安倍首相が東京の安全性をアピール

プレゼンテーションは高円宮妃久子さまと佐藤選手に続いて、竹田恒和招致委員会理事長、水野正人招致委員会副理事長/専務理事、猪瀬直樹東京都知事、フリーアナウンサーの滝川クリステルさん、オリンピアンの太田雄貴選手、安倍晋三首相と8人がスピーチした。

 竹田理事長がドーピング、違法賭博、八百長行為を例に日本のクリーンさをアピールすれば、水野氏と猪瀬都知事は東京の開催能力の高さを訴える。

 滝川は日本のホスピタリティーの良さを「お・も・て・な・し」と表現。外国人にも分かりやすいように一語一語区切って発声し、同時に手を合わせるしぐさ。年末の流行語大賞にノミネートされるに違いない。

 太田選手はアスリート目線で、東京開催の素晴らしさを述べる。

 それぞれが完璧といっても過言ではないなスピーチのリレーを見せ安倍首相にバトンタッチする。

 やはり決め手となったのは首相のスピーチだ。首相は「福島についてお案じの向きには、私から保証をいたします。状況は統御されています。東京には、いかなる悪影響にしろ、これまで及ぼしたことはなく、今後とも及ぼすことはありません」と東京の安全性をアピールする。

 質疑応答では予想通り、東京電力福島第1原発の汚染水漏れ問題について質問が飛んだが、首相は「結論から申し上げれば全く問題はありません。新聞のヘッドラインではなくて事実を見ていただきたい。汚染水による影響は福島港湾内の0.3平方キロメートル範囲内で完全にブロックされている。福島の近海でモニタリングを行っており、数値は最大でもWHOの飲料水の水質ガイドラインの500分の1。これが事実です。さらに問題のないものにするために、抜本解決に向けたプログラムを私が責任を持って決定し、すでに着手をしています」と再度安全を強調した。