シシド・カフカ 新曲は「男性のケツを叩く」パワフルナンバー

ドラマ『ダブルス〜二人の刑事』でパワフルな歌声を聴かせる

ドラムを叩きながら歌う、シシド・カフカの新曲『キケンなふたり』が話題だ。ドラマ『ダブルス〜二人の刑事』のオープニングテーマで、本人いわく「男性のケツを叩く」パワフルなナンバー。制作にどのように臨んだのか。本人に聞いた。

——新曲は放送中のドラマ『ダブルス〜二人の刑事』(テレビ朝日系)のオープニングテーマ。このことは制作に影響を与えていますか?
「オファーをいただいたことからスタートしている曲なので、がっつりドラマに寄った曲になっています」

——ドラマのオープニングテーマは初めての経験。制作はどのように進んでいったのでしょうか。
「あらすじや細かい設定までいただいた上で、作っていきました。明確なテーマが与えられたことで、いつも以上にいろんな視点から見ることができたし、集中力が上がる状況なこともあって、わっと歌詞が書けたんですよ。完成形の歌詞は、5、6パターン書いたなかから選び抜かれたものなんです」

——5、6パターンは多く感じるんですが、それはカフカさんのスタイルなんでしょうか?
「いや、違いますね(笑)。…いつも、お腹痛いって言いながら歌詞を書いていて、そんなに書けないというか。でも、今回に関しては、それがなかったですね。やっぱりテーマがしっかりと与えられていたからできたことなのかなって思います。試行錯誤はしていますが、全体的なことではなくて、どういう言葉を使うかとか、“ダブルス”っていう言葉をどう置けばいいのかとか、シシド・カフカ的に噛み砕いた上でそれらをどうやって出すことができるのかといったこと。ドラマという大きいものがあるなかで、どれだけ、シシド・カフカとしてのインパクトを残してやれるかってところです。それと、テンポが速くて、言葉も回るような感じなので、そこはしっかり考えながら書いていきました」

——そういう意味では、挑戦が多かった曲といえそうですね。
「挑戦の1曲になったと思います。ひとつのことに対する想像力、さまざまな見方をしていったのは初めてでしたし、それ以外にも新しい経験もありましたし。歌詞を書く上では、今後、自分でテーマを与えて書くというアプローチもできるかもしれないと思います」

——力強い歌詞もさることながら、それを伝えるパワフルなボーカルも印象的です。レコーディングはいかがでしたか?
「それはですね、この曲はこれまでで一番時間がかかってしまいました。最初、感情を上手に乗せることができなくて、歌い直したりして。そういうときには、スタジオのなかで、あーっ!と大きな声で叫んだり、レコーディングとは全く違うことをしたりして仕切り直します。その結果、2人の男性のケツを叩く感じ、生ぬるいこと言ってんじゃないよという感じが出てると思います(笑)」

——さて、カップリング曲について。『月の輝きかた』はしっとりとしたラブソングで、これまでのシシド・カフカのイメージをいい意味で裏切っていると思います。
「一般的にはミディアムぐらいなんでしょうけど、私のこれまでの作品を見てみると、バラードともいえる作品になりました。ドロドロでよろしくっ!と渡された曲だったので、“光を守るだけの恋”というメモ書きからアイデアを膨らませていきました。自分から引っ張り出して切り取った部分もありますが、このドロドロな歌詞は聞いていただくみなさんがドキっとしてくれたらいいなと思っています」

——歌詞を書く上で大切にしていることは?
「あくまでもこれは私の意見、みんなはどう思う?と対話できるようなものでありたいということです。だから、聞いていただく方々がどう感じ取ってどう投げかけてくるかもそれぞれでいいと思います」

——最後に、『キケンなふたり』をカラオケで歌う上でのアドバイスをいただけますか?
「テンポの速い曲なので……ん〜、勢いまかせでいいんじゃないですか。デンジャーな感じで(笑)。男性に対するうっぷんを晴らすでもいいし、男性なら自分のケツを叩く感じでいかが」

——ありがとうございました。(本紙・酒井紫野)

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New Single『キケンなふたり』
表題曲のほか、『月の輝きかた』『ワンダーガール』、そして自身が出演するプリッツのCM曲『Hunger × Anger』の3曲を収録。さまざまなシシド・カフカを感じられる作品になっている。本人原案のジャケットにも注目だ。インペリアルレコードより発売中。初回限定盤(CD+DVD)は1500円。通常盤は1200円。ともに税込。詳細は公式サイト(http://www.shishido-kavka.com/http://www.shishido-kavka.com/)で。

シシド・カフカ『キケンなふたり』リクエスト番号 JOYSOUND 725029