大晦日に五味隆典vs矢地祐介決定。那須川はキックルールでワンデイトーナメント【12・31 RIZIN】

 RIZIN FIGHTING FEDERATIONが11月29日、都内で会見を開き「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 2 nd ROUND/Final ROUND」(12月29、31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の追加対戦カードを発表した。

【写真上】フォトセッションでも五味(右)と矢地は好対照 【写真下】フェイストゥフェイスでは五味は目を合わさず。この後、握手も拒否
矢地の「この試合が決まるまで紆余曲折があった」に五味は「ガタガタ言わなくてもいいこと」

 9月の日本大会までUFCで戦っていた五味隆典が参戦。矢地祐介と5分×3R、72kg契約で対戦する。

 矢地がSNS上で五味との対戦をアピール。榊原信行RIZIN実行委員長も五味との交渉を認めていたことから成り行きが注目されていたのだが、この日ついに正式発表となった。

 矢地は「この試合が決まるまで紆余曲折があった。その中で五味選手に対してガッカリしたり、イライラした部分もあった。俺の大好きだった五味選手はこんな感じなのかとも思った。でもやっぱり五味選手は僕にとってヒーロー。中学の時に五味選手はPRIDEで暴れまわっていて、俺もこうなりたいと思って格闘技を始めたと言っても過言ではない。そんな五味選手と日本のリングで大晦日に戦えることを幸せに思うし、光栄。ただ、俺の役目はしっかり勝って、世間に、世界に、そして五味選手自身に時代は変わったということ(を教え)、世代交代(すること)。俺がエースだということを分からせたい」といつものおちゃらけモードを封印してこの試合にかける思いとこの試合の意味を語った。

 一方の五味は「…う~ん。なんだろうね。いいコンディションでやれるようにしっかり練習してきます」と言葉少なに話す。そして質疑応答では「やると決まったんだから、交渉のこととかガタガタ言わなくてもいいこと」と矢地のコメントにやや不快感ともとれる発言。そして「9月23日にUFCで試合をして、それでRIZINからオファーをいただいたのはありがたいんですけど、すぐにトップクラスの練習をできるか試してからオファーを受けないとプロじゃない。(オファーを受けるまで)時間がかかったといっても9月末に試合をしている。年間3試合やるというのもここ数年なかった」と9月以降の状況を説明したうえで「やれるうち、お話をいただけるうちに挑戦しようと思って試合を受けました」と話した。

 しかし矢地については「元気のある選手。なんで矢地君の試合がフジテレビではハイライトなのかと思っていた。時代が変わったのかと思った。真剣勝負でいい試合ができたらと思う」と高く評価しているよう。フォトセッションでのフェイストゥフェイスではほとんど視線を合わせることもなく、矢地が握手のために右手を差し出すとやんわりと拒否。“もうすでに試合は始まっている”と言わんばかりの印象を残した。

キックのトーナメントに参戦する砂辺、那須川、藤田(左から)
那須川の対戦相手は公募で決定

 すっかりRIZINの顔となった感のある那須川天心の参戦も合わせて発表された。今回は4選手の参加による「KICKワンデイトーナメント」に出場する。

 同トーナメントには那須川のほかに藤田大和、砂辺光久が参戦。1回戦は砂辺vs藤田のカードが決定。那須川の相手は12月4日まで公募される。

 那須川は「RIZINの舞台でずっと望んでいたキックルールの試合が組まれてうれしい。僕のためのトーナメントだと思っている。相手は強い選手なら誰でもいい。僕に勝ちたい、人生変えたいと思っている選手と戦いたい。他のトーナメントのメンバーの誰とやっても勝てる自信があるし、もっとレベルの高いトーナメントもやりたい。誰が相手でも1Rの1分で倒してもいい」などと話した。

