そのこだわりに世界も「じぇじぇじぇ」!?
日本の「食」でお・も・て・な・し

ユネスコ(国連教育科学文化機関)は4日、和食の無形文化遺産への登録を決定。今、日本の食文化に大きな注目が集まっている。昨年に比べ海外旅行者の数も大幅にアップ。日本の食のイメージだった寿司や精進料理だけでなく、ラーメンやとんかつといった庶民の味も認知度が上がっている。日本の食文化を東京で再認識した話題をお届け!

 日本各地には、まだまだ知られていないおいしいものが眠っている! 日本の各地域で作られているこだわりの食品から、日本の食ブランドを代表する究極のお土産を選び、旅のきっかけにしてもらおうという試み『世界にも通用する究極のお土産』フォーラムが11月29日、都内にて開催された。
 品評会では、700を超える中から一次審査を通過した特産品が勢ぞろい。それぞれの生産者が自慢の商品をブースに並べ、審査員やバイヤー、メディアに熱烈アピール。古くから地域に伝わる伝統的な食品から、特産品を素材に使用したもの、町おこしや地域活性化のために生まれた商品など、スイーツ、調味料、飲料と、ジャンルも多種多様。来場者たちも、それぞれのブースで生産者たちが語る商品説明に熱心に耳を傾ける。食材へのこだわり、製造の技、販売につなげる努力など、どの品にも語りつくせない背景があり、そこに日本の食文化の豊かさ、奥深さを感じることができた。参加者は一つひとつブースを巡りながら、生産者との会話や試食を楽しんだり、小分けされたお土産をもらっていた。品評会の最後には、“究極の目利き”10人の審査員により、9品の究極のお土産が選定された。秋田県・諸井醸造の『秋田しょっつる十年熟仙』に2票入ったため、予定の10品ではなく9品の選定となった。
 日本国内でもまだまだ知られていない地方の名品を探すきっかけとなりそう。
『世界にも通用する究極のお土産』http://tabicollege.jp/omiyage/


上位に選ばれたのはこのお土産!


『オイル・ルージュ』『オイル・ポニーフィッシュ』山口県・ふるさと萩食品協同組合 60637.jpg
『オイル・ルージュ』はフランス料理に使われる高級魚の近縁種で、萩の地魚・金太郎(ジャパン・ルージュ)をオイルに付け込んだもの。







『郷愁の柿』奈良県・石井物産株式会社 60638.jpg
奈良吉野地方に自生する法連坊柿の干し柿に栗あんを詰めた、雑誌やテレビなどでも紹介されている人気商品。






『秋田しょっつる十年熟仙』秋田県・諸井醸造60639.jpg
秋田の魚醤・しょっつるを10年かけて熟成。今回、2人の審査員から重複で票を獲得し注目を集めた。





『若狭の甘鯛千枚』福井県・小浜海産物株式会社 60640.jpg
小鯛ささ漬を京野菜のかぶら(千枚漬け)で包んだ冬季限定の味。新鮮で臭みのない鯛の風味が絶品。





『鮎のリエット・白熟クリーム』岐阜県・株式会社泉屋物産店 60641.jpg
鮎塩焼のほぐし身と鮎うるか、鮎脂で炒めたタマネギをブレンドしたパテと、生クリーム・サワークリームをブレンドしたクリーム。





『湖のくに生チーズケーキ』滋賀県・社会福祉法人あゆみ福祉会 60642.jpg
老舗酒造の酒粕を使った生チーズケーキ。酒粕ならではの熟成感が味わえる。おちょこを器に使っているところもユニーク。






『なると金時 おいもさん鳴門っ娘』徳島県・鳳月坊  60643.jpg
サツマイモそっくりの姿かたちをした、こだわりの和三盆を使ったお菓子。愛らしい見た目に、優しい味わいで贈り物にも人気。









『塩麹と酒粕の北海道二段仕込み』北海道・くまだ株式会社 60644.jpg
鯛や時鮭などを塩麹で一晩熟成させ、更に一晩旭川の銘酒・男山の酒粕に漬け込んだ、こだわりの粕漬け。






『T五』富山県・薄氷本舗五郎丸屋 60645.jpg
口の中で薄氷のように溶ける干菓子。塩味・苦味・酸味・甘味・滋味を、さくら・抹茶・ゆず・胡麻・和三盆の五つの風味で味わう。