ヤフーとグリーが東京五輪招致公式パートナーに

 2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会は21日、会見を開き、インターネット検索サイトを運営するヤフー、ソーシャルゲーム大手のグリーの2社とオフィシャルパートナー契約を結んだと発表した。このネット業界を代表する企業とのパートナーシップにより、今後はインターネットを使った大規模なプロモーションを行っていくという。
 竹田恒和招致委理事長は「2016年の招致のときと大きく変わっているのがソーシャルメディアの発展。今回インターネットの力を大きく活用して招致のムーブメントをさらに広めて深めていきたい」と語った。
 この日は早速、2社が共同で設けた特設サイトを舞台とする『楽しい公約プロジェクト』がスタートした。
 同プロジェクトはオリンピックの日本代表や各界の著名人などが2020年の東京招致達成に願いを込めたユニークな公約を掲げたもので、パソコン、スマホなどから閲覧可能。またグリー、ツイッターフェイスブックといったSNSでフィードし、それらの公約に賛同したり、同サイト内で一般の人もオリジナルの公約を作成して投稿することができる。
 すでに猪瀬直樹東京都知事、竹田理事長、演出家のテリー伊藤、なでしこジャパンの沢穂希、女子レスリングの吉田沙保里ら多くのオリンピアンや著名人の公約が掲げられている。 会見にはこの日「招致アンバサダー」に就任した吉田も出席。自らの「東京招致できたら、8年後、止められても出ます。」という公約を発表した。
 それまで現役を続けるということ?という質問には「8年の間に結婚するかもしれないし、子供を産むかもしれませんが、復帰して絶対出たいと思っています」と語った。2020年でもまだ37歳とあって、「できないことはないと思います。出るからにはもちろん金メダルを狙います」とやる気満々だった。
 今後のスケジュールは来年1月7日にIOCに立候補ファイルを提出。その後、IOCが独自の市場調査を行い、評価委員会が日本を訪れるという。残された短い時間の中で、インターネットを使っての招致推進活動には大きな期待がかかっている。