KEYWORDで見るニュース 2014.4.25〜2014.5.8

2030年問題
 全日本空輸や日航など国内の主な航空会社のパイロットの年齢構成は40代に偏っており、2030年前後には定年期を迎え、続々と現場を離れる。これが航空業界が抱える「2030年問題」。格安航空会社のピーチ・アビエーションが先月、機長の病欠などを理由に最大2000便超の大量欠航を発表し、人員不足の深刻さが浮き彫りになった。世界全体でもビジネスや観光などの航空需要の拡大を背景に2030年には10年の2倍以上となる約98万人のパイロットが必要になる。アジア太平洋地域では4.5倍の約23万人が必要で航空各社のパイロット争奪戦はさらに激化しそうだ。

阿呆方さん
 フジテレビ系のバラエティー番組「めちゃ×2イケてるッ!」では3日放送の番組内で、理化学研究所・小保方晴子研究ユニットリーダーをネタにしたコントを放送予定だったが、小保方氏の代理人弁護士が放送前日にフジテレビに抗議文を送付。結局、放送は見送られた。コントの中ではお笑いタレントの重盛さと美が小保方氏をパロディー化したとみられる「阿呆方さん」に扮していた。

腸内細菌叢
「食べ過ぎ」「運動不足」に続き、肥満やメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を引き起こす大きな環境要因として新たに明らかになったのが「腸内細菌叢」。
 腸内には約1000種、総重量で1キロの細菌が存在し、共生しているのだが、それらの共生関係が崩れると、肥満・メタボといった代謝性疾患やアレルギーなどの免疫疾患につながるという。
 共生関係を崩すものとしては、脂肪が多くカロリーの高い欧米型の食事、食物繊維の少ない食事が挙げられる。また同じメニューを繰り返し食べることも共生関係を崩す原因になるという。

サヨナラ振り逃げ勝ち
 5月6日にヤフオクドームで行われたソフトバンクvs日本ハム戦の9回、1死二、三塁でソフトバンクの松田が空振り三振。しかし日本ハムのピッチャー増井の投げたボールが暴投となり、三塁走者・明石が生還。ソフトバンクが2−1でサヨナラ勝ち。この「サヨナラ振り逃げ」は1994年6月にオリックスvsロッテ戦でイチローが記録して以来、20年ぶり2度目の珍事。

インターネット・エクスプローラー(IE)
 米国土安全保障省は4月28日、ハッカーに攻撃される危険性があるとして、米マイクロソフト(MS)社の閲覧ソフト「インターネット・エクスプローラー」を使用しないよう警告し、他の閲覧ソフトを使うよう呼び掛けた。見つかった欠陥は、攻撃者が用意した悪意あるサイトを開くとウイルスが入り込み、第三者にパソコンの情報が盗まれ、遠隔操作される可能性があるというもの。

美味しんぼ
 小学館発行の人気コミック誌「ビッグコミックスピリッツ」で連載中の人気マンガ『美味しんぼ』の4月22・23日合併号に掲載された「福島の真実篇」での東京電力福島第1原発など福島県を取材のため訪れた主人公・山岡士郎らが鼻血を出す描写が「風評被害を助長するのでは」とネットを中心に炎上。編集部サイドは公式サイトで見解を発表したが、騒ぎは収まらなかった。そんななか原作者の雁屋哲氏が4日、自らの見解を発表。本格的な反論は福島篇が完結してから行うことを表明した。