北別府氏と故津田氏らが野球殿堂入り

 野球殿堂入りを決める野球体育博物館の表彰委員会は13日、競技者表彰のプレーヤー表彰で、通算213勝を挙げて不動のエースとして広島を支えた北別府学(54)と、同じく広島で主に抑えとして活躍した故津田恒実の両氏を選出したと発表した。また、特別表彰にはプロアマの垣根を越えて五輪の野球日本代表編成に尽力した故長船騏郎、金属バットの安全基準をつくった元日本高野連顧問の故大本修の両氏が選ばれた。殿堂入りは計177人となった。

 北別府氏は抜群の制球力を駆使し、1982年に20勝を挙げるなど、最多勝、沢村賞をともに2度獲得。92年には球団史上初の通算200勝を達成、94年に引退した。

 津田氏は1年目の82年に先発で11勝を挙げ新人王を獲得。89年には28セーブを挙げて最優秀救援投手のタイトルを獲得するなど、直球主体の投球で「炎のストッパー」と称された。93年7月、脳腫瘍のため32歳の若さで死去した。