7・30 RIZIN 野沢直子の娘、真珠がデビュー戦で一本勝ち
真珠はここから鮮やかな腕十字を決めた(写真・小黒冴夏)
打撃だけじゃない! 柔術テクニックを披露
「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント 1st ROUND -夏の陣-」(7月30日、さいたまスーパーアリーナ)でタレント・野沢直子の長女、真珠・野沢オークライヤーが1R1分50秒、腕十字固めでアメリカのシーナ・スターを破り、デビュー戦を勝利で飾った。

 序盤から右ミドル、パンチ、ヒザ蹴りと打撃で前に出る真珠だが、距離が詰まったところで組み付くとバックを取り、リフトしてテイクダウンに成功。バックキープからマウントに移行し強烈なヒジ打ちを何度も落とし、パウンド、鉄槌。やおら左足をスターののど元に差し込んでフットチョークの体勢から鉄槌、パウンドを落とし続け、最後は腕十字に移行し一本勝ちを収めた。

 公開練習で空手をベースとした強力な打撃、そしてバレエ経験を生かしたしなやかな回転技の打撃を見せた真珠。誰もが打撃での決着を予想していたが、RENAのMMAデビュー戦を思わせる想定外の動きを見せ、ファンをうならせた。

 真珠は試合後のリングで「私は格闘技が、日本の格闘技が世界で(一番)大好きです。本当に最高です。これからもよろしくお願いします」と挨拶。

 試合後の会見ではフィニッシュが関節技になったことについて「私は立ったままいきたかったんですけど、そこでチャンスがあったので柔術とかグラップリングも練習していたので。ゲームプランとは違いました(笑)。自分としてはクリーンな打撃で勝ちたかったです。ただゴングが鳴ってから最初の1~2分は興奮してしまって、スローダウンしようと思いながらやったんですけれど、グラップリングがうまくいきましたけど、本当はラッシュしてスタンディングで勝ちたかったと思っています」と話した。そして今後については「今年4試合目になるんですけど、常にアクティブでいたいと思っていますので、明日オファーしてくれるならいつでもやりますよ」と話した。
悲願のMMA初勝利に満面の笑みの美憂(写真・小黒冴夏)
美憂は女子トーナメント参戦に名乗り
 昨年の総合格闘技デビュー以来2連敗中の山本美憂がキャシー・ロブを判定で破り、待望の初勝利を挙げた。

 美憂はここ2戦、得意のタックルでポジションをキープしながらも極めきれず、関節技で逆転負けを食らうという悪循環が続いていた。この日も難なくテイクダウンを奪い、上のポジションから強烈なパウンドを落とす美憂だが、ロブは下から腕十字を取りに行く動きを見せる。前戦までの美憂だったら、無理に脱出を図りかえってポジションを悪くしてしまうところ。今回はじっくり構え、しのぎ切るとパウンドに鉄槌でロブを削っていく。2Rにはサイドをキープしヒザを顔面に叩き込むなど試合は完全に美憂のペース。3Rもロブの飛びつき腕十字を不発に終わらせるとパンチの連打からテイクダウン。パウンド、サイドを取ってはヒザと攻撃の手を緩めない。このラウンドはガード状態のロブの足が上がってくるや体を離しスタンドに戻し、仕切り直してはまたタックルでテイクダウンの体勢に戻すなどタックルという絶対的な武器を存分に生かした戦いっぷりを見せ、急速な進化を見せた。

 試合後、美憂は「やっと勝ちました。やっと皆さんの声援に応えることができました。今日勝ったので、ぜひ女子トーナメントに参加してRENAさんと闘いたいと思います。みなさん、ありがとう。愛してます」と10月大会から始まる女子トーナメントへの参戦をアピールした。
最後の最後に腕十字を決めたKINGレイナだったが、惜しくもゴング(写真・小黒冴夏)
KINGレイナは判定勝ち後、高田本部長にカステラの付け届け
 フジテレビの格闘技情報番組「FUJIYAMA FIGHT CLUB」内の「誰がギャビを殺るのか」ですっかりお茶の間人気が定着した感のある、ギャビ・ガルシアをめぐる女子重量級。この日はKINGレイナとギャビが明暗を分けた。

 レイナは2015年の大みそかにギャビと対戦したアメリカのプロレスラー、レイディー・タパと対戦。身長で20センチ、体重で13キロ差のタパを相手にレイナは1R開始から、いきなり左のハイキックを放つなど打撃で真っ向勝負に出る。しかしギャビをダウンさせたタパのパンチの圧力は凄まじい。何度かパンチを食らいひやりとさせられたレイナだったが、ダメージを負った様子も見せず、打撃を繰り出す。しかしさすがにこのままでは倒せないとみたか、終盤には組み付き、テイクダウンを奪うとマウントからパウンドの連打でタパを追い込み、アームロックを仕掛けたところでゴング。

 レイナは2Rも序盤は打撃で勝負。しかしレイナのローにタパが右ストレートを合わせクリーンヒットさせるなどやはり打撃ではタパが有利。このラウンドも終盤はテイクダウンを奪い、サイドポジションからヒザを顔面にぶち込むなど、主導権を取り返す。

 大会前の公開練習で“キングフック”でのKOを宣言したレイナは3Rも打撃からスタート。しかしタパはレイナのローに左フックを合わせ、アッパーの追撃。ひやりとさせられたレイナは打撃では倒せないとみるや、またしてもテイクダウンからパウンド、ヒザ蹴りとたたみかけ、残り1分を切ったところからワンチャンスで腕十字の体勢に。タパの腕が伸びたかに見えたが、ここでゴング。タパが試合中に故意にロープをつかんだことでイエローカードが提示されたこともあり、3-0の判定でレイナが勝利を収めた。

 試合後のリング上でレイナは「判定ですいません」と家来(レイナファン)を含む観客に謝罪。返す刀で「高田さん、ちょっと来てもらっていいですか?」と前回に続き高田延彦RIZIN統括本部長を呼び込み、「まだラスベガスには行かないで」(高田氏)、「どうしようかな~。考えときます」(レイナ)といったやり取りを展開。最後には「一応、RIZINに出してくれたお礼」とチュッパチャプスとKINGレイナオリジナルの文明堂のカステラを高田氏に手渡し、ツイッターでアップすることを約束させて一連のやり取りは終了。

 それにしてもあれだけタパのパンチを食らいながらもけろりと試合後のマイクパフォーマンスをやってのけるレイナのスタミナは驚異的だ。
開始早々ガグロエヴァ(左)の右フックがギャビの顔面を襲う(写真・小黒冴夏)
どうした!? ギャビは2試合連続ノーコンテスト
 一方のギャビはロシアのオクサナ・ガグロエヴァと対戦。ガグロエヴァはロシアとギリシャで何度もボクシングのチャンピオンに輝くなど、ボクシング仕込みの強烈なパンチが武器。ゴングと同時にガグロエヴァが右フックを放つがギャビはオープンフィンガーで両手を前に突き出し防御。このギャビの指がサミングの形でガグロエヴァの右目に入り試合が中断。ドクターチェックが入るが、続行不可能と判断され、1R14秒でノーコンテストとなった。

 ギャビは7月のシュートボクシング(SB)での薮下めぐみ戦に続き2戦続けてのノーコンテストとなった。