 10月のRIZIN福岡大会のデビュー戦で那須川に判定負けを喫した藤田は「初めてのキックルールでの試合、初めてのトーナメントで、砂辺選手もチャンピオンということで、かなりワクワクしている。勝てば10月にMMAルールで負けた天心君へのリベンジにもつながる。どちらの試合も、ガンガンぶっ倒しにいきます」、RIZIN初参戦となる砂辺は「天心選手のためのトーナメントと思われているでしょうけど、他の3人が勝てば人生を変えるトーナメントになると思います」とそれぞれキックルールのトーナメントについては臆するところはなさそうだ。
好試合が予想される伊藤(左)と朝倉(右)
前ZST王者・伊藤がアウトサイダー出身の朝倉と対戦

 また今年4月にRIZINに初参戦を果たし、才賀紀左衛門に相手に判定勝ちを収めた前ZSTフライ級王者・伊藤盛一郎が2度目の参戦。前田日明リングス代表がプロデューサーを務める「アウトサイダー」出身で韓国のROAD FCで2勝1敗の戦績を誇る朝倉海と対戦する。

 伊藤は「去年の年末の大会はケガで出場できなかった。1年間今年の年末に向けて頑張ってきた。今回は先輩の砂辺さんも出るので、男らしい熱い試合を見せたい」、朝倉は「日本の格闘技を盛り上げるためにRIZINに来ました。プロで10戦しているが判定は1回もない。盛り上がる試合をしてきた。今回もKOで決める」とそれぞれ話した。
この日も正装の神取。この後、ギャビの写真を真っ二つにへし折った
ギャビvs神取の遺恨マッチ再び

 昨年大晦日にマッチメイクされながらも神取の練習中の怪我で流れたギャビ・ガルシアvs神取忍戦が1年越しで実現することとなった。神取は「この1年間、女子格闘技は盛り上がってきましたが、その中でもアッと驚くような試合をしてギャビを必ず倒します」と必勝宣言。この後、ギャビの「神取は対戦相手ですらない。楽にお金を稼がせてもらうビジネス相手だ」といった挑発的なコメントが読み上げられると、「そっくりそのままお返ししますよ。だいたいここ2試合、ルールも把握していない。ルールも知らないで戦うなって」と激高。

 ギャビは今年7月に参戦したシュートボクシング(SB)の「Girls S-cup 2017」では、グラウンド状態の相手に蹴りを入れてしまう反則がもとでノーコンテスト。同じく7月のRIZINでは指が相手の目に入ってしまうというアクシデントで2試合連続ノーコンテストとなっている。

 昨年は神取のピンチヒッターの堀田祐美子が秒殺され、試合後にはギャビと神取が小競り合い。そこにスターダムに参戦していた女子プロレスラーのジャジー・ガーベルトが突如乱入してギャビとの対戦をアピールするなど遺恨渦巻くカードだけに、試合まではもちろん、試合後まで目の離せないカードとなりそうだ。

 伊藤vs朝倉、ギャビvs神取の2試合は29日に行われる。
「格闘技EXPO 2017」の会見に登壇した吉澤昌、中井祐樹、榊原信行、高田延彦、佐藤ルミナ、長南亮、大沢ケンジの各氏(左から)
「格闘技EXPO」今年はサンボも参加

 またこの日は2015年から行われている「格闘技EXPO 2017」の開催も合わせて発表された。

 今年はアマチュアのMMA大会「RIZIN FF アマチュアMMA 2017」(29日)、プロアマ問わず参加可能な「RIZIN FF オープングラップリングトーナメント2017」(30日)、昨年に引き続き「RIZIN FF JIU-JITSU オープントーナメント2017」(30日)、そして今年初開催となる「第1回全日本中学生サンボ選手権大会」(29日)が行われる。

 ルール及び募集要項はRIZINのオフィシャルサイト(http://jp.rizinff.com/)で確認できる。

 また大家健率いる「ガンバレプロレス」によるプロレスの試合、護身術教室、柔術セミナー、各格闘技団体のブース、トークイベント、ステージイベントなど、昨年に引き続き多くのイベントが開催され、入場無料で楽しめる。