちはだいぶ強いし、偉大な選手たちなので、それに並ぶではないが、価値を落とさないためにも、このベルトを守るといった任務は果たしていかないといけないのかなとは思っている」などと前日の試合後の会見では「スーパー・ウェルター級にはそこまでこだわりはない」と言っていたのだが、一晩経って微妙な心境の変化があったよう。

武尊が前日のリング上での発言の主旨を語る【K-1】

2020.03.23 Vol.Web Original

「団体ではなく競技として格闘技全体でパワーを与えて行けたら」

「K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K’FESTA.3~」(3月22日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ メインアリーナ)の一夜明け会見が3月23日、都内で開催された。

 セミファイナルでペッダム・ペットギャットペット(タイ/ペットギャットペットジム)を2RKOで下したK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者の武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が出席した。

 武尊は「K-1の1年に1度のビッグマッチでダブルタイトルマッチを行うことはできなかったが2年連続でムエタイのトップファイターと戦うことができて、すごくいい経験になった」と試合を振り返った。

 試合後のリングでは涙まじりに「こういう時だからこそ格闘技がみんなにパワーを与えると思うので、団体とか関係なく日本中、世界中をもっと元気にしていきたい。必ずでかい大会をやります。その時はK-1とか他団体とか関係なくみんなで応援してもらって、みんなでパワーをもらってください」などと観客に呼びかけた。

 この発言については「昨日、リングで“格闘技最高”と言わせてもらったんですが、今までずっと言われてきた試合のこともあるし、プラス今回は日本ばかりではなく世界中でこういう状況になっているなかで、格闘技というものは人にパワーを与えられるスポーツだと思う。K-1とか団体ということではなく、競技として格闘技全体でパワーを与えて行けたらいいなと思って言わせてもらった。僕はK-1代表ということは変わらないし、K-1を背負って戦うということも変わらない。その立場としてその試合を実現させることが僕がやってきたことの証明だと思う。そのために僕がやることはたくさんあると思うので、それを全力でやっていくだけかなと思う。それは今までと変わらずという感じです」と語った。

安保瑠輝也が不可思との激闘制し2度目の防衛【3・22 K’FESTA.3】

2020.03.23 Vol.Web Original

1R終了間際に右ストレートで安保がダウン奪う

「K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K’FESTA.3~」(3月22日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ メインアリーナ)で行われた「K-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチ」で王者・安保瑠輝也が不可思を相手に2度目の防衛戦に臨んだ。

 試合は1R早々に安保がその代名詞である二段蹴りを見せるが、戦前、「警戒する技」と語っていた不可思は当てさせない。

 その後、安保のローが不可思の下腹部付近をかすめ、これで不可思のファールカップがずれてしまい、やや長めのインターバルが取られる。

 再開後、安保のハイをガードした不可思だが、安保は飛びヒザからそのまま右フック。そして胴回し回転蹴りとつなぐと不可思はぐらり。残り10秒の時点で安保が右ストレートをクリーンヒット。ふらついた不可思に追撃の右ストレートで安保がダウンを奪う。

 2Rになると不可思が距離を詰め打ち合いに持ち込む。応じた安保だったが、クリンチで攻撃をしのぐ場面が目立ってくる。2人にホールディングの注意が出るが、その後も不可思の突進は続く。

 安保も2R以降、クリンチでしのぎながらも随所で威力のあるパンチ、キックは当てているのだが、3Rも不可思のプレッシャーは止まらない。しかしなかなか決定打を放つことはできず、3Rが終了。

 安保が1Rのダウンがものをいい、3-0の判定で2度目の防衛を果たした。

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