『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2014』

米国アカデミー賞へと続くショートフィルムの祭典

米国アカデミー賞公認の国際短編映画祭『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2014』(SSFF & ASIA 2014)が今年も大盛況のうちに閉幕。栄えあるグランプリを受賞したのは、次の米国アカデミー賞ノミネート選考対象作品にもなる、インドネシアの新星監督!

 今年で16回目を迎えたアジア最大級の国際短編映画祭『SSFF & ASIA』の授賞式が9日、AiiA theater Tokyoにて行われ、アジア インターナショナル部門の優秀賞を受賞した『ホールインワンを言わない女』がグランプリに輝いた。同作はインドネシアの新鋭、ヨセプ・アンギ・ノエン監督による、リゾート開発がもたらす影響という社会的背景を織り込んだミステリアスな作品。「今まで頂いた賞の中で一番重いです(笑)」とトロフィーを手に笑顔を見せたノエン監督。本映画祭での受賞後、ハリウッドなど第一線で活躍するクリエイターもいるとあって「この賞は、これからの受賞の第一歩だと確信しています」と喜びと意欲を見せた。オフィシャルコンペティション審査員の1人、石坂浩二は「“怒り”はいろいろな物語のアイデアを生むと感じた」と受賞作を高く評価しながら「ショートフィルムはもはや確立されたジャンルとなっていると思う。長編監督がショートフィルムも撮るということも普通になるのでは」と語った。その言葉通り、ショートフィルムへの注目度の高まりを表すように、ショートフィルムで監督デビューを果たした斎藤工や市原隼人、主演作で存在感を放った有村架純や芦名星ら豪華な面々も登場し授賞式を華やかに彩った。

グランプリ作品/アジア インターナショナル部門 優秀賞(東京都知事賞):『ホールインワンを言わない女』(ヨセプ・アンギ・ノエン監督/インドネシア)
インターナショナル部門 優秀賞:『サイの行進』(エリック・シュミット監督/ドイツ)
ジャパン部門 優秀賞/東京都知事賞:『一秒の奏でる世界』(小寺和久監督)
CGアニメーション部門 優秀賞:『獣』(ジェフ・ル・バル監督/フランス)
ミュージックShort部門 シネマチックアワード:『半パン魂』(ZUMI監督 アーティスト:ヒャダイン 楽曲『半パン魂』)
ミュージックShort部門 UULAアワード:『めちゃくちゃなステップで』(アベラヒデノブ監督 アーティスト:クラムボン 楽曲『NOW!!!』(2010ver.)
話題賞:市原隼人(『Butterfly』監督・主演)
インターナショナル部門ベストアクター:ジョー・ハースリー ベスト・アクトレス:ケイト・ファーガソン
アジアインターナショナル部門ベスト・アクター:リン・ジヤン ベスト・アクトレス:カウ・クーヨン
ジャパン部門ベスト・アクター:白井哲也 ベスト・アクトレス:有村架純
モエ スター アワード:『二人の秘密』(スーザン・ベハール監督/スペイン)

ブリリア ショートショート シアターで受賞作品を上映!

みなとみらいにあるショートフィルムのブティックシアター、ブリリア ショートショート シアターでは『SSFF & ASIA 2014』グランプリ作品をはじめとする主な受賞作品を7月31日まで順次上映。見逃してしまった人、もう一度見直したい人はぜひチェックして! http://www.Brillia-SST.jp.