2・25K-1 大雅が弘嵩破りスーパー・フェザー級王座獲得 日菜太は松倉を完封

【写真上】激闘を繰り広げた大雅(左)と弘嵩【写真下】試合後は健闘をたたえ合った(撮影・小黒冴夏)

『K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~初代ライト級王座決定トーナメント~』(2月25日、東京・国立代々木競技場第二体育館)で行われた「K-1 WORLD GP スーパー・フェザー級タイトルマッチ」で挑戦者・大雅が王者・卜部弘嵩を3R3-0の判定で破り、第3代王者となった。

 試合前から舌戦を繰り広げてきた両者は試合前のレフェリーの注意の段階から額をつけてのにらみ合いを見せる。

 ゴングが鳴ると、大雅のフットワークを使った出入りの激しい攻撃に対し、弘嵩はパンチを主体に攻撃を組み立てる。

 弘嵩の予想外の出方に序盤は戸惑った大雅だったが、2R終盤にパンチの連打で弘嵩を追い込むと3R終盤にも左ストレート、左ハイからパンチの連打。弘嵩がぐらつきロープにもたれたところでレフェリーがロープダウンを取る。大雅はラッシュをかけ今度は右フックで2度目のダウンを奪い、29-26、30-26、29-27の判定で勝利を収めた。

日菜太のミドルが松倉を襲う(撮影・小黒冴夏)

 スーパー・ウェルター級のスーパーファイトでは新生K-1初登場となる日菜太が登場。松倉信太郎と対戦した。

 こちらも戦前から舌戦を繰り広げた2人。特に松倉は「後から来ておいしいところをとろうとしている」と不快感を示し、新生k-1を背負っての出陣となった。

 しかし現在、この階級では日本トップクラスの日菜太は1Rこそやや様子見のファイトだったが、2R以降、得意の左のキックで松倉を攻め立てる。強烈な左のローを連発し、松倉の動きを止めると顔面へのパンチと、上下に攻撃を散りばめ、松倉に反撃の糸口すら与えない。

 意地でも倒れなかった松倉だが、判定は30-26、30-27、30-27と日菜太が圧倒。6月18日のさいたま大会で開催される「第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」に向け順調な滑り出しを見せた。

【写真左】野杁正明(右)はユネス・スマイリを仕留められずにこの表情【写真右】上原誠(右)はイブラヒム・エル・ボウニの前に新生K-1参戦初黒星(撮影・小黒冴夏)