「缶詰にはドラマがある!」缶詰博士・黒川勇人

 缶詰博士として、テレビや雑誌の取材、講演会、執筆などに引っ張りだこの黒川さん。きっかけはブログ。

「ライターの仕事がなくて毎日缶詰ばっかり食べていた時に、缶詰って保存料が入っていないのに、何年経っても食べられるっていうことに気がついて、色々調べ始めたら、実に奥が深くて魅力的なものだということが分かったんです。それで、メーカーさんに頼み、工場見学をさせていただき、それを2004年の6月から始めたブログに書いたところ話題になっり、じわじわとブームになった感じです」

 ブログが話題になっているのと同時に、さらにブームを後押しした出来事が。

「いなば食品というメーカーから2011年に、タイカレーの缶詰が発売され、これが大ヒットを飛ばしたんです。その人気などもあり、他のメーカーもこれまでにない画期的な缶詰を作るようになりました。さらに、2011年の東日本大震災で、缶詰に注目が集まったのも大きかったですね。缶詰って身近なものですが、実は日本の技術力も詰った素晴らしい商品なんです。それに缶詰には思わず泣いてしまうようないろんなドラマが詰まっている。それを一人でも多くの人に伝えたいですね」

 その魅力だけではなく、缶詰をひと工夫したレシピの考案なども行っている。

「例えばサバの味噌煮缶から汁を切った鯖を取り出し、背骨にそって半分に割って、お皿に盛り付けます。そこに白髪ネギを乗せ、ごま油をたらし、煎り白ごまを振りかけると、びっくりするぐらいおいしいおつまみができます。残った汁は倍の量の熱湯で割って、白髪ネギを散らし、ごまを入れる。それだけで、サバの出汁がでた極上のスープも完成です」

 おいしそう! 缶詰の奥深さをもっと知りたい人は試食付きの講演会やイベントも行っているので、ぜひ足を運んでみて!
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日本全国「ローカル缶詰」驚きの逸品36 発行:講談社、価格:840円(本体)
講演会「缶詰を考える」11月30日(土)、14時開演。八王子クリエイトホール。問い合わせ申し込みは八王子消費生活センター(TEL:042-631-5456)まで。