Krush.46 “トルネードスター”尾崎が引退

 立ち技格闘技の「Krush.46」が5日、東京・後楽園ホールで開催され、尾崎圭司の引退試合が行われた。テコンドー出身の尾崎は「トルネードスター」と称され、バックスピンキック、バックハンドブローといった華麗な回転技で立ち技格闘技で一時代を築いた選手。2003年にデビューし、2007年から「K−1 MAX」に参戦、2010年からはKrushに主戦場を移していた。

 引退試合の相手を務めたのは栗原圭佑。栗原は計量をクリアできず、ファイトマネー半分没収、減点2、グローブハンデのペナルティが課されたなかでの試合となった。尾崎は1Rに栗原の右フックでダウンを喫したが、2、3Rを制し、3−0の判定で引退試合を勝利で飾った。引退式は後日行われる。

 この日のメーンでは王者・牧平圭太vsアブデラ・エズビリの「Krush −67kg級タイトルマッチ」が行われ、牧平が3−0の判定で初防衛を果たした。

 エズビリは初代王座決定トーナメントで決勝に進出し、久保優太に敗れるも再延長戦にまで持ち込んだ強豪。1R早々、牧平はローキックに右ストレートを合わせられ、一瞬ヒヤリとする場面もあったが、左のロー、ミドルで主導権を握り、危なげなく勝利を収めた。