DANCEの道 第22回 なぜDANCEシューズというカテゴリーが無いんだろ?という想いから……

 adidasの世界初となるダンスパフォーマンスシューズ『DP.01』が6月20日に全国発売となります。このシューズは、僕が2011年から個人的に始めさせていただいた『EXILEパフォーマンス研究所』、略してE.P.Iという活動の中で生まれました。E.P.IではDANCEを科学的に研究したり、いろんなスペシャリストの方々とお話をさせていただき、そこで得た経験や知識をEXILEや後輩たちのパフォーマンス力の向上に役立てるというのが目的なのですが、遂に『adidas x E.P.I』というコラボレーションで、構想から発売まで約2年の歳月をかけ、たくさんの熱い想いが詰まった靴を形にすることができました。

 きっかけは、いろいろなスポーツを観させていただいたり、選手たちと接するなかで、バスケットボールシューズやサッカーシューズのように、なぜストリートDANCEというカテゴリーのシューズがあまりないんだろうと疑問が湧いたことです。そう思った僕はadidasジャパンの皆さんと一緒にドイツに行きました。なぜかというと、adidas本社の方たちに、自分の想いと自分の考えるストリートのDANCEシューズのあるべき形を伝えに行かせていただくためでした。

 ドイツのヘルツォという場所にあるadidas本社はadidas村と言っても過言ではないくらいに広大で自然に囲まれた場所にあり、創始者アディダスラーさんの銅像がある敷地内のグラウンドには、休み時間の社員さんたちがワークアウトしに来ていて、スポーツブランドならではの健康的な雰囲気にあふれていました。本社の建物に入ると開放的な吹き抜けと3本線が僕を迎えてくれました。

 本社の方々は日本からアスリート契約をしたアーティストが来ると聞いて、ウェルカムな対応で会議室に案内してくれて早速僕の話に耳を傾けてくれました。まずストリートダンサーの僕たちがどんな靴を履いているかをメモしながら、最高のパフォーマンスに必要な条件をインプットし始めました。英語が得意ではない僕は通訳していただきながら、EXILEがどんなDANCEをしていて、どんなシューズを求めているのかと細かい所までくまなく詰めていきます。つま先の固さ、ソールのグリップ性、軽さ、デザイン、3時間のパフォーマンスに耐えきれる耐久性など、今まで自分がEXILEとしての経験で感じたシューズへ求める機能やデザイン感を遠慮なく提案させていただきました。初めてのプレゼンに緊張や言葉の壁はありましたが、adidasさんの契約アスリートを大切にする姿勢と歴史あるシューズづくりに対する真剣な想いで『DP. 01』の開発はスタートしたんです。
 日本に帰ってきてからも、デザインや機能性を何度も話し合いを繰り返し、約2年の月日を経て形となり、発売決定に至りました。完成品が手元に届いた時はまるで自分の子供のように愛おしく感じましたし、達成感からの感動は本当に大きかったです。

 DANCEはもちろんですが、さまざまなパフォーマンスを長く楽しんでいただけるよう、心から願いを込めたシューズです。良かったら試してみてください。
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神奈川県横須賀市出身。19歳からダンスを始め、横須賀、横浜、東京などのクラブイベントで活動。2004年8月、EXILE主演ミュージカル「HEART OF GOLD〜STREET FUTURE OPERA BEAT POPS〜」に出演。ダンススクール「EXPG」にてインストラクターをしながら、さまざまなアーティストのバックダンサーとして活動。2007年1月、新生J Soul Brothersのメンバーに抜擢され、2009年2月にデビュー。同3月1日からはEXILEのパフォーマーとして多方面で活躍。出演中のアンファー「薬用スカルプD」のCMが現在オンエア中。