シンデレラ・ストーリーを実現させた次世代歌姫にインタビュー

塩ノ谷 早耶香「笑って頑張ろうって思える歌を歌いたい」

 塩ノ谷早耶香はアーティストになることを夢見た日から、熱い想いを胸に一歩ずつ進んできた女の子だ。家族の前で歌い、一人カラオケで自主練を積んできた彼女は、参加したオーディションで注目され、ついにその夢を実現。1月23日にシングル『Dear Heaven』でデビューする。

—デビューを控えて、今の気持ちは?
「一番最初にデビューができるっていうことは本当にうれしいですね。やっとたくさんの方に私の歌を聞いてもらえるんだなって。でも、同時にこれからやらなきゃいけないことも見つかってもっと頑張ろうって想いもあります」

—デビュー曲『Dear Heaven』はどんな曲?
「天国に行ってしまった大切な人への想いを胸に前に向かっていくというというストーリーを歌ったバラードです。この曲は、私がこれから歌っていきたいなと思っていた、温かくて優しくて、でも強さも感じるような曲なんです。そんな曲に、デビューで出会えて本当にうれしいですね」

—重みのある曲ですね。どのように向き合いましたか。
「天国にいる大切な人へ書いた手紙のような内容なので、主人公になりきって歌うというよりも、この手紙が届けばいいな、聞いていただける方の大切な人たちのひとりひとりにも想いが届いたらいいなという気持ちで歌っています。いつもは歌詞を読みこんで、自分のなかで登場人物の年齢とかを決めたりとか、その世界に没頭するような状況を作ったりもするんですけど、今回は少し違うアプローチでしたね」

—ところで、アーティストを志したのはいつ?
「幼稚園のころからジャズダンスを習っていたので、もともとはダンサーを目指していたんですが、中学に入って出させていただいたイベントやダンスコンクールでパフォーマンスの楽しさを知って、好きだった歌を交えてやったらもっといろんなことが伝えられるんじゃないかなと思うようになりました。とはいっても、カラオケに行って練習するとか、家族に聞いてもらったりということなので、好きなアーティストを意識して歌うような自己流の練習でした(笑)。ただ、「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 3〜For Girls〜」に参加してからはスクールでレッスンを受けられたのでそこからまた気持ちも大きく変わりましたね」

—刺激もたくさん受けたのでは?
「一番大きかったのは歌う意識を知ったことだと思います。歌うには余裕がないと歌えないって気づきました。今までは一生懸命歌うことが大事なんだって勘違いしてました。それと、同じ夢を目指している仲間と出会えたことも大きかったです。彼女たちは、オーディションで一緒になって、一緒にレッスンを受けて、同期というか、一番近いライバルで一番の心の拠りどころ。すごくいい刺激を受けています」

—最後にこれからの目標は?
「歌って、人間性がそのまま出るものだと思うので、人間的にも成長していきたいなと思います。その人が歌っているから温かい気持ちになるし、泣いていてもその人の声だから笑って頑張ろうって思える、そんな歌を歌いたいし、歌声でいろんな歌を届けられたらと思います」
(本紙・酒井紫野)

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しおのや・さやか……2011年にEXILEや三代目J Soul Brothersなどが所属する事務所LDHが主催した「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 3〜For Girls〜」でファイナリストに選出され注目を集め、翌12年の「KING RECORDS Presents Dream Vocal Audition」でグランプリの「Dream Vocalist loved by ViVi」を受賞。さらに「TOKYO GIRLS COLLECTION 2012A/W THE VOCAL AUDITION」で、最注目の次世代歌姫として選出される。1月23日にデビューシングル『Dear Heaven』(キングレコード、CD+DVD1500円・税込)をリリースする。オフィシャルサイトは(http://www.shionoya-sayaka.jphttp://www.shionoya-sayaka.jp)