KEYWORD 2013.12.20〜2013.12.27

名護市長選
 1月19日投開票の沖縄県名護市長選で、出馬表明していた島袋吉和前市長(67)が25日夜、立候補を見送った。末松文信前県議(65)と同市内で会談し、候補者一本化要請を受け入れた。末松氏は会談で、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設を「推進する」と明言した。これまでの「移設容認」という立場から、「移設推進」に踏み込むことで、「推進」を掲げてきた島袋氏に立候補辞退を求めた。

都知事選
 猪瀬直樹前知事(67)の辞職に伴う東京都知事選について、都選挙管理委員会は昨年12月25日、1月23日告示、2月9日投開票と決めた。
 自民党が12月21〜23日に都内で実施した世論調査では、舛添要一元厚生労働相とジャーナリストの池上彰さんが高い支持を集めた。またみんなの党の渡辺喜美代表が小泉純一郎元首相に立候補を打診したが小泉氏は固辞したという報道も。


韓国軍に銃弾提供

 日本政府は12月23日、治安が悪化している南スーダンで、国連平和維持活動(PKO)に参加している陸上自衛隊部隊から、銃弾1万発を国連を通じて現地の韓国軍に無償で提供したと発表。国連と韓国からの要請を受けたもので、政府は韓国軍や、その宿営地に身を寄せる避難民の安全確保のため「緊急性・人道性が高い」と判断し、PKO協力法に基づく物資協力の一環として応じた。自衛隊の銃弾が他国に提供されるのは初めて。しかし韓国外務省報道官は24日の記者会見で「追加の防護力を確保するため、国連南スーダン派遣団(UNMISS)に弾薬支援を要請し、UNMISSを通じて支援を受けたと承知している」と述べ、日本に直接要請していないと強調。日本側への謝意も示さなかった。

靖国参拝
 安倍晋三首相が政権発足から1年となる昨年12月26日、東京・九段北の靖国神社に参拝した。首相による靖国参拝は平成18年8月15日の小泉純一郎首相以来、7年4カ月ぶり。首相は第1次政権時代の不参拝について、かねて「痛恨の極み」と表明していた。首相は参拝後、記者団に「この1年の安倍政権の歩みをご報告し、二度と再び戦争の惨禍によって人々が苦しむことのない時代をつくるとの誓い、決意をお伝えするためにこの日を選んだ」と語った。首相の参拝に対し、中国、韓国の両駐日大使はそれぞれ外務省の斎木昭隆次官を訪ね、厳重抗議。在日米国大使館は「日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに、米国政府は失望している」との声明を発表した。