ダブル世界戦 井岡と宮崎がともに2度目の防衛

 世界ボクシング協会(WBA)ダブル世界戦が11日、大阪市のボディメーカーコロシアムで開催。ライトフライ級王者の井岡一翔は同級5位のクワンタイ・シスモーゼン(タイ)を7回2分17秒、KOで下して2度目の防衛に成功、ミニマム級王者の宮崎亮は同級暫定王者のヘスス・シルベストレ(メキシコ)に2−0で判定勝ちし、2度目の防衛を果たした。

 井岡は「狙っていた」という左ボディーをねじ込むと続けざまに左フックを顔面に打ち込み、クワンタイをキャンバスに沈めた。3戦連続となるKO勝ち。

 しかし左ジャブを再三ねじ込ませた一方で、序盤からいつになくパンチをもらったことから、試合後の会見では「体と気持ちが連動するまで時間がかかった」と反省の弁が口をついた。

 陣営は次戦にも3階級制覇を見据えており、井岡も「いつでもゴーサインを出せるように準備する」と意欲を見せた。

 一方、宮崎は2Rには左まぶた、10Rには右まぶたをそれぞれバッティングで負傷。はれと流血でパンチが見えず守勢に回る場面もあったことから、試合後のリング上で「今日はダサかったですか」と観客に呼びかけた。