ティーナ・カリーナ「聞いてくれる人に寄り添える歌を歌っていきたい」

「聞いてくれる人に寄り添える、前向きな気持ちになれる歌を歌っていきたい」

あんた』がロングヒット中のシンガー・ソングライターのティーナ・カリーナ。大阪出身の彼女が、恋人への想いを関西弁で切々と歌い上げるこの曲は、話題を呼び、今も多くの人の心を揺さぶり続けている。「当時は、関西弁で書いた唯一の歌でした。耳にする歌のほとんどが標準語なせいか、どこか歌って標準語で書くものと思っていたところがあったんですよね。今、思うと、なんでそんなふうに考えてたのかなって」

「愛してる」よりも、「めっちゃ好きやねん」と歌うのが恥ずかしかったという。その一方で、だからこそ「伝わることもある」と感じた。『あんた』は、アーティストとして何かを破る作品になった。

 ニューシングルの表題曲『あかん』もまた、関西弁で歌う。「この曲を作るにあたって、『あんた』を作ったときと似た状況を作ってみたんです。部屋で1人、得意じゃないお酒を飲んでちょっとほろ酔い気分で。それでふと浮かんできたのがサビの“あかん”でした。それが浮かんだ瞬間に、好きになっちゃだめだっていうストーリーが膨らんでいきました」

『あんた』に続き、切ないラブソング。「切ないの好きなんですよ」と、本人。さらに聞くと、前作同様、今作もまた自分の経験が下敷きになっているそうだ。でも至って本人は明るくて前向き。「ハッピーな作品も発表したいですよ! 私もいつも切ないわけではないですから(笑)」

 これまでもこれからも届けたいのは「聞いてくれる人に寄り添える歌」、そして「前向きな気持ちになれる曲」だという。彼女が積み上げていく、人生のサウンドトラック。“あんた”の傍にも置かな“あかん”。

ニューシングル『あかん』は、エピックレコード・ジャパンより5月29日(水)発売。表題曲のほか、『夏の魔法』『最後のラブソング』を収録。1223円(税込)。詳細は公式サイト(http://www.tiinakariina.net/)で。