東京に「映画祭の秋」がやってくる

レア上映ありイベントあり…いつもと違う映画の楽しみ方を満喫!

 いつもと一味違う映画を楽しめる“映画祭”シーズンが今年も到来! 国内外のコメディー映画が大集結する『第6回したまちコメディ映画祭in台東』をはじめ、秋前半の注目映画祭&特集上映を紹介!

 2008年に台東区で誕生した『したまちコメディ映画祭in台東』通称・したコメは“映画”“したまち”“コメディー”を楽しむことができる、ユニークな映画祭として人気が定着。今年も、日本の喜劇発祥の地であり古き良き庶民文化が今なお残る下町・浅草と、多彩な文化施設が集まる・上野を舞台に、国内外の多彩なコメディー作品が登場する。

「かなりマニアックでレアな映画を楽しむこともできれば、特に映画に興味のない人でも楽しむことができる、ちょっと珍しい映画祭なんですよね」と映画祭スタッフ。「今年はさらに豪華なラインアップとなっています。まず、オープニングセレモニーで先行上映されるのは、第70回ベネチア国際映画祭で絶賛された園子温監督初の娯楽コメディー『地獄でなぜ悪い』です。他にも厳選したインド発コメディーもおススメですね。そしてクロージングでは、今年〈コメディ栄誉賞〉に選ばれた堺正章さんのリスペクトライブが開催されるんですが、なんと堺さん本人もライブに参加する予定なんですよ」。毎年恒例の人気企画も見逃せない。「これを見るためにしたコメに来る、というくらい人気なのが、町山智浩さんと水道橋博士さんの映画トークも楽しめる〈映画秘宝まつり〉や、日本を代表する声優陣がチャップリン映画をその場で吹き替えする〈声優口演ライブinしたコメ2013〉。どちらもこの映画祭ならではです」。ちなみに、特別招待作品を中心に注目度の高い上映・イベントは前売り券が完売続出しているので当日券を狙うべし。他にも、ハリウッドで活躍するクリーチャークリエイター・片桐裕司による映画講義や、DVDスルーされたコメディー映画を発掘する〈第2回DVDスルー・コメディ大賞〉など個性的な企画が揃う。そして、若い才能の登竜門〈短編コンペティション したまちコメディ大賞2013〉にも注目。審査員を務めるのは『鍵泥棒のメソッド』の映画監督・内田けんじ、『家族ゲーム』『夢売るふたり』のプロデュースを手掛けた佐々木史朗、イラストレーター・作 家・ミュージシャンなど多彩な活躍を続けるみうらじゅん、したコメ総合プロデューサー・いとうせいこうの4名だ。

 東京プチ観光と映画イベントを同時に楽しめるユニークな映画祭を楽しんでみては。

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今年、したコメの“コメディ栄誉賞”に選ばれた堺正章関連作を大特集(写真上『ザ・スパイダースの大進撃』©日活)。またクロージングセレモニー&イベントでは『堺正章リスペクトライブ』と題し堺をリスペクトするアーティストが大集合。しかも本人登場予定! 

『第6回したまちコメディ映画祭in台東』
【期間】9月13日(金)〜16日(月・祝)【会場】水上音楽堂 野外ステージ、東京都美術館 講堂、浅草公会堂、コシダカシアター、浅草文化観光センター【URL】http://www.shitacome.jp