6・22『VTJ 2nd』に高谷裕之、宇野薫、所英男が参戦

 6月22日に水道橋のTDCホールで開催される『VTJ 2nd』の記者会見が27日行われ、第2弾のカード発表が行われた。
 第1回大会に続き「JAPAN vs 北米」の対抗戦3試合が組まれ、高谷裕之、宇野薫、所英男の3選手の参戦が参戦する。
 総合の試合は昨年の大晦日以来となる高谷は「攻撃的ないい試合になりそうな相手。ヒジありのルールは久しぶり。いろいろ練習で試してみたい。大晦日にアメリカ人に負けているんで、相手は違うが借りを返すという意識はある」と勝利へのこだわりを見せた。
 対戦相手のダニエル・ロメロは高谷と同タイプのガンガン打ち合うファイトスタイル。試合は5分3Rで行われるが、1Rから一瞬たりとも目の離せない試合となる。
 元UFCファイターでもある宇野薫は日本では初めての金網での戦い。
 宇野は相手のアンソニー・アヴィラについては「若くて勢いのある厳しい選手。打撃も寝技も得意でバランスがいい」と分析。「(UFCでの)最後の試合では何もさせてもらえないでやられた印象。そこから階級を下げてチャレンジしていて、今のMMAというか金網の中で、どの程度自分ができるのかというところで、挑戦ではないが、いい試合をしたいなという思いが強いかもしれない」と雪辱を誓った。
 昨年末に行われた『VTJ 1st』ではメーンで佐藤ルミナと対戦し、秒殺勝利を飾った所は連続参戦。相手のテイラー・マコーストンは日本でもおなじみのダレン・ウエノヤマの練習パートナーを務めるグラップラー。変則的な動きも取り入れたファイトスタイルで、所とは“手の合う”相手。所は以前、ウエノヤマに勝利しており、テイラーにとってはリベンジの意味合いもある対戦。
 所は「今年で36歳。選手としてもあと何試合できるか分からない状況なんですが、その中でも自分でも伸びている、強くなっているという感覚があるので、世界に向けて挑戦したい。1つ階級を下げて、どこまでできるのだろうかということも挑戦だと思っています」と語った。囲み会見でも「北米が主流になっている格闘技界で、挑戦しないと後々後悔するんだろうなって気持ちがある」と“挑戦”という言葉を繰り返した。なお所は今回は130ポンド(59.0kg)契約での試合となる。

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 この日はマモル vs 山上幹臣の一戦も合わせて発表された。
 マモルは修斗のフェザー級とバンタム級の2階級の世界チャンピオン。山上は修斗の現世界フライ級のチャンピオン。

 マモルは現在海外に戦いの場を移し、ケージでの戦いも豊富。UFCで戦うことを目標としており、「選手として長くやっていますが、まだあきらめきれない夢もある。後輩に道を譲る気もないんで勝ちます」と語れば、山上はマモルに対しては「125ポンドで日本一の選手だと思っているので、その選手と戦えるのは光栄」と敬意を表しながらも「マモル選手を倒して上にいきたい」とこちらもUFCへの思いを語った。

 また今大会から行われるオープニングファイト4試合「川名雄生vs菅原和政」「渡部修斗vs久保慎太郎」「宍野ジョーvs澤田龍人」「ルーカス・タニvsガブリエル・ゾボ・ラビー」も発表された。渡部の父は修斗の初代ウエルター級王者・渡部優一。修斗の初期からのファンにとっては感慨深い試合となる。

 なお、『VTJ 3rd』が10月5日(土)に大田区総合体育館で開催されることが合わせて発表された。来年以降も年3回ペースで大会を開催していく意向という。