WBC代表の侍ジャパン28人が発表

 野球の国・地域別対抗戦『第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』に出場する侍ジャパン(日本代表)のメンバー28人が20日発表された。内訳は投手13人、捕手3人、内野手7人、外野手5人。

 合宿に招集された33人のうち、山井大介、浅尾拓也(ともに中日)の2投手と村田修一(巨人)、大島洋平(中日)、聖沢諒(楽天)の野手3人が落選した。

 侍ジャパンは17日に広島と強化試合を行い0−7で敗れた。18日には西武と強化試合を行う予定だったが雨で中止に。西武戦後にメンバーを絞り込む予定だったが、先送りし急きょ20日に紅白戦を行ったうえで決定することになった。その紅白戦では、右肩に不安を抱えていた浅尾は登板を回避。山井は広島戦で“滑るボール”に対応できず2回4安打2失点。頭部死球を含め3四死球を与えるなど大乱調だった。村田は春季キャンプ中に右手中指のツメを割っており、大島は左ヒジを痛めていた。

 山本浩二監督は「攻撃面ももちろん、守りも大事。投手を含め守り、足を考えて議論した」と選考の理由を語った。

 しかし当初は抑えの筆頭候補として考えていた浅尾の落選は誤算。浅尾が外れたことで抑えは涌井、牧田、山口らを軸に調整するものとみられる。

 WBC3連覇を目指す日本の初戦は3月2日に福岡・ヤフオクドームで行われる1次ラウンド、ブラジル戦。2次ラウンドは8日から東京ドームで開催される。

第3回WBC日本代表
▽投手
涌井秀章(西武)11
能見篤史(阪神)14
沢村拓一(巨人)15
今村猛(広島)16
田中将大(楽天)17
杉内俊哉(巨人)18
前田健太(広島)20
森福允彦(ソフトバンク)21
内海哲也(巨人)26
大隣憲司(ソフトバンク)28
牧田和久(西武)35
山口鉄也(巨人)47
摂津正(ソフトバンク)50
▽捕手
相川亮二(ヤクルト)2
阿部慎之助(巨人)10
炭谷銀仁朗(西武)27
▽内野手
鳥谷敬(阪神)1
井端弘和(中日)3
松田宣浩(ソフトバンク)5
坂本勇人(巨人)6
松井稼頭央(楽天)7
稲葉篤紀(日本ハム)41
本多雄一(ソフトバンク)46
▽外野手
糸井嘉男(オリックス)9
中田翔(日本ハム)13
内川聖一(ソフトバンク)24
長野久義(巨人)34
角中勝也(ロッテ)61

※名前の後の数字は背番号